minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

MAU誕生

2006年11月17日 | ライブとミュージシャンたち
 久しぶりに永田利樹bリーダーバンドが12月に始動する事になった。「MAU」のメンバーは私、コスマス・カピッツァper、カラモコ・カマラperです。

 『な~んだ、MINGAとあまり変んないじゃん。』って思う方もいらっしゃると思いますが、基本的にカラモコを中心としたHIP HOP系クラブで活動するDUB系?になる予定。全く違うと思ってくださいね~。

 写真のチラシは友人の夢ニ君作。MAUという文字がシンメトリーなのを発見して、素晴らしいロゴとチラシを作ってくれました。そして「MAU」の語源は独立の為に闘ったアフリカの集団、MAUMAU団からとったものだそうです。以後ご注目くださいませ。でもこのグループのネックはギニアのカラモコが1~3月までギニアに帰ってしまう事です。その間、どうするかが当面の問題です。ま、リーダーに任せればいいっか。

 あ、今日のお昼は原田さんのNHKスタジオパークだ。起きれるかなあ・・・(汗)。

 

微妙なお年頃

2006年11月15日 | 家族の日常
 この場を借りてまずは訂正のお知らせです。22日の minga senegal@Pit Inn ですが、ボガ・ンジャエ・ローズが緊急入院した為に出演できなくなりました。替わりに渡辺貞夫グループで活躍中のジャセ・ニャン/N'Djasse Nyang(写真)氏が参加して下さる事になりました。

 ジャセとワガンのコンビも池袋ペーパームーンで初めて聴いたときぶっ飛びましたけど、これにアブドゥが加わるのでさらに楽しみです。ボガは何の病気なのかワガンの説明ではよくわかりませんでしたが手術をするとの事、心配だなぁ・・・。

 昨日、福岡からおいしい明太子と福砂屋のカステラが届きました。ギターのO師匠が福岡に滞在しているとmixiで書いてらしたので「福岡いいな~、福砂屋のカステラが食べた~い!」と書いたらわざわざ送って下さったのです(しかも明太子付)。mixiってなんて便利なんでしょう。そういえば、ボーカルのM田さんも大阪の有名な激辛おいしカレーを持ってきてくれたし、先日京都に行っていたピアノのS澤君も大好きなニシダヤの柴漬けを買ってきてくれたっけ・・・。みんな、なんて優しいミュージシャンたちでしょう!う,う,う…(嬉し涙)。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。このお礼はいつかきっと・・・!

 福砂屋のカステラは我が家でも大人気、1日で全てたいらげられてしまいました~(しかも2本!)。
「遼介、ダイエットしてんじゃないの?」「いいんだよ、これは別なんだから。」と都合のよいダイエットだなw。もうすぐ期末試験なのに、私のネット麻雀を横取りしようとしたり、レッドホットチリペッパーズをガンガンに聴きながらじゃないと、勉強がはかどらない、などとほざいているけど、ま、楽しそうなんでいいか。

 竹村鍼灸院治療もようやく2週間に一度のペースになりました。あいかわらず痛いけど「先生のところに来た日にみんなどっと疲れがでる、っていう人多いですよね。でも私ってその日と翌日はとっても元気で2日目くらいに疲れが出るんです。変ですかね?ボウリングでも1週間後くらいに足痛くなって・・・人より反応が遅いんです。」
「めずらしいですね。じゃあ、次からすぐに出るようにばんばん鍼打ってあげましょうかwww。」
「あ、いいえ、結構です(汗)。」
私の薄着に気がついた先生は
「これからは手袋もして、温かい格好をしてくださいね。」
「わたし、この頃寒くても汗がすぐ出て来るんですよ。だからカーディガンの下はタンクトップですぐに脱げるようにしてるんです。これもやはり更○期なのでしょうかね・・・」
「紗知さんも<微妙なお年頃>ですからね~。でも冷やすのは駄目ですよ。」

 う~ん、先生「微妙なお年頃」っていう言い方、素敵だわ。なんだか娘のような気分!になってウキウキスキップで帰って来ました。言い方ひとつで気分が変るんですね、私って単純なのかなあ?

やくざより怖い・・・

2006年11月14日 | 家族の日常
 前にも書いたけど、マスコミが騒げば騒ぐほど、子供たちが簡単に自殺する、連鎖反応が気になります。もっと強く生きるためのアドバイスとか、自殺を簡単に選んでしまわないような、なんか対策はないのでしょうか。こういう時こそ、くだらない芸能人の前世とかを占ってないで、江原なにがしとか細木○子たちが「自殺をする事は人間にとって最低の行為だ」とずばり言うべきでしょう。あの人たちの影響力ってみのもんたや安倍総理よりあると思うし・・・?

 「いじめ」は他に楽しみのない人間が自分の立場を少しでも優位にしたい行為の現れだと思う。私の友人の体験談ですが、拘留所で婦人警官が中国人を虐めている姿、本当にひどいものだそうです。不法滞在で拘留されている中国人の数は半端ではありません(拘留所の半数以上が中国人)。日本語が話せると待遇も少し変ってくるようですが、殆どが中国語しか喋れない。国の習慣が違うため、顔を洗う方法すら違うのだけど、これを犬、猫以下の扱いで罵倒しながら通じない日本語で怒鳴りまくる婦人警官は男性警官よりはるかにやくざのようです。って人から聞いた話ですが。

 拘留所の担当婦人警官の殆どがやくざより質が悪い。あの異常な世界の中で国家権力をカサに、罪があるかないかまだわからないで拘留されている人間たちもひっくるめて「犬猫以下」の扱いをする。「てめ~ら、何やってんだよ。さっさとやれよ、ば~か。」と普通の女性ですら使わないような恐ろしい言葉使いが日常茶飯事。この人たちもそうとう抑圧されていて人間がおかしくなっているんだろうなあ、と思います。って人から聞いた話ですが(何度もしつこい?)。

 そして、抑圧された人間たちは一つの「的/敵」を見つけていじめが始まる。虐める事によって優越感を持ちたいのでしょう。もちろん、拘留されている人間みんなに対してもひどい態度なのですが『いじめ』の一番の対象は『中国人』。未だに残る東南アジア差別。多くの中国人は日本を恨みながら強制送還されて行くのだと思う。これでは中国との連携などほど遠い話。

 取り締まる立場の警察でこんなに平然と人種差別が行われている世の中。子供達に「いじめはいけない事です。」なんて偉そうな事言えないよなあ、とついつい重い話になってしまいました~。

やばい!

2006年11月13日 | 家族の日常
 ネット麻雀にはまってしまいました~(汗)。試験前の息子のようだ。やらなくてはいけない事が山積みになると、逃避癖がでてしまうぅうう(涙)。

 仕事が忙しいとmixiもこの日記すら書く暇がないのに、さらに麻雀にはまってしまうなんて・・・・。睡眠不足は続くわ、昼からの仕事が続くわ、で体がガタガタです。はやく竹村先生のところに行きたい~!

 今日は木枯らし一号が東京に吹きましたが、本当に寒かったですね。サムタイムのお昼、いつもと違った顔ぶれのお客様だったので面白かったです。『あら、コーヒー飲もうと思ってきたら、こんなのやってるわ。』『ちょっと煩いけど、ま、聴いて行こうか。』ってな感じでしたね(苦笑)。

 でもminga3が¥1000で聴けるのはここのお昼とNo Trunksだけ(苦笑)。また来年も昼のサムタイム、時々やりたいと思いま~す。

原田芳雄30周年記念ライブ終了

2006年11月11日 | ライブとミュージシャンたち
 長~い一日が終了。渋谷DUOでのライブ、満員御礼。立ち見で500人以上のお客様でした。

 酸欠状態が怖くてはじめて酸素を買って来てもらい、ライブに望む。「便所の隅で素知らぬクラブバンド」はお昼から完全リハーサルで本番はヘロヘロ状態です(苦笑)。でも芳雄さんはいたって元気。

 一曲目からリジリドゥ(ノンブレス)で飛ばす芳雄さんは還暦を過ぎているなんて全く思えません。サイボーグでできてるのかも?!

 弟子のゆかちゃんもサックス吹きながらコーラスをやるという格好いいデビュー。先生としては大変嬉しいですね。よく頑張りました~!今日のライブの模様は17日のNHKスタジオパークで少しだけ観れるそうです。ぜひチェックしてください!お疲れさまでしたぁああ。

命を粗末にするな(怒)!

2006年11月08日 | 家族の日常
 豊島区連合音楽会というのに息子や姪っ子がピアノ伴奏で出演するというので、仕事前に頑張って豊島公会堂まで行ってきました。

 豊島区教育委員会の方の挨拶。
「先ほど、豊島区に一通の手紙が投函されてきました。内容は『いじめにあっています。もう生きて行けません。』というお手紙だったのです。君たち、命を粗末にしてはいけないんだという事を肝に銘じてください。ぜったいに自分から死ぬ事はなりません。この手紙が豊島区の子供でない事を祈りますが、とにかくいじめがあったら教育委員会でもなんでも相談してください。」

 いきなりこんな言葉で始まったのでびっくりしましたが、とりあえず子供達はのびのびと歌ってくれたので一安心。遼介も朝から朝食は一口くらいしか喉を通らず、緊張していたんだろうけど先日の学校の文化祭よりも遥かにうまく弾けたんじゃないかしら?良かった良かった。

 最近、いじめ問題をとりあげて大騒ぎしているTVの報道が気になる。本当の命の大切さ、どうやって伝えていくのかがこれからの親、大人たちの課題だと思う。簡単に死を選びすぎる事も大きな問題・・・。マスコミがとりあげればとりあげる程、連鎖反応がおこっているような気がしてならないのは私だけでしょうか?

 音楽は一生を支えて行く上でとっても大切なもの。音楽会で歌っているみんなは本当に活き活きしていて素敵でした、どの学校の子供たちも。障害のある子供も一緒に歌っている学校がありましたがとても嬉しそうに歌う姿に涙が出そうになりました。

 姪っ子の中学は最後にブラスバンドの演奏もしてくれたので息子たちのブラスバンドとの違いもわかってとても面白かった。やはりAクラスに出場する学校だけあって、人数も楽器も半端じゃない。ウッドベース、オーポエ、ファゴットまである。姪っ子はやはりアルトサックスをやっていますが、よく頑張っていました。

 彼女もブラスバンドの中でいろいろといじめにあっているようだけど、負けずに演奏しているのがとても嬉しい。負けるなよ。とおばさんは心の中で応援!「私、2年になったらブラバンやめたいの~。」と愚痴っているようですが今日観た限りでは楽しそうだったのでほっとしています。やはり音楽って違う次元にいける素敵なものなんだなってつくづく思う。

 夜は渡辺勝voさんのバンド。久しぶりのBuddy、226以来だな。大好きなマネジャーのMさんが来年3月で引退する、という話を聞いてびっくり!寂しいけどいつまでも音楽は見捨てないでね~。いつも応援してくれていて本当に神様のような方だったのでしみじみしてしまいました・・・・(涙)。でもBuddyは続きます、226もね。よっしゃ~、命ある限り頑張るぞ~。

まだらぼけ?

2006年11月05日 | ライブとミュージシャンたち
 今日から原田芳雄コンサートのリハーサルが始まった。年に1度くらいしか演奏しないので、毎年毎年、昔からやり続けている曲でもつねに新鮮に、しかも手探り状態からスタート。

 マネージャから配られた曲目一覧表をみると19曲。先日、芳雄宅で酔っぱらって「あの曲がいい、」「じゃあ、この曲も!」などとリクエスト大会が始まったので曲数がこんなに増えているのだろう。本当に演奏するかどうかはわからないけど。

 セッティング開始からおかしな行動が・・・。電源からコードをひっぱってきてぼーっとしている●●ちゃんに
「あれ、●●ちゃんも、まだらぼけ?」
「いやあ、長く触っていないからセッティングだけでも難しいんだよ。」
「え~っ、●●ちゃん、半年前からリハビリしてたんだろう?」と始まる前から凄い会話。そう、ベースの●●ちゃんは会社の社長さんで赤坂からポルシェに乗ってやってくる。

 イントロを弾き出したオンちゃんがあまりに不安そうで芳雄さんが吹き出してしまった。
「オンちゃんもう一回行こうか(笑)。ぴ・・・」たぶん、『ピアノ、もうちょっと自信持って弾いてね』って言いたかったに違いないけど、後が続かなかった芳雄さん。うっちゃんが『ぴ・・・って何ですかぁあ?』と突っ込んでいる最中に、オンちゃんがイントロをもう一度弾き出した。みんな自分のパートを思い出すので精一杯なのだ。芳雄さんが歌い出すとみんなああ、そうだったな~、と思い出してきて・・・とりあえずなんとかなるから不思議。譜面なんて殆どないんだからお互いが頼り。『他力本願バンドだな~。』とドラマーがつぶやく。

 コーラス隊もリハーサル中に、お菓子を食べたり近況報告などのおしゃべりに花が咲いている。自分たちの出番のところ意外は聴いちゃいないようです(苦笑)。「明日さ~、衣装決めようね~。」「この喉飴、最高だよね~。」etc.... 先生のいない幼稚園状態。しっかりマイクから会話が漏れてんだけど・・・ま、私は適当に好きな所でソロ吹いていればいいので、傍観者のように、この状況を面白がってますw。

 相変わらず、ギターを弾き出すとめちゃめちゃ格好いいうっちゃんに
「うっちゃんって幾つになったの?」
「え?俺?53歳!ついに俺もゴミさ~。」
「そ、そんな・・・(汗)。」
 キャロルの中で一番美少年だったうっちゃん。53歳ですか。私も『うっちゃ~ん!』ってきゃ~きゃ~騒いでいたのは遥か昔の中学時代。月日の経つのは・・・。「さっちゃん、また一緒にライブやろうね。」って優しい言葉をかけてくれるうっちゃんはもちろん今も素敵ですよ~!

 だんだん老齢化するバンドだが、これはこれで味があると言っていいのかな。それにしても、老齢化しないのが芳雄さんの声。普通ならキーが歳になるにつれて低くなるものなのだが、芳雄さんは30年前のデビューの曲をそのままのキーで平気で歌ってしまう。「俺って成長しないのかな。」いえいえ、成長し続けているんでしょう。

 「でもね、俺の目標は『便所の隅でそしらぬクラブ』(ブエナビスタソシアルクラブと言いたいのだがちゃんと言えない。)だからさ。」

 本当にあと何年、このバンドできるのか不安がよぎる。あ、でもライブにはきちんと間に合わせますからご安心を・・・w。

イカイカ・カキカキ・アヂアヂ・ヘベヘベ!

2006年11月03日 | ライブとミュージシャンたち
 この頃、いかを捌くのが楽しい。あのぬるぬるっとしたお腹の中の内蔵を取り出し、骨をすーっとひっぱるのが昔から好きだった。でも皮をむくのが難しいのでお刺身にするのは敬遠していたのだが、先日インターネットで皮をむくコツを知った。目からウロコ。ああ、この歳までこんな事も知らなかったなんて恥ずかしいですけどw。

 三角のところから手ではがしながらひっぱると、皮がすーっとむけるのだ。これをやったら楽しくて刺身用の新鮮なイカを見つけるとすぐに買いたくなってしまう。という訳で今日も食卓にイカ刺しがのぼる。ついでにコンロの上で小さな鉄板のお皿に牡蠣をのせて、ネギ味噌とお酒をたらして熱々になるまで転がして、ちりちりしてきたら完成。箸でつまんでふーふー言いながら食べる。「うめ~!」と息子も大満足。簡単で絶妙な逸品です。(永田家の人々はなんでも『熱々が大好き』家族なので、食卓にいつもコンロが置いてあるのです。)

 今日はお昼からあいせい祭に行ってきました。おおたか静流voがずーっと昔からボランティア活動で歌ったり踊ったりしている中野区にある、知的障害者の女子寮のお祭りです。

 私も3年くらい前からときどき伺って、ピアノ弾いたり太鼓叩いたり、サックス吹いたりと遊んでいました。今年は一度も参加できずにいたので、年に一度の文化祭ではりきってサックスを吹いてきました。ステージでおおたかさんの「ぴっとんへべへべ」や「でんでら~」などのお遊戯コーナー、私のサックスソロ、そしてみんなでふるさとを合奏。お琴の竹沢えっちゃんはリコーダ吹いてましたが、ノルウェーからの学生さんたちが団体できていたのでステージにあげてノルウェーの歌や踊りも披露してもらい、なかなかの盛上がり。

 おおたかさんは頭に風車をさして嬉しそうに走り回って・・・「あの人、いつもあんな感じ(笑)?」風車を作っておおたかさんにプレゼントしたおじさんが私に聞くので「そうです、いつもあんな感じです・・・・。」

 こんなぶっとんだおおたか氏、子供やおじさんたちから絶大な人気があるのですが、毎回ステージで私を紹介するときに「は~い、皆さん、早坂は男ではありませんよ~。れっきとした女で~す。おっぱいもついてま~す。」っていうのだけやめてほしいんだけどなあ・・・。

 そんな(ってどんなだ?)文化の日にふさわしい、秋晴れの美しい一日でした。

流行なの、二本吹き?

2006年11月03日 | 家族の日常
 今日は遼介と一緒に歯医者さんへ行ってきました。飯田先生は診療室の地下にスタジオを作ってご自分(なんとソプラノサックス吹き)のバンドの練習に使っているという程、大のジャズ好き。顔はあられちゃんの<のりまきせんべいさん>にそっくりですw。子供にとても人気があり、遼介も小さな頃からお世話になっている歯医者さん。

 「紗知さんの歯は丈夫ですね。きちんと手入れすれば、入れ歯にしないでずっと長く演奏できそうな歯です。ご両親に感謝しなくっちゃ。」「きちんと磨いてなくてすいませ~ん(今日も年に一度の歯垢とりの日だった・・・)。先生が先に入れ歯にしてサックスが吹けるかどうか調べておいてくださいよね~。」なんて楽しく会話しながら治療が終了。虫歯だらけの遼介は隣で麻酔を打たれて涙目でしたが...。

 大河のローランドカークバックに先生が気がつく。「面白い絵ですね。そういえば、最近よく2本で吹く人見かけるようになりましたよ。でもそんな事する必要あるのかなあ?」「・・・す、すいません(苦笑)。」「あ、紗知さんもそういえば2本吹きやってましたね~(汗)。」先生はローランドカークをご存知ないようでした(苦笑)。でも本当に2本吹きの人って増えたのかしら?

 私の生徒にも一人いたな。「俺、あの2本吹きがやりたいんです。スタジオでいつも練習してるんですが、この前、テナーを貸してもらったのでテナーとアルトの2本吹きを試してみたんです。でも楽器同士がぶつかっちゃって・・・難しかったっす。」「高いスタジオ代払って何やってんのよ~??」と大笑いしましたが、それほど難しい技ではありませんよ2本吹きは。私、練習なんてほとんどした事ないし...(苦笑)!

 夕飯の時に「ブラバンでバリトンサックスになったの?」と聞かれ「まだわかんない。アルトも一人しかいなくなるんで、なかなか移れないんだよ。でも今日『アンサンブルコンテスト用の曲のお手本を吹いて』って先生に言われてみんなの前でアルトを演奏したんだ。」あら、なんだか楽しそうじゃん。

 「そういえば、2本吹きやる人が増えてきたんだって!」と利樹に報告していると遼介が「俺も今日2本吹きやってみたら、音出たよ。」「え~?あんたまで~?『何してんの?』ってみんなに言われなかった?」「うん、言われた。みんな変な顔して見てたけど、母ちゃんがよくやる、低音のラの音を膝を使って出すやつも練習してみたんだ。」ああ、部活で何してんだか・・・。息子よ、もっと他のサックス奏者を聴いた方がいいぞ~。

 さらに食事中に突然息子が「このベース格好いいんだよ、知ってる?」と流行のポップスを携帯着メロで父に聴かせ始めた。「うん、格好いいな。でももっと格好いいベースが一杯あるんだよ。」父は息子にPCからyoutubeを探しだし(食事中にも関わらず!)、チョッパーベースのラリー・グラハムやジャコ・パストリアス、挙げ句の果てにウッドベースのスラップ奏法まで見せ始める。「なにもそんなムキにならんでも~!?」と息子がいなくなってからつぶやくと「だって、ベースのパターンなんて聴かせるんだもの、本気になっちゃうよ。」

  ・・・・端から見たらやっぱり変ですかね、私たち親子は。

 

ハロウィンの思い出

2006年11月01日 | ライブとミュージシャンたち
 昨日はハロウィン。子供達が様々な扮装してお菓子をもらうために近所のお家を練り歩いている、あの可愛い姿が懐かしい・・・。

 ンバギレコードを立ち上げて第一弾をピアノのフェビアン・レザ・パネ君と一緒にNYへ出向き、あちらでフェローンや定村史郎vln君たちと録音したのがちょうどハロウィンの10/31、11/1の2日間。ブルックリンの豪華なスタジオに常備してある色とりどりのキャンディ、チョコレート...レコーディングの合間に、そんなキャンディを鷲掴みにしてブルックリンの通りを歩く子供達を見つけて「Hi ! Come on!!」と手招きし、「Trick or Treat!」と叫んだり喜んだりする子供達と戯れる束の間の安らぎ。フェローンも子供のようにはしゃいでました。

 当時、Stir Up!のメンバーだったパネ君の為に、最高のピアノで録音したいと考えて日本で高いスタジオを探すよりいっその事NYに行ってしまおう!となったのが1998年の秋。MilagrosというアルバムをOff Noteから出したものの、すぐに売り切れてしまい、なかなか再販してくれない。イライラしながら、そんなら自分のところで制作しちゃおう、と<ンバギレコード>を立ち上げました。しかも、Milagrosの時のピアノが最悪な状態だったので、黒田京子さんとパネ君には大変迷惑をかけてしまったので同じスタジオは使えない・・・。

 そんな頃に藤井郷子pさんからNYにとても良いスタジオがあるのよ、と教えて頂き、Steve Coleman が愛用している噂のスタジオを紹介していただきました。

 ピアノはカーネギーホールで使っていたものでかなり年代物だったけど、暖かい音色のスタンウェイ。パネちゃんも嬉しそうでした。広いスタジオの中でみんなが各々好き勝手に個人練習している間(30分くらい)にエンジニアのジョーが一人一人コンソールルームに呼び出す。「あなたの音はこれでいいかな?」とすでに練習中の音を録音して聴かせてくれる。わ~、なんて良い音!と感動していると、「君の音が素晴らしいからだよ。」う~ん、乗せ上手!!そんなこんなで、とても気分よく2日間のレコーディングを終了。なんとmix downも8曲を1日(1曲がなんと2時間)で完成するという奇跡の技。

 もし日本でmix down をやろうとしたら、一曲に最低でも4、5時間かかってしまう。ジョーの場合は録音している時に殆ど完成に近い形で仕上げてしまうので、このmixが短時間でできるのだ。凄いなあ。電圧も違うから音がいいし・・・!

 筑紫哲也さんの息子の卓也君がカメラマンをやってくれ、利樹の曲の「冬の遊園地」用に「コニーアイランド」の風景写真まで撮ってきてもらったり...。

 「Double Rainbow」はNYの友人たちとの素敵な思い出が詰まった大切なアルバムです。ああ、月日の流れが走馬灯のよう。