出雲やおよろずアートプロジェクト・ワークショップに参加しました!!
出雲やおよろずアートプロジェクトが展開中です。参加しているので、それをレポートしたいと思います。
出雲やおよろずアートプロジェクトは、大社町に現代作家(芸術家)さんを招いて、滞在してもらいながら、地域の方々と交流し、交流の中からアート作品が生まれるというプロジェクトです。
大社文化プレイスうらら館でボランティアスタッフ募集のチラシを目にし、そのチラシがなんともほのぼのほんわかしたものだったので、思わず手に取りました。
ボランティアスタッフも募集していたのですが、ワークショップも企画されていて、そのワークショップも面白そうだったので、さっそく掲載されていたFBをチェックし、連絡を取り、初回のワークショップに参加することにしました。
みるみる会員の金谷さんも誘っていたのだけど、台風が襲来しまして、金谷さんはやむなく断念・・・。わたくし一人で、大社コミュニティーセンターに出かけました。
大社コミュニティーセンターは旧大社中学校の校舎で、木造の懐かしさ満載の建物です。大社中学校に勤務することになった時にあいさつ回りで回って以来でしたが、足を踏み入れるのは初めてなので、ちょっとドキドキしました。校舎の様子は画像にもあるので、チェックしてください。
今回大社町にやってきた現代作家は志村信裕さんです。とっても優しくてお若い方でした。お話もソフトで、人柄が伝わってきました。
ワークショップのタイトルは「言葉のワークショップ」だったので、「言葉」に関わるイベントは私たちみるみるの会の活動にも何か参考になるものがあるのではないかと興味津々で参加することにしたのです。
1回目のワークショップは初級編で「記憶に残る美しい音」を探りました。改めて問われると、私の記憶に残る美しい音って何だろう?と深く内省させられました。音の記憶って、私自身にはあまり残ってないようで、幼いころの思い出の中にも残ってなくて、私は音に鈍感だったんだなあ・・・。と、自分の不甲斐なさを感じながら、音を探しました。そして、みつけた音は、近所のお寺の鐘の音です。このお寺の鐘の音にまつわる思いを文章に起こしました。そして、その音は虹の七色に喩えると、何色なのかを決めて、紙面の真ん中にその色で一本の線を引きました。私のお寺の鐘の音の色は紫です・・・。重く響く音の色は重厚な色を思わせたので、紫にしました。あとで思った事は、お寺の住職さんの袈裟の色は紫が一番位が高いと言うことで、どこかでリンクしているような気もしました。
1回目のワークショップは初級編で、上級編がアートプロジェクトの作品になっていくと言うことでしたが、上級編は平日の夜だったので、参加は微妙でした。仕事が遅くまであれば、参加できないことも考えられたからです。でも、FBで上級編への参加のお誘いがあったので、これも縁かと思い、参加することにしました。
2回目の上級編は初級編の文章をブラッシュアップして、和綴じ本にするというもので、1日目は頭をひねって、できるだけ、言葉を削ぎ落として、音を感じるものにしていきました。みんなずいぶん苦しみました。互いの文章を発表しあい、意見交換する中で、自分のイメージする音がシンプルに伝わる言葉を見つけていきました。この日夜の11時まで粘ってブラッシュアップした人もいたようです。素晴らしい!!
2日目は、和紙に印刷された16名の作品を、ページを拾って製本です。この時、八雲の和紙制作の第一人者であった安部栄四郎氏の息子さんが講義に来てくださいました。
参加者は安部さんの説明を聞き、おぼつかない手元ながら、何とか和綴じが完成しました。表紙にハンコになった「虹の音」を押印して完成です。
世界に16冊しか存在しない、超プレミアな1冊ができあがりました。
そして、今日からやおよろずアートプロジェクトのイベントが大社町の神迎の道で始まりました。「虹の音 土の鈴」と題したプロジェクトは和綴じされた「虹の音」の本と、神迎の道に面する民家の軒先に吊るされた湯呑茶碗の風鐸。「虹の音」の和綴じ本はやおよろず案内所に置かれています。そして、神迎の道を歩けば、そこここに風鐸が並び、時折、なんともいえない音を運びます。画像にも掲載していますので、見てください。
また、共催イベントとして、木須井邸では陶片を接写して作品にしたフラグメンツが開催されています。写真家高嶋敏展氏の展覧会ですが、由緒ある民家を借りての展覧会はスライド上映で、なかなかの味わいです。接写された陶片は、陶片と聞かないと、何を映しているのか不明なものも多々あり、イマジネーションを掻き立てられます!!必見ですよ。
この後にもイベント目白押しです。みなさんFBでやおよろずアートプロジェクトをチェックしてみて、気になるイベントがあったら参加しましょう!!
今日は、志村さんと赤井学芸員(鳥取博物館)のトークイベントもあり、にぎわいました。やおよろず案内所に隣接して期間中(11月24日~11月30日)は星屑茶屋もOPENしていますから、お茶飲みがてらにも出かけられます。
大社といえば出雲大社なのですが、出雲大社に参拝して満足するだけじゃなく、大社さんのお膝元で繰り広げられているこのイベントに好奇心のアンテナがピピッピと反応するみなさまのお越しをお待ちしています!!
って、なんだか、関係者みたいな発言になっちゃいましたけど、心がほっこりあったかくなるようなひとときが過ごせることは間違いないです。