「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

錦秋の白山スーパー林道

2013年11月10日 | 福井近県の旅

 

これも10月末の復習になりますが、紅葉で有名な白山スーパー林道に行ってきました。

昨年の夏、高山・白川郷に行った際に帰りに通りぬけましたが、その際のスタンプラリーに応募したら、副賞で片道無料のチケットをいただいたので、やはり紅葉の時期に、と思って今度は石川県側から通行しました。

林道に入ると、さっそく紅葉が始まっており、数々の滝と合わせた紅葉の風景を撮影しているアマチュアカメラマンが多くいました。

標高が高くなるにつれ、だんだんと色づき具合も深まります。

こちらは林道中最大の落差を誇るふくべの大滝。観光バスも何台か停まっていました。駐車場の車のナンバーも、東海・関西方面から多数来ていました。

やがて、車窓は右を見ても左を見ても赤と黄色、まさに錦秋と言う状態です。

林道最高地点で、石川県と岐阜県の県境トンネルを抜けたところでは、気温が4度という肌寒い状態でした。

時々駐車場に車を停めながらの1時間半ほどのドライブですが、やはり、名所といわれるだけあって、白山スーパー林道の紅葉は目にも鮮やか、見渡す限りの赤と黄色の絨毯、という感じでした。

関東に住んでいたら、なかなか気軽には行けませんが、福井に住んでいるおかげで半日で行くことができました。


片山津温泉から橋立へ

2013年10月06日 | 福井近県の旅

加賀四湯の一つ、片山津温泉は、柴山潟という湖のほとりにわき出た温泉で、湖を囲むように温泉旅館が10件余り立ち並んでいます。

湖を望む温泉街の一角に、ま新ガラス張りのオシャレな建物の街湯があり、湖を見ながら湯のほてりをさましつつ、お茶をすることができます。(ロケーションはいいのですが、席が空いているのに待たされるし、店員の愛想がなくて残念でしたが・・・)

 

温泉街の中心地には、湧いている温泉を各旅館に分配する湯配所があり、薬師如来も祀られているそうです。無料の足湯もこの隣にあります。

片山津温泉の建物は、結構年季が入っているものが多い印象。温泉街自体も、湖のほとりで開放的だからかもしれませんが、あまり店や人は多くなく、「にぎわい」という感じではありません。ただ、昔芸者さんがいたころに稽古場として使われていた検番が残っていて、和風のカフェや集会所として使われています。

 

芸者の置屋にあったと思われる、芸者の源氏名が書かれた赤と黒の出欠札や着物が往時を感じさせました。

 

そこから車で10分余り走ると、カニなどが水揚げされる橋立港へ。今は静かな港町ですが、江戸期から明治にかけては、北前船の寄港地として栄えたようで、巨万の富を築いた北前船主の館が数多く残り、重要伝統的建造物群保存地区として指定されています。

 

今はひっそりとしていますが、赤い瓦の大きな木造のおうちが落ち着いた風情で立ち並び、往時をしのびながら街歩きが楽しめる雰囲気です。

 

 


小松は乗り物の街

2013年10月05日 | 福井近県の旅

小松と言えばコマツと小松空港=航空自衛隊小松基地、ということで、今日は、航空自衛隊のお祭りを見ながら前から行きたかったコマツのショールームに行きました。

北陸自動車道で小松に近づくと、航空自衛隊のお祭りを見に来た車で、片山津インター出口は大渋滞。高速道路からも、並行する一般道の渋滞が望めるほど混んでいました。これまで北陸ではこんな混雑は見たことない・・・という大渋滞でした。

私たちは安宅スマートインターで降りたら、インター出口のポケットパークで、とてもたくさんの車が駐車されており、航空自衛隊の飛行ショーを見ているであろう人たちがたくさん空を見上げていたので、しばらく眺めることにしました。

まもなく、切り裂くような轟音とともに、空を貫く一筋の飛行機が、目にもとまらぬ速さで駆け抜けていきました。間近で見る飛行中の戦闘機の迫力はすごいです。セミプロ級のカメラを構える人も多くいました。

しかし、この轟音を聞いて、那覇に住んでいるときもこんな轟音を聞いたときがあったと思いだしました。嘉手納基地の近くに住む人はこれ以上の騒音を毎日聞かされていると思うと・・・、興奮している場合ではないのですが・・・フクザツな気持ちです。

その後は、小松空港に隣接する、石川県航空博物館でいろいろな飛行機の模型を見たり、

航空機を模したでっかいジャングルジムで遊んだり、重機や建設機械の操縦体験が。できるコマツのショールーム「こまつの杜」に行きました。

おまけに小松駅の目の前にあるコマツの杜からは、小松駅を発着する電車がたくさん見れて、電車好きの息子は、たくさん手を振ることができました!


宇奈月渓谷でトロッコ列車に乗車!

2013年09月09日 | 福井近県の旅

宇奈月温泉では、渓谷を走るトロッコ列車に乗りました。絶景を楽しむのはもちろんですが、最近電車が好きな1歳9カ月の息子が喜ぶ顔を見るのも楽しみでした。

朝9時台の列車が混むと聞いたので、前日に予約しに行きましたが、9月初めの平日とあって、余裕で席を取れました。駅に着くと、改札口の上に3種類の列車の写真が大きくパネルで展示されているのを見つけた息子が、トコトコ歩み寄って「でんしゃ!」と指さしながら叫んでいました。連れ合いは、息子が喜ぶだろうと、改札口のわきの売店に、トロッコ列車のチョロQを買いに走ります。

そうこうしているうちに発車時間が近づいたので、子供の手を引きながらホームに降りると、間近に見る列車に、またまた息子が「でしゃ!」と叫び、「バイバーイ」と手を振ります。いきなりの興奮でこちらもおかしくなりました。

さて、宇奈月温泉駅を発車した列車は、黒部川を右に見ながら、右へ左へカーブしたり、トンネルの中を走ったりして、上流へと向かいます。興奮していた息子も、列車に乗ってしばらくすると、振動が心地よいのか、眠りに落ちました。

渓谷沿いに緑濃い山々を見ながら、1時間ほど乗って鐘釣駅に到着。

そこからしばらく山道を歩くと、川越しに万年雪が見えます。

さらに15分ほど歩くと、黒部川の河原に温泉が湧いている地点に到着。山道を河原に降りて、川に足を浸すと、川の水の冷たさと、河原の一部から湧く温泉の熱い水が混じりあい、冷たかったり、ぬるかったり、適温だったりと、野趣触れる川の足湯が楽しめました。

帰りも、渓谷沿いのトロッコ列車から風景を見ながら宇奈月へ。息子も退屈せず景色を眺めていました。帰りはお父さんがウトウトしてしまいましたが、片道1時間のトロッコ列車の旅は、退屈することもなく、のんびりと景色を見ながら楽しめました。

 


宇奈月温泉

2013年09月08日 | 福井近県の旅

富山の温泉と言えば、宇奈月温泉。もうすぐ、「黒部宇奈月温泉」駅という新しい北陸新幹線の駅もできます。

宇奈月温泉は、黒部川の電源開発に伴ってできた温泉街で、黒部川沿いにいくつかの宿泊施設が立ち並んでいます。

ホテルに泊まった翌朝、ホテルの方(支配人?)が近隣の見どころをガイドしてくださるツアーがありました。まずは、川沿いを上流にさかのぼり、車道の一番奥の日帰り温泉があるところへ。山並みから出てくる太陽を望むので、「何回も日の出が見れますよ」とのこと。

次に、温泉街の上流部にある、もともとトロッコ電車が通っていたトンネルを歩きます。いまはやまびこ遊歩道という散歩コースになっていますが、意外と狭いところを電車が通っていたことを実感できます。

トンネルの明かり鳥の窓から見えるトロッコ列車の鉄橋は大迫力。

そして、朝一番の作業員を乗せたトロッコ列車を見送って宿へ向かいます。

さわやかな散歩の後で、朝食も進みました。


おわら風の盆

2013年09月07日 | 福井近県の旅

せっかく北陸に住んでいるので、全国の旅行者が集まるイベント、「おわら風の盆」に行ってみたいと思っていました。

宿もなかなか取れないなかで、おわら風の盆をやる富山県越中八尾の街から30分ほど山奥の方に行ったところにある牛岳温泉スキー場の宿が空いていて、しかもおわらへの送迎をやってくれることが分かり、そこに泊まることにしました。

八尾の街の近くで車を降りて、急な坂を登っていくと、坂の多い八尾の街の一番高いところに出ます。街の通りにはぼんぼりに明かりが灯り、古い街並みに情緒を醸し出しています。踊りが始まる19時まで30分ありますが、もう通りには観光客が多く見られ、思い思いの場所に陣取っています。

八尾の街には11の地区があり、地区ごとに、踊りが見られる日時が決まっています。そして、地区ごとに、通りを歩きながら踊っていく「流し」というスタイルと、通りの一か所に集まって輪になって踊る「輪踊り」というスタイルがあるようです。

まずは、東新町地区の流しを見ました。女の子の踊り手に続いて男性の踊り手、その次に三味線や二胡を演奏する地謡と続きます。落ち着いた感じの音色と優美な踊りが、ぼんぼりに照らされた古い街並みに合って素敵な雰囲気を醸し出しています。

 

一つの通りが終わると、時間を見ながら次の踊りが見られる場所に移動し、別の地区の踊りを見ます。通りによって、「日本の道百選」に選ばれている諏訪町と呼ばれる古い街並みや、お土産や食べ物などの商店が並ぶ通りなど、夏の夜の町歩きも楽しめます。もちろん、地区によって、微妙に踊り手の構成や踊りの内容が違い、それぞれに楽しめます。

 

町の中ほどにある鏡町という地区では、一軒のおうちの前の路地で輪踊りをやっているのを見ることができました。二人の男性と二人の女性がそれぞれ組になって、三味線と二胡の生演奏と、生歌の八尾音頭に合わせて踊ります。観光客がぐるりと取り囲む中で、幻想的な風景でした。

3日間で全国から23万人もの人が集まるおわら風の盆の魅力は、菅笠をかぶった男女が二胡と三味線の落ち着いた音色に合わせて踊る優美な風景と、ぼんぼりに照らされた古い街並みが坂にそって浮かび上がる、八尾の街の雰囲気だと思います。

踊り自体は、地区ごとに違いがあること、町を流し歩くこと、男女の踊りと地謡がセットになっていること、観光客が踊りを見ようと路地から路地へ歩くことなど、沖縄のエイサーに似ているなあと思いました。もちろん、踊りのスタイルは、勇壮な若者向けのエイサーと全然違うのですが。

また、昔の街並みの中を踊るという点では、郡上八幡の郡上踊りとも共通点がありますが、あちらは通りで観光客も一緒になってみんなで踊る、という雰囲気があり、それぞれ違った良さがあると思いました。


ブリとハットリ君の街・氷見

2013年09月06日 | 福井近県の旅

少し遅れての夏休みーのはずが、台風の影響で大雨でしたが、止んでくれと願って出かけました。大雨の北陸道を突き抜けて、氷見に着くころには小ぶりになっていました。

氷見といえば寒ブリ、ですが、そのほかにも、不二子富士夫Aの出身地なんですね。なので、町のいたるところに、ハットリ君や笑うせえるすまんの像が立っていたりします。不二子富士夫の生家のお寺には、お地蔵さんのように、キャラクターの石像が鎮座しています。

JR氷見線にも、もちろんハットリ君列車がいます。ハットリ君を知らない、1歳の息子も、ハットリ君列車に喜んで手を振っていました。

昼食は、刺身と氷見うどん。氷見うどんはコシがあるとのことですが、さぬきうどん好きの私には物足りなく思いました。

また、昼食後、富山へのドライブの道すがら、30年ぶりくらいに忍者ハットリ君のテーマソングを歌いました。。。

 

 


郡上八幡で食品サンプルづくり

2013年08月24日 | 福井近県の旅

しばらく前に行った郡上八幡の記事にもどります。

郡上八幡は、食品サンプルを初めて創った方の出身地ということで、今でも食品サンプルが主要な町の生産品になっています。

また、観光客にもこの制作体験が人気で、特に訪日外国人には、郡上八幡の伝統的な街並みともども、日本的でユニークなモノづくりが体験できるとあってウケているようです。

 

体験する方を見ていると、天ぷらなどは、お湯の中に黄色いロウを垂らして衣を作ってから、具材を中に入れて衣を巻き付けていきます。また、レタスは、お湯の上に緑色のロウを垂らし、膜状になったロウを手でクシャクシャに丸め、レタスのようにしていきます。いずれも、お湯の中で溶けるロウを形作ることによって、食品サンプルを作り、冷やして固めているんですね。へえー。

1歳8カ月の子供も、ロウでできた果物やアイス、魚をじっとみつめたり、触ったりして楽しんでいました。


郡上八幡は水の街

2013年08月17日 | 福井近県の旅

郡上八幡は、長良川とその支流の吉田川が町を貫き、さらにその支流や多くの水路が町中を流れていて、町を歩いているとせせらぎが聞こえるようです。

 

大きな川では、鮎釣りをしている人や、川遊びをしている人たちも多く見かけます。

古い街並みにも水路がマッチして、もともとは防火のためもあったのでしょうが、今では趣のある風景を作り出しています。

また、せせらぎの小道など、市民も水に親しめる空間が作られています。

この街には、環境省の日本名水百選の第一号に選ばれた宗祇水という湧水もあり、水の街・郡上八幡のシンボルになっています。

清流の街ということで、鮎も町のシンボルのようになっています。町歩きの途中で鮎の塩焼きが売られているのはもちろん、

商店街のイラストや、マンホールのふたにも鮎が描かれています。

泊まった民宿でも、鮎の塩焼きやアユの唐揚げが出て、おいしくいただきました。

 

 


郡上八幡といえば・・・

2013年08月13日 | 福井近県の旅
先週、福井から車で2時間半ほどの岐阜県郡上市に遊びに来ました。
 
郡上八幡といえば、夏に30日以上も町のどこかで行われ、
お盆の四日間は徹夜で踊られる「郡上踊り」が有名です。
 
 
町中の資料館などでは、踊り方を教えてくれる講座もあり、
結構多くのお客様が興味深そうに見ています。
  
 
私たちも、せっかく来たからにはと、宿に早めに入り、
子供を休ませて夜にまた出かけることにしました。
 
夕方4時に宿に入ったので、晩飯までの間にひと寝入りしてほしかったのですが、
午前中に移動の車で2時間ほど寝た息子、眠そうにはしているのですが、
抱っこしてもなかなか寝ません。、
 
結局、息子は晩御飯を食べているうちに眠くなり、食後7時には寝てしまいました。
それなら、踊りも盛り上がるのは夜8時半過ぎからとのことだったので、
我々もひと寝入りしてから出ることにしました。
 
町中では、一つの道を通行止めにして、演奏と唄を謡う地謡の屋台を中心に、
数百人の人が2重になって細長い輪を作り、道を行ったり来たりして、踊っています。
 
 
 
沖縄のエイサーは、踊り手は集落の青年団と決まっていますが、
郡上踊りの場合、老若男女、町の人も観光客も、うまい人もうまくない人も、自由に踊ったり、
輪から外れたり、輪の外側で見たりできるのが魅力といえるでしょう。
 
また、夏の暑さが夜には一段落するので、踊りの休憩がてら、
この時ばかりは夜も空いている古い街並みの商店街をぶらぶらと覗いてみるのも
気持ち良い夜の散歩でした。