minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

ハリケーンドラマー@Pit Inn

2011年09月09日 | ライブとミュージシャンたち
仙波師匠をゲストに迎えたフェローン・アクラフdrトリオ@Pit inn。ピットインに行くと、山下洋輔、トム・ピアソン、中平穂積、と蒼々たる顔ぶれが。さらにトシキの古い友人たちも応援にかけつけてくれて、温かい雰囲気。ありがとう、みんな。

ソニーロリンズ「Freedom Suite」というアルバムをトリビュート、という事で1セット目はほとんどそのCDの中から演奏。これが素晴らしかった。

初めて聴く三宅准のテナーサックスは不思議なサックス。演奏するスタイルがなんともユニーク。音を出す前から気持ちが入っていてサックスと一緒に体が揺れて・・・そして咆哮。なかなかお目にかかれない魅力あるテナー奏者だ。写真家の中平さんも「僕も昔から彼のサックスのファンなんですよ。」

フェローンは「三宅准は不器用だけど、気持ちの良いテナー。アルバートアイラーみたいなところがあるんだ。」と絶賛している。ディビッド・マレイ、ドン・バイロン、沢山の素晴らしいサックス奏者と競演するフェローンがお気に入りの訳が少しわかった気がした。やはりサックスって音が命!!NYでサックス一本で生きて行くのは本当に大変な事に違いない。これからも注目のテナー奏者だ。

好き勝手やっているような自由な雰囲気の中でひたすらトシキは扇の要となって頑張っていた。野太いベース音で世界をぐんぐん作ったり、キープしたり、これぞベースという存在感。トリオだからこそできるベースの世界を堪能できた。

さらに仙波師匠が入ったことで自由度が増し、サウンドも一気に明るくなって・・・2セット目はフェローンが一番やりたかったであろう、歌いまくり。デトロイトドラマー、ここにあり。という感じで客席もノリノリ。山下洋輔氏もご機嫌で最後は手拍子打ちまくりwww。

静から動、と日本の間を仙波師匠の鼓を取り入れて追求したり、ブルースを歌ったり、これぞフェローンの世界。彼の音楽に対する幅広い探究心はお見事。ミュージシャンとしてやはり尊敬に値する。

仙波師匠から演奏後におもしろトークを沢山聞いてお腹を抱えて笑ってしまったが(いつかここに書こうと思う)、ステージでも師匠のパーカッションに大笑いのフェローン。なんとも楽しいライブだった。

今日は江古田バディで私も参加。トシキのMAU曲やらフェローンの懐かしいオリジナルも演奏するようだ。楽しみだな。

明日は彼らは甲府さくら座。田中民(舞踏)をゲストにあばれまくる。ハリケーン襲来。

私の方は銀座で息子を入れた神村君とのトリオです。何が起こるやら・・・・・???お待ちしてま~す。