minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

エピゾさんのメロディックマイナー

2011年12月23日 | ライブとミュージシャンたち
昨日、一昨日と2日間にわたり、Epizo Bangouraのリハーサルが新宿で行われた。

Epizoさんはギニア出身でフランス、オーストラリア、日本を行ったり来たりしながら、世界中で活躍する素晴らしいコラ奏者。コラというのはハープの原型のような美しい音色の楽器。毎回新型のコラを持ってパリからやってくる。今回のコラはちょっとこぶりだが、チューニングメーターがついていてギターのようなハイテクバージョンだ。ひょうたんのところが半分の大きさになっていて、EBと穴が開いている。

小さい頃から音楽教育をしっかり受けているようで、彼のオリジナル曲は「この曲はEmのハーモニックマイナーネ。これはスパニッシュモードで。」などと、スケールやキーやリズムをきちんと伝えてくれるアフリカ人ミュージシャンには初めて出会った。しかも日本語、英語、ギニアの言葉・・・を同時に使い分けてリハーサルする。彼の頭の良さにも毎回関心してしまう。

とにかく譜面を使わずに一曲づつ口頭で伝えて作り上げて行くからさあ、大変。譜面があれば5分で終わるのに・・・(涙)。

「毎回その時に感じるフィーリングやその場にいるミュージシャンたちのアイデアを入れながら作って行きたいから、譜面は使わないのです。」

はい、解りました。といいながら、必死に録音し、採譜していく私。あああ。一緒に練習しているギニアのラウラウも難しいエピゾさんのリズムブレイクなどをすぐに覚えて演奏している。凄い凄い!!と言いながら、私たち日本人は必死に譜面に書き取って1曲に1時間はたっぷりかかる・・・汗。家にもどってからが宿題の山。その場ですぐに覚えても、翌日には白紙状態。昨日のリハーサルは何だったんだ?となるから悲しい。譜面だけが頼り・・・。いつからこんな風になってしまったんだろう。

テープレコーダーや譜面がもとからなければ、私たちも記憶力が研ぎすまされて、一回やったらすぐ覚える、という能力も身に付いていたかも知れないなあ。昔、落語家は口頭で稽古をつけてもらい、3回聞いたら完璧に覚えろ、と言われていたそうな。むむむ。


アフリカの音楽って結構シンプルな曲が多いのだが、エピゾさんのオリジナルはメロディーも複雑、リズム、コードも変化していくので大変だけれどとても勉強になる。同じテンポの中でこんな風にリズムが変わっていくんだ~。変拍子はないけれどmingaにも似ている。青山CAYでのライブが楽しみだ。


ラウラウ、エピゾ、レオ君と。



そして、本日は銀座Blue Eyesで~す。寒いですが、ぜひ遊びに来て下さいませ。お待ちしております。