minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

吹奏楽にエールを!

2010年11月04日 | 音楽&CD
いつからこんなに吹奏楽の人気が高まったのだろう?昨日の所ジョージさんのTV番組を家人が録画しておいてくれたので朝観ていて、自分の青春時代をついつい思い出し・・・。

中学2年の時に演劇部に所属したが、才能のないことを痛感した私。「な~んだ、楽器を持っていなくても入部できるのか!」と以前からピアノ以外の楽器に憧れていた私は吹奏楽部に編入。コンクールやマーチングバンドとして頑張っている仲間たちと合流した。

「サックスなら空きがあるから」と言われて緑錆のでた小汚いアルトを渡された。本当はフルート(演奏する姿がみんな可愛く見えた!)に憧れていたのだが、すでに定員オーバー。でも新しい楽器が嬉しくて・・・楽器ならなんでもよかったのだ。こうして1週間後には臭くて汚いアルトから自分の楽器(シルバーの柳沢のソプラノ)を貯金をはたいて購入し、その後いろいろとあって・・・今に至る。


しかし、当時は友人に
「サチ、何の楽器やっているの?」
「サックスだよ。」
「え?なにそれ?ああ、ラッパね。」

という悲しい知名度。ところが今やサックスは吹奏楽の中でも人気楽器になっている。スイングガールズやチェッカーズのおかげか?


高校でも楽器を持っている事が知られていて、落語研究部に入部しようかと思っていたら強引にブラバンに勧誘され・・・今に至る。

この高校のブラバンは人数も少なく、2年になって突然頼部長にならされてしまったので、部長という特権を生かし「いっそジャズのビックバンドにしようよ!」と盛り上がったのだが、メンバーを見回すと部員がホルンとチューバとクラリネット・・・(汗)。あまりジャズバンドに向かない楽器ばかりが残っていたので断念。その時に初めて「吹奏楽コンクールにも参加しようよ」と言う事になり一番少人数で出場できるCクラスに出てみごとに金賞を受賞。とはいえ、Cクラスは4校しか出場しておらず、しかもそのうち1校は棄権だった・・・。その時の先輩が卒業後も熱心に指導にあたり、今や毎年全国大会1位に輝くという有名都立高になったのでびっくり。


やはり指導者の力は大きいと思う。指導者って、音楽だけが有能でも駄目で人間的に魅力がなくては生徒がついてこない。昨日のテレビに写った指導の先生たちはみんな魅力的だった。「この先生に出会えて本当にラッキーでした。」なんて生徒たちが答えていたけど、一緒に泣いたり笑ったり怒ったり、人間的に素敵な出会いがあったから3年間頑張れたんだろう。本当に幸運な事だ。

私も高校には指導者がいなかったけど、中学の吹奏楽の顧問がとても熱心で素敵な先生だったから楽しく練習に励む事ができたのだと思う。もちろん、仲間にも恵まれて競い合ったり、コンクールで一喜一憂したり。ああ、楽しかったな。天国のA先生には本当に感謝。

現在私のまわりのプロミュージシャン(管楽器)はほとんどがブラスバンド出身者。ベーシストは何故か体育会系が多いけどw。ピアニストの新澤君もホルンだったし、中島徹ちゃんはトロンボーンだし・・・。こんなに人気になった今、どんどんとミュージシャンの卵も出て来て才能を開花させていると思うと・・・本当に音楽の力って凄いな。

吹奏楽の旅はまだまだ始まったばかり。音楽と出会った事は一生の宝物。継続は力なり。がんばれ!ブラバン少年少女たち。