minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

秋の尾瀬/スペシャルコース

2005年10月20日 | 
 テレビが大好きな息子が3日間もテレビのないところで生活。学校も一日くらい休ませちゃえ、って帰るのをのばしてスローライフを思いっきり楽しむ事にした。これが家族3人だけだったら「かったるいよォ、早く帰ろ~ぜ~。」とぶつくさ言うのだが、ゆうらぎ舎の辺見えみり似美人のMちゃんが紅葉見学につきあってくれたから終始ご機嫌だ。オレンジ、赤、黄色、緑、絵の具をぶちまけたような美しい景色に歓声をあげながら車を何度も止め、自然の贈り物にため息をつくうちにドライブの目的地「水源の森」に到着。無料のキャンプサイトの奥には川が流れているようなので車から降りて散策することに。途中で道に迷い、きのこ狩りのおじさんに「こっち行ったら遠いよ。日が暮れて危ないから気をつけな、熊も出るしね~。」とおどかされ、あわててもと来た道を引き返すうちにあっという間に2、3時間たってしまう。サンダル履きで2時間も3時間も竹やぶや落ち葉と雨上がりでぬかるんだ道をずんずん歩いたのだが不思議なくらい疲れを感じなかった。もちろん熊にも出会わずにすんだ。

 お腹が減ってきたので水上温泉を通り過ぎ、名物「長井食堂」でもつ煮込み定食390円というのを頂く。ここのもつ煮込みは一度おみやげでもらってあまりにおいしかったので自分でも注文して送ってもらった程うまい。しかも390円という安さ。「これで普通?」とびっくりするくらい、大盛りのごはん。残すとおばちゃんに怒られるそうだ。(だからさらに「大盛り」を頼む人は気をつけてね。)15人くらいが座るカウンターだけのお店だが、トラックの運ちゃんとか若いカップルとか様々な客層が面白い。そして圧巻は「長井~、長井~、長井~食堂♪」と演歌系の歌手がロマンチックに歌い上げるテーマソング。これが、普通のポップスが一曲流れると次に元気のよいバージョンの長井食堂ソング、そしてこの演歌調のバージョン、そしてまた普通の曲、という3曲に2回はテーマソング、という営業バリバリローテーションで延々と店に響き渡っているのだ。す、、すごい。昔、オランダ・アムステルダムのインド料理屋に入ってしまい、ラーガが食事中に3回もローテーションでかかっているなあ・・・と気がついたら5時間も食事していた事があったが、そんな事を思い出しながら長井食堂のテーマソング(特に歌詞)はもっとはげしく、ダイレクトに私の脳につきささってくるのだった。さすがに2度目からは笑いが抑えられなくてくっくっとお腹を押さえながら隣近所を見回すと、みんなもくもくともつ煮込みを食べているではないか。私だけ・・・?きっと彼らは音楽など耳に入らないくらいこの食事に集中しているのだろう。

 長井食堂から車で3分くらいの場所に「白井温泉」という地元の方御用達(長井食堂のおばちゃんご推薦)の温泉があった。なんとここは1時間大人250円。普通の銭湯より安い。さらに露天風呂まであって最高。アルカリ泉だったのでアトピーの私も大丈夫だったし、大満足の「秋の尾瀬/紅葉スペシャルコース」でした!