ART COMMUNICATION IN SHIMANE みるみるの会の活動報告

島根の美術教育関係者が集まって立ち上げた対話型鑑賞の普及に努める「みるみるの会」の活動情報をお知らせするブログです。

久々に幼稚園で実践しました

2013-10-21 21:35:24 | 対話型鑑賞
久々に幼稚園で実践しました


実践前
久しぶりに幼稚園で、対話型鑑賞を行いました。1学期に2回実施していましたが、夏休みがあり、9月は学校行事で慌ただしく、10月にやっと2学期初の実践ができました。2回目からのインターバルが長かったので最初に1回目と2回目の作品を映して、おさらいをしようと考えました。
また、床に直接座って見ると、姿勢が悪くなる子が多く、集中力も続かないので2回目から椅子に座ってみてもらうことにしました。この選択はよかったと思っています。画像を見てもらうとわかると思いますが、姿勢もよいし、当てられて発表するときには立って話すので、誰が話しているのか他の子にもよくわかって、聞く態度もよくなります。
みて、考えて、話して、聞く という活動が、園児たちの中に見える形となって入っていくので、椅子に座らせることは効果的だと思いました。
また、久々の実践だったので、この鑑賞活動についてのルールも最初に確認しましたが、多くの園児が覚えていて、挙手して発言してくれました。「静かにみること」「友だちが話しているときは静かに聞くこと」「手を挙げて、当てられたら話すこと」「はいはい、と大きな声を出して手を挙げず、黙って手を挙げること」など、細かいルールまできちんと覚えていて、子どもってすごいなあ。と、改めて感心しました。特に最後の「はいはい、と大きな声を出して手を挙げず、黙って手を挙げること」については、言った私が忘れていました。本当に子どもは侮れません。わずか5歳~6歳の子どもたちなのに、立派です!!

いよいよ実践
 ウオーミングアップに1回目、2回目にみた作品をさっと見せました。1回目はメアリー・カサット「孫たちに本を読んで聞かせるカサット夫人」2回目は小倉遊亀「径」でした。1回目の作品を映し「この作品を覚えている人?」と訊ねたら、ほとんどの子が覚えていると挙手しました。「どんなお話をしたかな?」と聞くと「おばあさんに本を読んでもらっている」と的確な答えが返ってきました。記憶力なのか、絵をみて記憶が呼びさまされたのか、本当に感心します。2作品目を映して同様の質問をしたら「お買い物に行って、帰るところ」と、これまた、その時にみんなで話した内容をちゃんと答えてくれました。大人の皆さん、特にお父さん、お母さん、子どもだから、昔のことは忘れてるだろうと、タカをくくってはいけませんよ。約束したことだって、ちゃんと覚えていると思いますよ。だから、都合が悪くなって、大人が忘れたふりをしてはいけませんよ。本当にそう思わせる子どもの記憶力の確かさを強く感じたひと時でした。
 さて、いよいよ今日の作品です。今日の作品は、ピカソの「白いドレスを着た少女」です。「child_with_a_dove」が原題のようですのでどんな作品かは検索してください。この作品を映した瞬間、子どもたちの中に嘆息とも感嘆ともいえないような声が漏れました。思わず作品にひきつけられるような空気が流れました。一瞬みただけで手を挙げる子どもがいて、つられて手を挙げる子も2~3人いましたが、「もっとしっかりみて・・・。」とみることを促しました。かなり長い時間、静かにみていました。そろそろいいかな。と思いつつも「もう少しみたい人?」と聞くと、パラパラと手が挙がったので、もうしばらくみました。そして、「もういいかな?」と訊ねて、みんながうなずいたので、「では、誰からでもいいよ。何か言える人?」と聞くと、一斉に手が挙がりました。8割くらいの子どもが手を挙げています。みんなに1回は話してほしいと思っているので、順番に当てていきました。
①「字みたいなものがかいてある」→これはピカソのサインのところです
「鳥がいる」→「ひよこ」「小鳥」の意見も。
「ハト」と言う子が出たので、鳥の名前は「ひよこ」や「小鳥」と言うかな?と、園児に考えさせました。「「ひよこ」は何の鳥の子ども?」と聞くと「ニワトリ」とみんな声をそろえて答えたので、「そうだよね。カラスの子どもは「ひよこ」って言わないよね。」と言って、鳥の名前について気付かせるように働きかけました。「「ニワトリ」や「カラス」が鳥の名前だよね。だとしたら、この鳥の名前は?「ひよこ」なの?「ことり」なの?「ハト」なの?」と聞くと、みんな「ハト?」って、ちょっと自信なさそうに答えました。もしかしたら、この子たちは「ハト」を見たことが無いのかも知れません。見たことのある子が「ハト」と答えてくれたのかも知れません。幼稚園の年長さんなら「ハト」を見たことが無くても仕方ないでしょう。
②「男の子が鳥を持っている」→髪が短いので「男の子」と思ったのでしょう。でも、「スカートをはいている」や「ドレスみたいな服」という意見が次々出てきて、「男の子」じゃなくて「女の子」という意見にまとまっていきました。
③「森の中」→背景の青に塗られた中に赤茶色に塗られた部分があって、そこが木の幹にみえたようです。木のあるところなので「森」と思ったようです。
④「白い服を着ている」
⑤「スカートみたいなものをはいている」
⑥「ボールがある」→少女の手前の丸い物体をボールと考えました。
⑦「家の中」→ボールに見えるのはクッションで、いい服を着ているので家の中にいると思ったようです。
⑧「服とおそろいの靴を履いている」

 以上のような意見が出ました。8人が8つの意見を言ったのではなく、もっとたくさんの似て異なる意見が口々に出たのを集約したのが8つです。ここまでで約15分が経過していました。久々に会った子どもたちで、4か月の間にずいぶんと成長し、しっかりしてきたように感じたので、ちょっと質問のグレードを上げてみました。

「女の子がいるよね。この女の子、今、どんな気持ちだと思う?うれしい?悲しい?楽しい?苦しい?」と聞いてみました。「それから、どうしてそう思うのかがいっしょに言えたらもっといいね。」と理由づけ(根拠を語ること)ができるように促してみました。
 そうしたら・・・
「泣いてる。」
どうしてそう思うの?
「ここに(女の子の目の下を指しながら)涙のあとがある。」
どうして、じゃあ、泣いているの?
「一人だから。お母さんもお父さんもいなくて、迷子になって、だから・・・」
本当ね。周りに誰もいないね。一人なのは迷子になったからだと思ったのね。

「悲しい。」
どうしてそう思うの?
「泣いてるから。」
泣いてると思ったのは?
「涙のあとがある」
さっき話してくれた子と同じことを思ったのね。でも、どうして泣いているの?
「お父さんと、お母さんと一緒だったけど、地図みたいなのを見て、お父さんやお母さんはお店みたいなところに行ってしまって、迷子になったから・・・。」
ああ、お父さんやお母さんとはぐれて、一人になっちゃったと思ったのね。

「泣いてる」
どうして?
「怒られたから。」
誰に怒られたの?
「たばこを吸うおじさんに、その鳥を逃がせって言われて、怒られたから・・・。」
たばこを吸うおじさんはどこにいるの?
「ここの字みたいな(ピカソのサインを指さしながら)ところがたばこの煙で、この向こうに(絵の外側を指さし)おじさんがいて、鳥を逃がせって言ってる。」

などなどの意見が出ました。
ここで15分経過。開始から30分余りが経ちましたので、この辺りが終わり時です。集中力が切れかかっている子どもも出てきますので、終了することにします。ただし、今回は初めて、絵に描かれている人物の気持ちについて感がえたので、そのことについてコメントしました。

「今日の絵をみて話す会はこれで終わりです。でも、みんなすごかったよ。今日初めて、この女の子の気持ちはどんな気持ちか考えてもらったけど、みんなしっかり考えたね。絵の中の女の子の気持ちをみんな考えることができたのだから、これからは、一緒に遊んだり勉強しているお友だちの気持ちもどんなか考えてあげられるといいね。そうすると、この女の子の気持ちを考えてみたことがいいことだったって言えるからね。じゃあ、今日はこれで終わりましょう。」と言って、あいさつをして会を終わりました。

実践を終えて
 久しぶりだったけど、子どもたちは前回までの経験を忘れず、しっかり今回も話そうとしていたのがうれしかったです。3か月の間にしっかり成長している姿も見られたのも、子どもってほんとうにすごいな。と何度も感心させられました。そして、人の気持ちを考えることもしっかりできることが今回の何よりの収穫でした。
 担任の先生も1学期の頃は「こんな状態でいいのか。」と不安を感じられていたようですが、今回の様子を見て、少し安心もされ、また、今日の子どもたちの姿に感動されていました。次の実践がまた楽しみになりました。今年度は7回実践なので、5作品は昨年度のものがありますが、あと2作品選ばないといけないのが課題です。どんな作品がいいのか?
選び甲斐がありますね。
 では、担任の先生からのレポートも届きましたら、またUPしたいと思いますので、お楽しみにお待ちください。
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秋の出雲大社に行って来ました

2013-10-14 10:34:51 | 対話型鑑賞
秋の出雲大社に行って来ました


みるみるの活動が月に1回と言うことで、実践報告ができません。10月の実践は26日土曜日です。そこで、わたくしが平成の大遷宮でにぎわう出雲大社に観光ガイドのつもりで出かけてきましたので、訪れたことのある方もそうでない方もフォトチャンネンルを観ながら楽しんでいただければ幸いです。

私の住まいは一畑電車の通る線路の脇に立っています。最寄りの大津町駅まで徒歩で10数分です。週末は観光に来られる方が多く、道路はどこも渋滞で、駐車場に車を停めるのも一苦労だと聞いていたので、電車で出かけようと思い立ちました。こんなことでもないと電車にも乗りませんからね。
13日にしたのは、14日は大学駅伝の皮切り「出雲駅伝」が開催されるので、出雲大社周辺はすごい混雑が予想されましたし、朝起きてみると秋晴れのとてもい天気だったので、善は急げと思い、出かけることにしたのです。前置きが長くなりました。

では、出発です。
大津町駅で電車に乗ると、電車はほぼ満席で、座ることができません。こんなことは初詣以外に経験したことがありません。近くの人たちの会話に耳を澄ますと、関西弁だったり、九州の方?と思われるイントネーションだったり、やっぱり、県外から観光で来られたと思われる方が相当電車に乗っていることを伺わせます。
さて、出雲大社に向かうのには川跡(かわと)駅で乗り換えです。待ち時間が無いようにダイヤが組まれていて、電車から降りると、大社に向かう松江温泉駅からの電車がホームに入ってきます。この電車も満員です。普段は閑古鳥の鳴く一畑電車も大社さんの遷宮さま様ですね。

川跡で乗り換えて大社に向かいますが沿線には見どころスポットがあります。観光に来られた方向けにか電車アテンダントなる方がおられ、アナウンスをしてくれます。朱塗りの鳥居が鮮やかな稲生神社を横切ると出雲ドームが見えてきます。出雲ドームはかつての市長岩國哲人氏が企画立案して検察されたもので木造のドームです。日本で2番目の大きさのようです。高さは出雲大社の本殿の高さを超えない配慮がしてあるところが出雲ならではのところです。島根県立中央病院もそうだとか・・・。

電車はいよいよ大社駅に到着です。
JR大社線はずっと前に廃線になってしまい、電車で来ることができるのは一畑電車のおかげです。JR山陰線を敷く時に宍道湖北岸を走らせ、出雲大社前を通り、石見方面に向かう案もあったそうですが、大社を通過駅にするのはまかりならんとのことで、現在の路線になったとか・・・。

何事も大社さんが第一の土地柄です。でも、わたしはそういう出雲の地が実は大好きです。

さてさて、大社の駅を出て参道を見て、人の多さにびっくりです!!車も渋滞で長い列。ちっとも動きそうにありません。初詣でもこんな人ごみに出くわしたことはありません。いつから原宿になったのでしょうか???それくらいの人出です。

大社さんの入り口は勢溜り(せいだまり)と呼ばれ、明日の駅伝の出発点でもあることからTV中継車が陣取っています。スタッフと思しき方たちが撮影準備を行っています。明日はこの画像をTVでゆっくり観戦しようと思いました。

そして、参道左手に何やら人が列になって並んでいます。今までには見られなかった光景です。実は、この先に大社さんにお参りするときにはこの社から参るという社があります。以前は知る人ぞ知るという社でしたが、TVや雑誌でこの社がクローズアップされるようになり、訪れる方々は列をなして参拝順を待っているのですね。
わたしは、初詣の時にお参りしましたが、この時にはまだ列になって並ぶという現象は起きていませんでした。でも、並んで参拝しようという気持ちは理解できます。だって遠くから来られる方は一生に一度かもしれませんものね。謂れを守って参拝したいという気持ちは大事なことだと思います。でも、わたしは今回はパスしました・・・。お正月に参らせてもらっているので、許してもらえるでしょう・・・。

いよいよ拝殿、本殿が見えてきました。おっと、その前にお浄めをしなくてはなりません。両手と口を漱いでいよいよ境内に入ります。しかし、拝殿前にも行列です。並んで待っていると警備員さんが来られて、本殿に進んでお参りするようにとアナウンスされます。もちろん神様は本殿におわしますので、拝殿、本殿の順に参拝するのが常ですが、この人の列ではいつになることやら・・・。わたしは一足先に本殿に向かい、本殿に参拝する列に並びました。

出雲大社の参拝は二礼四拍手一礼です。ほかの神社は二礼二拍手一礼です。二拍多いのは縁を結ぶので何事も二人分で四拍手だとか・・・。しあわせ(四合わせ)で四拍手だとか・・・。いずれにしても日本のほかの神様とはちょっと違うようです。

参拝を済ませて、開運守りを頂こうと、またまた列に並びます。すごい列でごった返していますが、都会にあるような列を整理するためのロープやコーンもありません。こういうところも大社さんだなあと思います。功利主義的でないというか、幸せになるために参拝に来たのだからせっかちにならずにゆったりした気持ちでお参りくださいと言われているようです。普段はせっかちで並ぶのもあまり好きでない私も、ここでは気持ちを入れ替えてのんびり待ちます。開運守りを手にして、本殿の周りを久しぶりにぐるりと回りました。遷宮の工事中は裏に回ることもできなかったので、本当に久しぶりです。そうしたら、また人の列に出くわしてしまいました。どうやら神様が西をお向きになって鎮座されていますので、その正面に当たる場所にお参りできるスポットが作られていて、そこにお参りしたいと思う人たちが並んでいるのでした。初めの社から拝殿、本殿、この正面スポットまで全部並んでお参りするとしたら一日がかりではないかと、遠方から来られている方々に敬意を払いました。ご苦労様です。お蔭がありますように・・・。

でも、この本殿の裏は実はとてもおごそかで気持ちの洗われるところです。夏の夕暮れに出かけるとしんと静まり返りまさに神のおわすところと言った空気が流れています。しかし、こう人が多くては、そんな空気を感じるどころではありませんでしたが・・・。しかし、うっそうとした木立の中にあって、すがすがしい風が吹き、好天の暑さしのぎにはもってこいの場所となっていました。

そして、千家さんの国造殿と北島さんの出雲殿、両家に参拝しました。この二家は出雲大社を代々お守りしている由緒正しい家柄で、それぞれに拝殿を持っておられます。お日柄もよろしいのか、どちらの拝殿でも婚儀が執り行われていました。お幸せをお祈りいたします。また、北島家界隈は社家通りとして整備されています。のんびり散策するのにもいいところです。

さて、帰りは電車を出雲市駅まで乗ることにしました。13日はいずも夢フェスタでミッキーのパレードが15時から駅通りで行われるそうで、電車は大社さん帰りの方とミッキーパレードを見ようと出雲市駅に向かう人たちで電車はかつてない人ごみでした。いやはや、本当に、ここは東京か?と言いたくなるような電車での人ごみでした・・・。

電車を降りると向かいにしまねっこ電車が停まっていました。大社行き特急でした。かわいいので記念に写真を撮りました。

ミッキーのパレードを見て帰ろうかとも思いましたが、すごい人ごみだったので止めて、歩いて家に帰ることにしました。ミッキーはディズニーランドで何度も見てますから、出雲で見なくてもね・・・。

11時に家を出て、電車に乗り、大社さんにお参りし、出雲市駅から歩いて帰ると4時になっていました。総歩数は1万歩を超えていました。いやあ、いい運動にもなりました。

秋晴れの気持ちの良い一日でした。

私は出雲大社が大好きなので、皆さんにも訪れてほしいと思います。遷宮の年が終わっても多くの方が訪れてくださるといいです。
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美術室にICT環境が整い、利用した授業を展開しました

2013-10-02 21:26:31 | 対話型鑑賞
美術室にICT環境が整い、利用した授業を展開しました


以前にもICTの研修を夏休みに受講したことをお伝えしましたが、授業で活用したので、その報告をしたいと思います。

夏休みにはどの学年にも課題を出します。特に、教科の時数が週1時間になったので、風景画や生活画を授業中に描かせることが困難になりました。スケッチ大会なども学校行事の精選のあおりを受けて無くなってしまった学校が多数だと思います。そんな中でも「図画作品展」が島根県にはあるので、四つ切画用紙に描かれた「風景画」や「生活画」は作品として必要です。そのため、夏休みの課題としてテーマを設けて制作させるようにしています。その他にも、1学期中に完成させることのできなかった題材を夏休みを利用して完成させるようにします。
2年生は1年生の3学期に「モダンテクニック」を習得し、それを活用した作品制作を行うことにしています。今年の2年生には「読書感想画」に取り組ませ、モダンテクニックを作品制作に活かすことにしました。1学期中取り組みましたが、完成に及ばす、夏休みを利用して完成させるように指示しましたが、作品の完成度が低く、もう一工夫させたいと考え、「バージョンアップ大作戦」と名付けた取り組みを行うことにしました。

この取り組みの導入場面でICTを活用することにしました。
ワークシートを利用して、クラスメートに自分の作品に対してアドバイスをもらう活動を行います。そして、そのアドバイスや、私からの作品に対するコメントを参考にバージョンアップ作戦を立て、作品の改良に取り組んでいくことにするのです。
まず、この授業で利用するワークシートをスクリーンに実物投影機とプロジェクターを利用して映し出し、今日の授業で何をするかを確認します。
次に、過去の先輩たちの作品を投影し、バージョンアップしたことについて説明を加えます。昨年度は想像の世界を描かせましたが、この時も作品の精度が低かったので、同様のバージョンアップ作戦を行いました。この取り組みは予想以上の功を奏したので、その時の作品を3点ほど投影しながら、改良した部分を指し示し、時にアップで映し出して説明を行いました。
実際の作品を拡大したものをスクリーンに映しながら説明を加えてみたところ、生徒の反応は上々でした。
説明後にアドバイスをもらう活動を行いましたが、美術の得意な生徒に多くの生徒がアドバイスを求める姿があり、クラスメートの作品を見合うことで刺激を受けている生徒もいました。
指示もほとんどの生徒に理解されており、活動がスムーズに進んだように思いました。
授業後に「スクリーンにワークシートや作品を映しながら説明したのはわかりやすかったか?」と訊ねたところ、ほぼ全員の生徒が「はい」と挙手しました。また「今後もこのような機器を利用して説明をした方が理解しやすいか?」に対しても同様の反応がありました。

「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、美術に関しては、やはり、実物を見せながら説明を加え、よりよい作品制作を目ざさせることが求められると思うので、今後もICTを利用していきたいと思います。
画像にあるプロジェクターの設置台は本校の校務員さんの手作りです。オーダーメードです。美術室でいつでもICTが利用可能な環境が整ったので、今後も活用していきたいと思います。

1年生はこの後レタリングの学習も行うので、実技を実演しながら説明を加える授業も行う予定です。

面白いICTの活用方法があれば、ブログをお読みの皆様、情報を送ってください。待っています。
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