10月末の復習の続きです。
白山スーパー林道と五箇山で紅葉を楽しんだ後は、彫刻の街・井波に行きました。
井波彫刻って、福井に来るまでは知りませんでしたが、越前漆器とのコラボレーションで立派な山車を創った経緯などがあり、北陸の伝統工芸の一翼を担う存在として知るようになりました。
井波は、浄土真宗の別院・瑞泉寺を中心に栄えた町で、その寺が火災にあって江戸時代中期に再建される際、京都から派遣された宮大工に影響を受け、現在の井波彫刻が始まったとされています。
(浄土真宗の寺らしくシンプルでただっ広い瑞泉寺の境内)
この瑞泉寺、お寺の随所に井波彫刻の原点とも言われる秀作が見られます。
確かに立派ではありますが、芸術に疎いのでどれだけすごいかはよくわかりません。個人的には、静謐として凛とした大伽藍の中にいるだけで身が引き締まる思いでした。
また、面白いのはその門前町。お寺の前から伸びる門前町は、石畳に舗装されていてそぞろ歩きにもお勧めですが、この街並みの随所に木彫りの彫刻屋さんがあり、当然のことながら立派な木彫りの看板がかかっていたり、街灯の柱に彫り物がされたりしております。
それらを眺めながらのんびり散策するのにも良さそうな静かな町でした。