きっと、4月1日からしばらくは怒涛の忙しさだと思われるので、今のうちに、3月に校外で実践させていただいた学校の児童・生徒の記述をまとめて掲載しようと思います。
ご覧になって感じられたことは、ブログのコメントやFBでコメントくださると幸いです!!
日御碕小学校の児童の感想
1年生男子
ぼくは、えを見ておねえさんに目がいきました。つぎにおかあさんに目がいきました。
このふたりがすごくかわいかったです。あのおかあさんは23さいだとおもいます。
2年生女子
わたしは、絵を見て、おねえさんに目がいきました。
6年生くらいに見えました。おねえさんはたのしそうでした。わたしもかごの中にはあかちゃんがいると思ってました。5年生がわたしと同じことを思っていたんだなと思いました。
2年生男子
ぼくは絵を見て青いようふくをきている子どもに目がいきました。
四才くらいの子どもでした。お母さんにだっこをしてもらいたくて手をのばしていたと思いました。もう一人の白いようふくをきているこは、うばぐるまの車りんにのって赤ちゃんを見ているんだと思いました。おねえさんはひまわりをもっていて、にこっとしていました。
あかちゃんもおねえさんのほうを見ていると思いました。
3年生男子
今日、かすが先生とはじめてべんきょうをしました。さいしょはなんのべんきょうかわかりませんでした。でも、5・6年生の発表を聞いてぼくは自信をもちました。だから何こも発表ができたと思います。たとえば、家族がどこにいるかとか、ぼくは、発表しなかったけどきせつのときに秋だと思いました。わけは、かれ葉とかが落ちていたからです。またこういうじゅぎょうをまたしたいです。
3年生男子
今日、はじめてかすが先生とべんきょうしました。
なにのべんきょうをしたかとゆうと、絵を見て、しっかり見ることができたか、絵を見てしっかり考えることができたか、手をあげて発表できたかをしました。
ぼくは、絵を見て、手をあげることができなかったけど、友だちのはなしをしっかりきくことはできました。
こんど、あったら、手をあげて発表したいです。
3年生女子
今日はじめて、かすが先生にきてもらって、みてはなそうをしました。
わたしは、きまりを守ることができました。わたしは、さいしょ絵を見て、いっぱい思いつきました。でも、あれかなあと思って、一つきめました。わたしが一番楽しかったことは、かすが先生と、図工の学習ができたことです。わたしはあの絵を見て、植え木ばちがあるから、外だと思いました。わけは、植え木ばちの中に、なんかはえているからです。
5年生女子
あのしあわせそうな家族は、ずっとこうなっててほしいという作者の願いの表われではないのかなと思いました。
私は絵のかん賞をして、絵をみんなでくわしく見ると、たくさんの意見や思った事が出たのでびっくりでした。
私ははじめのころ、たくさん意見を言っていました。ですが、小さい子の足のうらが少しよごれていた事を言えませんでした。残念でした。
私はこれから絵をかくのにじっくり物を観察しながら絵をかいていきたいです。
5年生男子
なぜあの絵をかかれたか考えました。
いつまでも家族の仲のいい光景が残るといいなあと思ったからです。あの絵が書かれたのは戦前だと思います。なぜなら家がトタン板ぽくなかったし草がはえていてやけていなかったので戦前だと思うし、計算すると1920ごろだったので戦前に書かれたと思います。今日の授業をしていつもより絵を見てそうぞうして見ることができました。これからも絵を見る時はしっかりそうぞうして見ていきたいです。
5年生女子
あの絵は、たぶん、戦争後で、平和にくらしている家族をかいた絵だと思います。お父さんは、きっと戦争でなくなったんだと思いました。
絵のかんしょうでは、どんなことをするんだろうと思っていました。かんしょう会が始まって、絵を見たとき、この絵を見てどうするんだろうなあと思いました。意見を言うのが分かったら、色んなことがうかびました。人の意見を聞くと、感じ方がちがうんだなあと思いました。
これからは絵を見るとき、色んなことを考えながら見たいです。
5年生男子
なぜ、あの絵をかかれたかは、いつまでも、すてきな家族でいられるようにかかれたと思います。あの絵を書かれたのは、戦争前だと思います。なぜなら、戦争が始まるまで家族で楽しい時をすしたという事を残したかったんだと思います。
今日の授業を通して、いつもより絵をしっかり見て考えることが出来ました。これからも絵をかく時があれば、あの絵のように色々な事を考えてかいていきたいです。
6年生男子
なぜ、あの絵がかかれたかをあとから考えました。
あとから考えてみて、今を2015年としてあの絵のモデルになった人の子どもが今65さいだから、2015-65=1950年にモデルになった人の子どもは1950年にうまれたとして、絵のモデルになった人が30さいくらいで子どもをうんで、1950-30=1920年ごろに絵をかいたと思いました。もう一つは建てものがバラックじゃなかったからです。ぼくはこの2つを理由に戦争のおこる前にかかれたと思いました。
ぼくは今日の授業をして観察力がするどくなりました。今日の授業で学んだことを生かしてこれからふだんの生活に生かしていきたいです。
6年生男子
なぜ、あの絵がかかれたかは、時は戦前でまだ、町の人たちが平和なときだったと思います。お父さんが絵をかかれたと思います。戦争前で、お父さんが戦争に行ってないから、お父さんがかかれたと思います。
今日の鑑賞を終えて、しっかり絵を見ること、絵を見てしっかり考えること、友だちの意見をしっかり聞くことができました。みんなが言っているときにしっかり聞けてよかったです。これから絵を見る機会があれば、今日の鑑賞を思い出して見たいです。
6年生男子
今日は、絵の鑑賞教室で、春日先生に一つの作品を見せてもらいました。そして、春日先生が質問を何問かされて、最後には、こんな質問をされました。「どうしてこの作品をつくられたと思いますか?」と言われました。
ぼくは、この作品が作られた理由は、戦争で父が、戦争に行ってわかれているけど、母と子どもの6人でがんばっているんだな~と思ったから作品にされたんじゃないかな~と思いました。
ぼくは今日の、絵の鑑賞教室をして、絵はただかきたいからかいてあるのではなく、ちゃんと意味があると思いました。
鑑賞作品は、草光信成の「四人の子等」です。
全校鑑賞会だったので、担任の先生や校長先生・教頭先生も参加してくださいました。また、幼稚園の園児も2名参加しました。途中で先生にあてたり、校長先生を指名して発言してもらったりもしました。とってもアットホームな雰囲気で鑑賞ができました。
担任の先生方は、児童が発言をあまりしなかったことに心配しておられたそうですが、その後の記述になると、真剣に書く様子や、書いている内容を読まれて、感動しておられたようです。「学力をのばす美術鑑賞」で、アメリカの小学校の先生たちの実践事例が紹介されていますが、それと同じような状況が日本の極小規模校でも起きていたと言えます。今年度の活動は終わりましたが、来年度も校区内の幼稚園や小学校で、この鑑賞法を普及していきたいです。