minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

勇気を持って

2011年09月18日 | ライブとミュージシャンたち
「原子力戦争」上映会に沢山の方々が来て下さってありがとうございます。原田芳雄さんで埋め尽くされた1日だった。それにしても朝から何回濡れ場を観た事か・・・(苦笑)。


「原発について考えようよ、私たちは子供たちのためにももっともっと放射能のことについて知るべきだと思う!」


「原子力戦争」の作者、田原総一朗はこの頃は脱原発の思想の元にこの本を書いたのだと思う。それが今やバリバリの原発推進派にまわっているなんて、映画の中の新聞記者、佐藤慶の役柄そのものじゃないか。あまりの皮肉な現実・・・。

今回発案者でもある一人のお母さんは何も知識のない中で3/11以降、子供たちを一端沖縄に疎開させてから自分はここで何ができるのか、と真剣に考えたらしい。そして半年経った今も「学校や地域の人たちが如何に原発に対して無関心を装っているか」を指摘する。

「脱原発!」の声を公にあげられず、モンモンとする日々を送っている友人や、20年以上前から脱原発に取り組んでいる出版関係の友人たち。「脱原発」と声をあげた出版者たちは次々に左遷されて行く現実。報道規制・・・目に見えない大きな圧力がこんなところにも、と知る事になった。いろんなところで地道に活動していた人たちが昨日はいっぺんにリンクした感じ。

それほどまでに放射能の事、原発の事、この社会の中で発言することがタブーになっているなんて・・・・信じがたい事実。未来館たいめいには貸し出し用のガイガーカウンターもあるそうだ。そういう事はもっともっと地域のみんなに知らせてほしい。って知らないのは私だけか?

東京もかなり広範囲に汚染されている。放射能は目にみえないから本当に恐ろしい。そして、こんな日本に、こんな地球を汚しても尚、原発を作ろう、稼働させようとする人間がいる事に怒りを通り越してただ驚くばかりだ。何もできない非力な私たちだが、このどんどん悪化する状況を少しでも食い止める手段を考えて、コツコツと実行していかなくてはいけないのだ。真剣にそんな話が朝まで続いた。

家の近所にそういう事を考え、食材にも気を使っている居酒屋があるのを彼らから教わった。そこの若くてハンサムなオーナーは芳雄さんの大ファンでもあってそれでも盛り上がった。いやあ、沢山の大きな出会いのある一日だった・・・。

母は強し。音楽もまた強し。長いものに巻かれるな!勇気を持って信じる道を進むんだぞ、と芳雄さんの天からの声が聞こえる。

一人一人が勇気を持っていろいろな事を発言できる世の中であってほしい、と願うばかり。明日のデモも不当な逮捕者が出ませんように。みんな怪我のないように祈っています。