高野山の夜、何とか空いていた宿坊(恵光院)に泊まることができました。
16時頃に宿に入り、落ち着いた和室に案内してもらいます。廊下の調度品も、さりげなく仏像が置いてあったり、お経の掛け軸が掛けてあったり、ちょっと独特の雰囲気です。
16時半からは阿字観体験。道場に行ってみたら、我々家族以外の15人ほどは、全員外国の方でした。お寺の方も慣れているようで、流暢な英語でやり方を説明されていました。「阿字観」とは、密教の修行のひとつで、無心に自己の心を見つめることだそうで、禅宗の座禅のように「無」になろうとしなくてもよい、とのこと。座禅体験もそうですが、静かな山の中で、自然との一体感を感じつつ無心になる、というのは清々しいものです。
その後、17時半から夕食。お膳の数が二つか三つ、値段が1万円~1.4万円まで3段階ありましたが、うちは真ん中にしました。2の膳まで、ちょっとずついろいろな味が楽しめます。思ったほど薄味でもなく、美味しかったです。
その後、開創1200年記念のライトアップもやっているとのことでしたので、車で一回り見てきました。まずは、今年170年ぶりに再建された中門。夜空に浮かび上がる根本大塔もふくめ、大勢人がいた壇上伽藍も、夜間はしっとりした雰囲気です。
大門も、青白く浮かび上がっていました。
そして、翌朝は朝のお勤め体験で焼香し、その後毘沙門堂で護摩供養の見学。・和尚さんの間近で太鼓を聴き、祈祷も目の前で見ることができ、3歳の息子も食い入るように見つめていました。
そして、チェックアウトまでの時間で、般若心経の写経体験もできるんですね。意外と難しかったです。
なんといっても、こちらの宿坊では、阿字観体験、朝のお勤め参加、護摩法要、写経などが全て宿泊料に組み込まれているのがいいですね。