今日は、本の紹介をしたいと思います。その前に、私の読書活動について、少し触れたいと思います。
我が校の校長は読書家です。そして、自分が読み終わった本を私や読書好きの教員の机上に置くという習慣を持っています。お陰で、多くの良書に巡り会うことができます。
そもそもは、今の校長がまだ教諭だった時代に同じ学校に勤務したことがあり、そのときに本について語り合うことがあり、お薦めの本を読ませてもらったことがきっかけです。それは今江智さんの「牧歌」という小説ですが、その本が自分の教職の原点だとおっしゃって、読ませてもらいました。本当によい本で、読みながら涙したことを覚えています。
そして、現任校に赴任されてこられたときに、「牧歌」をもう一度読ませて欲しいとお願いしたことから、読書交流が始まりました。交流と言っても、私が読ませてもらうばっかりなのですけど・・・。
「牧歌」は本当に心温まる小説です。知人が教員に採用されたときに読むように薦めました。教師としての立ち位置が不安になったときには読むといいと思います。
では、本題です。今日紹介したい本は「ジヴェルニーの食卓」です。原田マハさんが書いています。原田マハさんは華麗な経歴の持ち主で、MOMAにもおられたことがあり、芸術への造形の深い方だと、この本を読んで強く感じました。
そして、美術に関心のある方なら、ジヴェルニーと聞くだけで「モネ」を思い受かべると思いますが、その通りです。内容はオムニバスになっていて、マティス、ドガ、セザンヌ、モネが彼らにまつわる方たちの回想と言った形式で描かれています。まさに、文字をして描いたと呼ぶにふさわしい表現です。読み終わった後にその味わい深さが心に染み入るというか、余韻を残すというか、じわじわと温かいものが身体中に広がっていく感じがします。詳しい紹介は避けたいと思います。ぜひ、皆さんに読んで欲しいと思います。美術に、とりわけ「印象派」に興味のおありの方には・・・。
余談ですが、この原田ハマさんのお兄さんも実は小説家で、原田宗典氏です。この宗典氏は、実は私の高校の先輩です。宗典氏は自身の小説(エッセイ?)「17歳だった」で、高校時代のことを面白可笑しく語っておられますが、そこに登場する人物を思い浮かべることができる私は、すっかり彼のファンになってしまいました。その彼の妹だということが分かり、ハマさんも親近感のわく方になりました。私より2歳年下ですので、私の高校時代に同じ岡山の空の下で暮らしていたのかと思うと、本当に近しい方に思え、また、校長がマハさんの本をどんどん机上に置いて行かれるので、ますますハマっています。
そもそもマハというペンネーム(?)自体がゴヤの「マハ」を想起させることから、美術に関わる方だとはお見受けし、作者紹介を読んだところ、ビンゴでしたし、著作にも「まぐだら屋のマリア」という「マグダラのマリア」をもじったタイトルのものもあります。だけど、今回のジヴェルニーは、まさにマハさんの経歴をもってして実現した小説ではないかと思います。美術への深い造詣がなければ書き得ないものと感じました。
どうか、皆さん、読んでみてください。私も、みるみるの会員に薦めようと思います。また、読後感を知らせて頂けるとうれしいです。
では、GWに突入します。よい休日をお過ごしください。
我が校の校長は読書家です。そして、自分が読み終わった本を私や読書好きの教員の机上に置くという習慣を持っています。お陰で、多くの良書に巡り会うことができます。
そもそもは、今の校長がまだ教諭だった時代に同じ学校に勤務したことがあり、そのときに本について語り合うことがあり、お薦めの本を読ませてもらったことがきっかけです。それは今江智さんの「牧歌」という小説ですが、その本が自分の教職の原点だとおっしゃって、読ませてもらいました。本当によい本で、読みながら涙したことを覚えています。
そして、現任校に赴任されてこられたときに、「牧歌」をもう一度読ませて欲しいとお願いしたことから、読書交流が始まりました。交流と言っても、私が読ませてもらうばっかりなのですけど・・・。
「牧歌」は本当に心温まる小説です。知人が教員に採用されたときに読むように薦めました。教師としての立ち位置が不安になったときには読むといいと思います。
では、本題です。今日紹介したい本は「ジヴェルニーの食卓」です。原田マハさんが書いています。原田マハさんは華麗な経歴の持ち主で、MOMAにもおられたことがあり、芸術への造形の深い方だと、この本を読んで強く感じました。
そして、美術に関心のある方なら、ジヴェルニーと聞くだけで「モネ」を思い受かべると思いますが、その通りです。内容はオムニバスになっていて、マティス、ドガ、セザンヌ、モネが彼らにまつわる方たちの回想と言った形式で描かれています。まさに、文字をして描いたと呼ぶにふさわしい表現です。読み終わった後にその味わい深さが心に染み入るというか、余韻を残すというか、じわじわと温かいものが身体中に広がっていく感じがします。詳しい紹介は避けたいと思います。ぜひ、皆さんに読んで欲しいと思います。美術に、とりわけ「印象派」に興味のおありの方には・・・。
余談ですが、この原田ハマさんのお兄さんも実は小説家で、原田宗典氏です。この宗典氏は、実は私の高校の先輩です。宗典氏は自身の小説(エッセイ?)「17歳だった」で、高校時代のことを面白可笑しく語っておられますが、そこに登場する人物を思い浮かべることができる私は、すっかり彼のファンになってしまいました。その彼の妹だということが分かり、ハマさんも親近感のわく方になりました。私より2歳年下ですので、私の高校時代に同じ岡山の空の下で暮らしていたのかと思うと、本当に近しい方に思え、また、校長がマハさんの本をどんどん机上に置いて行かれるので、ますますハマっています。
そもそもマハというペンネーム(?)自体がゴヤの「マハ」を想起させることから、美術に関わる方だとはお見受けし、作者紹介を読んだところ、ビンゴでしたし、著作にも「まぐだら屋のマリア」という「マグダラのマリア」をもじったタイトルのものもあります。だけど、今回のジヴェルニーは、まさにマハさんの経歴をもってして実現した小説ではないかと思います。美術への深い造詣がなければ書き得ないものと感じました。
どうか、皆さん、読んでみてください。私も、みるみるの会員に薦めようと思います。また、読後感を知らせて頂けるとうれしいです。
では、GWに突入します。よい休日をお過ごしください。