minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

中学生にブラボー!

2007年11月10日 | 家族の日常
 芸術劇場大ホール。カエターノ・ヴェローゾ、オーネット・コールマンと素晴らしいミュージシャン達が演奏した伝説のライブを思い出しながら、雨の中をてくてくと向かう。しかしこの大ホールの超長エスカレーター、いつ来ても怖いわ。もし何かあったら、どうするの~?とびびっているのは私だけ?

 息子たちの吹奏楽部が豊島区主催の「ブラス・フェスティバル」に出演する事になった。一般公立中学から出演するのは息子たちの学校だけで、あとは豊島区吹奏楽団、城西大学付属(中学と高校が合同)吹奏楽部、そして東京佼成ウィンドオーケストラ。

 最初の豊島区吹奏楽団の演奏、昔懐かしい「戦艦ヤマト」のテーマやら「ボルサリーノ」など、中高年ブラスバンド出身者の心を揺さぶる曲のオンパレード。女性のオーボエ奏者がめちゃくちゃ上手い。人数もかなりいて迫力満点。このあとに出て来る息子達の人数は半分以下だけど大丈夫か!?

 さて、いよいよ中学生達の演奏が始まった。1曲目はじじばば向きに日本民謡メドレー。手拍子が裏になってたがw、スタンディングプレイを見せたり、観客を巻き込んだ楽しい演奏だった。そして2曲目はコンクールで演奏した「栄光のすべて」。この曲は夏休みからずっと聴き慣れた曲だが、迫力もいつもよりあったし、子供達の演奏がよくまとまっていて今日がコンクールだったら、金賞間違いなし、という完璧な演奏だった。思わず涙。なんて素晴らしいんだ、中学生!

 さすが芸術劇場。音響がものすごく良いから、小さな音(piano)から大きな音(forte)まではっきり聴こえる。そうか、この会場は生音(オーケストラ)の為にわざわざ設計されている事に今更ながら気づく。カエターノの時は3階席用のモニターからカエターノの声とギターだけを返していたので、音にディレイがかかった最悪な状態だったが、本来は生音だけで十分だったのだ。

 ピアノ、フォルテの強弱がみごとに表現できるホールで聴くとやはり演奏も違って聴こえる。クラシックでは当たり前なのだが、ジャズの、特に某ベーシストは「強弱記号?けっ、あんなもの昔から『しゃらくせ~』って無視してきた。」という問題発言を最近放って、私をクラクラさせてくれたのだが、吹奏楽やオーケストラを一度も体験したことがないと『そんなの関係ね~』ってなっちゃうのかもねw・・・・。

 たっぷり吹奏楽を堪能して幸せな気分になって帰ってきた。帰り際に息子たちと一緒になったので
「朝からご苦労さま。お昼はお弁当何がでたの?」と尋ねると息子の友人が
「おにぎりとフライドチキンが2本!そんだけ~~。」可哀想に・・・(苦笑)。でもみんな大満足の笑顔。

 今日で3年生はブラバンを引退するそうだ。芸術劇場の楽屋で「3年生とのお別れ会」を開いたそうだ(なんと贅沢な  
!)。仲良しの先輩たちとこれでお別れかと思うとちょっと寂しいけど、最後に最高の舞台で最高の演奏、素晴らしい体験ができてよかったね~、と心から羨ましく思う母でありました。ブラボー!!!!