夕方、西洋からそのまま教科書を輸入しただけの英語教育など、地域の実態にそぐわない画一的な教育システムの弊害を克服するために地元の若者達によって設立された教育組織、SECMOLを訪ねる。インダス川沿いの荒涼とした地に、そこだけ緑の若木に囲まれたキャンパスは、曇り空の下では寒々しく見える。
夕食後は、自己紹介と交流会。即興の一芸を披露することになり、日本人ツアー一行は「ふるさと」を合唱したが、「では次はソロで」、となると、インドの若者達は自立心が強いのか積極的。仲間から指名されると、照れながらも、決して嫌がらずに歌や踊りを披露する。我々に同行したインド人達もこれは同じ。日本人のように、恥ずかしがって拒んだり、誰かと一緒じゃないと・・・という尻込みをする人がいないのには恐れ入った。
次の日は、朝からSECMOLの概要説明と、ソーラーエネルギーや蓄熱性を活かしたエコ・キャンパスを見学。ところが、寒さと油や香辛料まみれの食物に胃が疲れたのか、はたまた高山病か、寒気がして気分が悪い。せっかく天気がよくなってきたのに、と思いながらベッドで休養。窓越しに雪をかぶったヒマラヤと蒼い空を見ながら眠り込む。
午後の「持続可能な開発と環境」についての学生達とのディスカッションにはなんとか参加。日本の現状やゴミ問題についての意見、解決策を求める学生からの質問などはどれも素朴だが真摯で、開発やグローバリゼーションに直面し、見聞したそれらの問題点を回避しつつ、どのように望ましい未来を自分達で切り拓くか、という熱い姿勢が伝わってくる。教育施設を自ら創ってしまう点も含め、「自分達の未来は自分達の手で切り拓く」という、一見当たり前のようなラダックの青年達の姿勢がとても新鮮に感じられるのはなぜだろう。砂漠のような大地の上に広がる、明るい月と満点の星を見ながら考えた。
夕食後は、自己紹介と交流会。即興の一芸を披露することになり、日本人ツアー一行は「ふるさと」を合唱したが、「では次はソロで」、となると、インドの若者達は自立心が強いのか積極的。仲間から指名されると、照れながらも、決して嫌がらずに歌や踊りを披露する。我々に同行したインド人達もこれは同じ。日本人のように、恥ずかしがって拒んだり、誰かと一緒じゃないと・・・という尻込みをする人がいないのには恐れ入った。
次の日は、朝からSECMOLの概要説明と、ソーラーエネルギーや蓄熱性を活かしたエコ・キャンパスを見学。ところが、寒さと油や香辛料まみれの食物に胃が疲れたのか、はたまた高山病か、寒気がして気分が悪い。せっかく天気がよくなってきたのに、と思いながらベッドで休養。窓越しに雪をかぶったヒマラヤと蒼い空を見ながら眠り込む。
午後の「持続可能な開発と環境」についての学生達とのディスカッションにはなんとか参加。日本の現状やゴミ問題についての意見、解決策を求める学生からの質問などはどれも素朴だが真摯で、開発やグローバリゼーションに直面し、見聞したそれらの問題点を回避しつつ、どのように望ましい未来を自分達で切り拓くか、という熱い姿勢が伝わってくる。教育施設を自ら創ってしまう点も含め、「自分達の未来は自分達の手で切り拓く」という、一見当たり前のようなラダックの青年達の姿勢がとても新鮮に感じられるのはなぜだろう。砂漠のような大地の上に広がる、明るい月と満点の星を見ながら考えた。