minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

音楽を選ぶ理由

2010年10月28日 | ライブとミュージシャンたち
昨日の横浜は良い天気だったのに、今日は氷雨のようなお天気。部屋の中が冷蔵庫みたい。炬燵だけでは寒すぎるのでストーブも出そうっと。

昨日のドルフィーは仙台の友人たちが来てくれて・・・結婚のご報告まで。またまたおめでとう!!11/22(イイフーフ)の日に籍をいれるそうな。覚え易くていいな。私たちなんていつも過ぎてしまってから「あれ?結婚記念日じゃなかった?一週間くらい前に?」ってどんだけアバウトか・・・。仙台土産の「いちご紅茶」を美味しく頂いております。感謝。

さて、新曲2曲もやりましたが、いかんせんお客様の入りの悪さに愕然。こんな時もあるか~、と自分を励ましつつ演奏は常に1人だろうが1000人だろうがベストを尽くし・・・・新曲も結構ボロボロでしたが、面白かったな。ブラジル7拍子は奥が深いです。帰りにドルフィーのT君がピザをご馳走してくれて、生地も手作りでクリスピー。めちゃくちゃ美味しかった~。みなさんもドルフィーでぜひ一度味わってみてください。


ネウケンから戻った息子が試合の様子などを報告するべくSKYPEで待っていてくれた。あちらのお父さんとも少し会話。スペイン語で何を言っているのかは少しわかったけど「HOLAとSiとGracias」しか言えない自分が情けない。(全然上達してないやん!)

アルゼンチンで一番強い空手選手を決める大会がネウケンで行われ、1日半もバス移動して5泊6日の旅に出かけて来たのだ。ブエノスよりちょっと下の左側(チリ国境に近い)にある街。もちろんサンタクルスの街よりもはるかに都会。気温も春から夏に向かっているので半袖で汗ばむくらいの陽気だったらしい。

ネウケンの街
パパと。
陽気なアンドレアたち。

息子たちのいるサンタクルス州チームはブエノスアイレスチームの強さを実感。空手をアルゼンチンにひろめた師範「井上先生」門下の強豪チームが全員黒帯で、しかも選抜チームで2つに分かれて競技に参加していた。

特に大人の部門の試合は壮絶だったらしい。組手というのは本来は寸止めなのだが、もちろん試合ではボコボコ体や顔に入るそうで、一瞬の回し蹴りで大の大人がふっとんだり、気を失ったりする場面が多く、もちろん流血はあたりまえ。K-1のような試合を目の前で見て、緑帯の息子は・・・緊張のあまり型でミスをしてしまい、思うような結果は得られなかったらしい。当たり前だよ、黒帯の何年もやっているベテランが出場しているんだからw。でも良い経験だったね。11月に昇段試験があるらしいので、最後はそこで頑張れ!!と日本の裏側からエールを送る。

型の競技にお兄ちゃんのダニエルと参加する息子、緊張の顔。

アルゼンチンでは神様のような存在の井上先生と。


そして高校を卒業してからの話に及んだが、音楽をやっていきたいという彼の思いはますます強い事を確信。

「本当にお金を稼ごうと思ったらこういうライブばかりやっていてもあまり将来性はないよ。それでもミュージシャンになりたいのか?」と父。

「俺は母ちゃんや父ちゃんたちがいろいろな国の素晴らしい人たちと出会ったり、音楽を通して知り合った素敵な友達たちが家に来たり、いろんな場所に喚ばれていって演奏するのが凄いな、って思うんだ。世界中につながっていく・・・普通の人には経験できないような事だろ?それを金額に換算したらもの凄い事だよね。だから俺もそういう道を歩んでいきたい。お金なんて問題じゃないよ(きっぱり)。」


「出会う事が一番のたからもの。「つながり」が本当に大事なんだよね。」息子の言葉で「音楽家としての自分、これでいいのか?」と心が折れそうだったけれど、だんだん勇気が沸いて来た。母もまた明日から頑張れるよ・・・Gracias!!