「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

伊根の舟屋

2014年09月26日 | 福井近県の旅

重要伝統建築物保存地区に指定されている伊根地区に来ました。海に面した家屋の一階が船をしまう倉庫になっている舟屋が湾内に立ち並んでいます。こんなに海が家の近くに迫っていて、浸水被害などはないのかと思いましたが、伊根湾は、若狭湾の中でも深く入り込んだ湾で、さらに湾の入り口に島があることもあり、年間の水位の変化は50cm程度とのこと。

  

穏やかな海がすぐ近くにあるからか、関西から港にキャンプと釣りに来ていると思われる車も多くありました。中には、釣った魚でしょうか。車の後ろで干物を造るツワモノも・・・。

 

こじんまりとした集落を歩くと、狭い路地を挟んで古い建物が続き、良い雰囲気です。260年ほど続く落ち着いたつくりの造り酒屋もあり、古代米で造ったピンク色の日本酒が人気だそうです。

 

船着き場の近くに海をバックにした社があったり、家の軒先に怪しい海産物が吊るされていたり(笑)、気圧計が道端にあったり、道路をカニが横断していたり、海が暮らしの中にとても身近にあることが感じられました。

   

 

マンホールや橋の欄干にも舟屋の透かし彫りが…。

 

伊根湾を一周する遊覧船は、バスの団体客などで結構にぎわっており、30分おきにたくさんの人を乗せて出航していました。我々も乗りましたが、海から舟屋の風景を見るより、すぐ近くに来て人の手から食べ物をかっさらっていくカモメに息子は夢中でした。

 


徐福伝説の神社

2014年09月25日 | 福井近県の旅

中国の古代王朝・秦の始皇帝が不老長寿の薬を求めて各国へ遣いに出した一人が徐福。その徐福が上陸したという岩を祀る新井崎神社が、舟屋で有名な伊根の近くにあります。海に突き出た展望台があって散歩に良いということでしたので、行ってみました。

集落の外れで人気の少ない場所ですが、海に向かって立つ鳥居が立派です。

 

拝殿・境内もそれなりに整備され、信仰されている神社であることがわかります。

ごつごつした火山岩が海に落ち込む海岸線の眺めはダイナミック。山陰海岸ジオパークに続きます。この一角に徐福が上陸したという岩も。

付近には、日本の棚田百選に指定されている新井(にい)の棚田があります。一つ一つの田はとても小さく、効率も悪いはずなのに、やはり海に面した棚田に稲穂が輝く風景はいいですね。昔から続いてきたものを残そうと苦労されている地域の方の苦労に頭が下がります。


舞鶴から天橋立、丹後半島へ

2014年09月23日 | 福井近県の旅

9月の3連休、夏休みもほとんどとらなかったので、ふらりと旅に出ました。7月に全線開通した舞鶴若狭自動車道を通って、まずは福井のすぐ隣、舞鶴へ。

舞鶴では港や赤レンガパークに立ち寄る予定でしたが、トラブル発生でかなわず…。それでもまずは飯をと、人気の道の駅、お魚とれとれセンターへ。ここでは、市場の雰囲気の中、隣の食堂でご飯を買い込み、魚をさばいてもらったり、魚介を焼いてもらって食すことができます。こういう「漁港のにぎわい」が福井にも欲しいのですが・・。

 

魚や魚介惣菜の種類もそれなりに豊富で、かなりの賑わいです。夏が旬の岩ガキにも間に合いました!

天橋立は以前も行ったので、今回は、ルート上にある眺めの良い公園から、横に真一文字に見える天橋立を眺めました。こちらの公園、「元祖股覗きの地」と書いてあったので、お決まりのポーズもやってみました。(やはり縦一文字に見えた方が迫力がある・・・)

 

その後は40分ほどドライブして、若狭湾の西端に近い、伊根町へ。ここは、建物の一階部分が漁船を収納するスペースになっている舟屋が立ち並ぶ地区として重要伝統的建築物保存地区に指定されています。今夜はこの近くに泊まるので、まずは高台からの遠景をパチリ。

10分ほど離れた隣の集落にある静かな民宿「しばた荘」が今宵の宿。「簡易宿所」と看板に書いてあり、想像以上に鄙びた宿でしたが、海沿いの車もあまり通らない小さな集落。目の前の海からさっき揚げてきた魚が食卓に上ります。アオリイカ、イシダイ、ヤガラ、甘海老、カンパチの刺身のほか、煮魚やサワラの味噌漬け焼き、揚げ出しなど、美味しい料理がたくさん並びました。

 

翌朝、このあたりは東に若狭湾が開けているので、日本海なのに海から日の出が見られました。朝日を浴びながら浜沿いを散歩していると、漁から次々と漁船が帰ってきます。獲った魚を見せてもらっていると、その場で漁師さんが小さなアオリイカを手でさばいて、まだ透明でピクピクしているイカを食べさせてくれました。甘くて歯ごたえあって絶品!

  

静かな海沿いの町を満喫しました。

   


砺波のチューリップ&すいせん

2014年05月10日 | 福井近県の旅

北陸の春のお祭りといえば、富山のチューリップ祭り。昨年行ってみたら、そこかしこのチューリップに圧倒されたので、今年も行ってみました。

今年は、いよいよ来年春に開業が迫った北陸新幹線のシートが会場内に展示され、行列ができていました。来年のコールデンウイークは、北陸新幹線で関東からも多くの人が来て、例年以上の賑わいになるでしょうね・・・。

チューリップ祭りですごいと思うのは、会場内だけでなく、会場の周りの圃場や駐車場から会場までの通路も、チューリップを中心とした花で彩られていること。来場者の気分も盛り上がります。

今年は2回目なので、30分ほど並んで、会場内の展望塔に上って、チューリップによる絵文字も眺めました。思ったよりシンプルなハート形でしたが・・・。

一見チューリップとは思えないようないろいろな色と形のお花があり、見飽きません。

 

さて、お腹がすいてきたところで、車で10分ほどの散居村ミュージアムへ。古民家で期間限定で提供される地元の伝承料理をいただきます。大門(おおかど)素麺や菜っ葉の味噌和えである「よごし」、にこごりのような「ゆべし」など、いろいろな郷土料理が食べられて1食500円。とってもお得で嬉しいです。

そのあとは、近くの夢の平スキー場で20万本のスイセンが咲いているということで行ってみました。まずはスキー場近くの散居村展望台で記念撮影。砺波平野に屋敷林に囲まれた農家が点在する「散居村」風景の撮影スポットです。

そして、息を切らせてスキー場の斜面を上ると、白や黄色のスイセンが辺りを埋め尽くしています。冬の越前海岸沿いのスイセン風景とはまた違い、遠くに富山湾や砺波平野、さらには立山連峰を望むスキー場斜面でのスイセンも、雄大な気分になれて楽しめました。

 

 

 


富山、松川の桜

2014年04月13日 | 福井近県の旅

日本の桜の名所100選、富山の松川の桜を見る機会がありました。

富山市街のど真ん中、県庁と市役所の前を流れる松川の両側に、桜並木が植えられています。

この日はちょうど満開宣言が出されたらしく、多くの人でにぎわっていました。

1往復30分の遊覧船に乗って、水上から眺めるのも人気のようです。

 

 


古い街並みと運河の近江八幡

2014年03月22日 | 福井近県の旅

近江八幡に以前行ったのは10年近く前でしょうか。先日、かすかな記憶とともにまち歩きしました。

豊臣秀次が城下町として整備した古い街並みのすぐ近くに車を止め、細い路地を歩きます。ところどころに、特産の麩や近江牛コロッケなどを売るお店も点在しています。

 

近江八幡を特徴づけるのが運河。運河沿いを歩くこともできますし、船から旧市街地を眺めることもできます。桜並木が続いているので、あと2,3週間たつと桜に彩られた水辺を楽しめそうです。

 

街の中心には、近江商人の信仰を集めた日牟礼八幡があり、立派な神殿・社域のたたずまいを見せています。

この神社の目の前にある洋館と、古い街並みや立派な神社のコントラストもなかなか。和と洋、古い街並みとお店巡り、運河と桜など、様々な魅力がコンパクトに楽しめるのが、近江八幡の良さと言えそうです。

 


久しぶりの冬の太平洋側

2014年01月26日 | 福井近県の旅

冬の週末、それほど雪が多くないということもあり、名古屋のアンパンマンミュージアムと夜景が評判の「菜ばなの里」に行きました。

 

まず感銘を受けたのが、当たり前ですが天気が良いこと。北陸からいくと、冬、太陽が出ている昼間に屋外で遊べるということに感激します。木曽川、長良川、揖斐川に挟まれた中州にある、国営木曽三川公園はボールや滑り台、トランポリンなどの遊具も充実していて、2歳の息子も元気に走り回っていました。

次に、名古屋に近いこともあり、人が多いこと。なばなの里には、夜景目当てで入ってくる団体バスがいくつもあり、夜景を見るのに花火大会のように「押すな押すな」の渋滞が発生していました。話題のイルミネーション「世界遺産 富士」は、イルミネーションとプロジェクションマッピングを組み合わせたパフォーマンスで、富士山の四季や一日の風景を音楽に合わせて色とりどりに映し出していて、なかなか見ごたえがありました。

 

100mの光のトンネルも大人気。ただ、貧乏くさい私は、LEDにできないのかとか、電気代幾らかとか、つい考えてしまいます。。。

アンパンマンミュージアムももちろんたくさんの親子連れが。でも、首都圏ほど混んでいないようで、アンパンマンショーもかなり間近に見ることができ、息子も連れ合いも大満足していました。

 

 


井波は彫刻の街

2013年11月13日 | 福井近県の旅

10月末の復習の続きです。

白山スーパー林道と五箇山で紅葉を楽しんだ後は、彫刻の街・井波に行きました。

井波彫刻って、福井に来るまでは知りませんでしたが、越前漆器とのコラボレーションで立派な山車を創った経緯などがあり、北陸の伝統工芸の一翼を担う存在として知るようになりました。

井波は、浄土真宗の別院・瑞泉寺を中心に栄えた町で、その寺が火災にあって江戸時代中期に再建される際、京都から派遣された宮大工に影響を受け、現在の井波彫刻が始まったとされています。

(浄土真宗の寺らしくシンプルでただっ広い瑞泉寺の境内)

この瑞泉寺、お寺の随所に井波彫刻の原点とも言われる秀作が見られます。

 

確かに立派ではありますが、芸術に疎いのでどれだけすごいかはよくわかりません。個人的には、静謐として凛とした大伽藍の中にいるだけで身が引き締まる思いでした。

また、面白いのはその門前町。お寺の前から伸びる門前町は、石畳に舗装されていてそぞろ歩きにもお勧めですが、この街並みの随所に木彫りの彫刻屋さんがあり、当然のことながら立派な木彫りの看板がかかっていたり、街灯の柱に彫り物がされたりしております。

 

それらを眺めながらのんびり散策するのにも良さそうな静かな町でした。

 


世界遺産・五箇山

2013年11月11日 | 福井近県の旅

10月終わりの復習の続きです。

白山スーパー林道から白川郷を経由して、もうひとつの世界遺産、五箇山へ行きました。

しばらく走ると、国道沿いに国の重要文化財、村上家の立派な合掌造りが見えてきます。いよいよ世界遺産の合掌造り集落、菅沼・相倉地区がある五箇山に入ります。

近くの蕎麦屋・拾篇舎で久しぶりにおろしそばではない、つけだれで蕎麦を食い、相倉集落へ。

こちらは、23戸の合掌造りがある集落で、比較的大規模で車の乗り入れも可能な白川郷と違い、車を集落の入口の駐車場に止めて(協力金500円)歩いて回ることもあり、こじんまりとして、昔話の世界に入り込んだようです。

 

商店も土産・喫茶が2,3店あるだけなので、集落内であまりゆっくり時間をつぶす感じではないかもしれませんが、車も来ないので、子供の散歩を兼ねて1時間ほどゆっくり散歩するのにちょうどよい感じでした。白川郷と同じように、集落を見下ろせるちょっとした展望台もあり、合掌造り集落の遠景が撮れました。