minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

嬉しい再会@夕張Five Pennies

2017年09月08日 | 
夕張Five Penniesに初めて行ったのはMamadou Lou と永田利樹bassのトリオで「Andando」というユニットで初北海道ツアーを行った時でした。優しくて素朴な人柄の店主、大崎さんともあっという間に打ち解けたのであります。



そして、翌年。留学から戻ったRIOも入れた4人でもう一度演奏させてもらいました。まだ右も左もわからないRIOと楽しくて明るいMamadouの珍道中、楽しかったな〜(RIO本人は相当苦しんだそうですがw)。

それからいろいろと悲しい出来事が起こり・・・・夕張に行く機会がなくなってしまったのですが、昨年、新宿のPit Innに出演した時に、大崎さんがご夫妻で突然現れたのです。

「息子に会いに上京したんですが、偶然通りかかったPit Innにさっちゃんたちが出演していたので、これは挨拶しなくちゃ、って思ったんですよ。また北海道ツアーのときは寄ってくださいね。」嬉しい再会でした。

その言葉をしっかり覚えていて、今回のライブが実現。

大草原の中にポツンとログハウスが立っている、懐かしいお店です。到着するともうログハウスの外に大崎さんがニコニコと出迎えてくれていました。





さらに嬉しいことに、岩見沢から吉田ののこちゃんとお父様も駆けつけてくれました。

ののちゃんのご両親も最初のMamadouのトリオで来たとき以来です。ののちゃんは当時、NYでバリバリ修行中だったので会えませんでしたが、現在は北海道を拠点に活動している素晴らしいサックス奏者。

ネッド・ローゼンバーグやジョン・ゾーン一派に可愛がられていた前衛サックスで、東京で一度共演しています。今回は私たちのレパートリーの中で2曲参加してくださいね、とお願いしました。





一つはトムウェイツの「子供達をよろしく」。3Hornのアレンジで演奏。これがなんとも美しく、ののちゃんも綺麗なのびやかなアルトサックスの音色で演奏してくれ・・・またもや涙が出そうでした。

さらにミンガスのMoanin'というSwingの曲はなんとののちゃんもビックバンドに所属していた時に演奏したことがあったらしく、私たちの演奏に混じって素晴らしいソロを聴かせてくれました。(エリックドルフィーとオーネットコールマンの共演のように?)RIOもののちゃんに触発されっぱなし。

口唇ヘルペスさえなければ、私ももっともっと絡みたかった〜〜〜。若い2人が羨ましくもあった瞬間・・・。






打ち上げで「なぜ、最近の若いサックスはみんなうまいけど個性が足りないのかなあ?」という話題になってののちゃんが面白いことを・・・。

「私の母は陶芸家だったんですが、最初に陶芸を習う時に、同じ形、同じ色、大きさの茶碗を何個も何個も作る練習させられたそうです。職人ですね。今の音楽学校ってそれを連想しちゃうんですよね〜。」

私もののちゃんもどっちかというと、ジャズの中ではアウトサイダー。ま、ゆがんだお茶碗があってもいいじゃん!ってことですかね・・・。

とにかく、ののちゃんたちのおかげで楽しいライブになりました。お越しくださったみなさまにも感謝いたします。

大崎さん、美味しいお料理もありがとうございました。嬉しい再会の日となりました。夕張メロンもめちゃくちゃ美味しかったです〜〜〜。




さあ、次は苫小牧です。











つるさんと「私の青空」と。@苫小牧

2017年09月08日 | 環境
今回も一度も雨が降らない、良いお天気に恵まれておりました。北海道ツアーも残すところあと2日です。

苫小牧の「阿弥陀様」のつるさんが昨年他界され、そのあとを阿弥陀様に集うお客様やモモちゃんたちが受け継いで私たちのコンサートを企画してくださって2回目となります。

今回も演奏会場となる啓北会館のすぐ裏にある啓北中学校のブラスバンドにコンサート前に訪問し、2曲ほど演奏。みんな熱心に聞いてくれました。

部員たちは今年全道大会で好成績をあげたそうです。コントラバスが3台もあって、部員も40人くらいいたのではないでしょうか。見事な演奏を聴かせてくれました。



スウィングビートとラテンビートの入り混じる曲を演奏していたので、こちらもついつい本気でスウィングとは、などと語ってきてしまいました(汗)。
少しでも伝わったらいいのですが・・・。

その後、会場に入ると舞台に素敵な横断幕。タクちゃんがいつも素敵な絵を書いて作ってくれます。阿弥陀様のシンボルの桃と私たちのNimbaのイメージですね。



コンサートにもベースの男の子がお母さんと一緒に熱心に一番前で聞いてくれていたのが嬉しかったなあ。ほかにも部員が少し来てくれて。ありがとうね〜。

お客様たちも昨年来た人はほんのわずかであとは初めての方が多かったですね。公民館が阿弥陀のステージのようになりました。一つだけ足りなかったのはツルさんの一声・・・。でもきっと天国から「イヨッ!」と声をかけてくれていたに違いありません。



暖かい苫小牧のみんなと演奏後はもちろん「私の青空」で打ち上げ。ももちゃんたちが腕によりをかけて作ってくれたヤキトリや豚汁、サンマの塩焼き。みんな美味しくいただきました。ごちそうさまでした〜。また来年もよろしくお願いいたします。