緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

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旅先で現金難民になる(´;ω;`)ウッ…

2022年12月06日 | 旅行
最近、予定が立て込んでいて、ブログをupするひまがありません。
ブログネタばかり溜まっていきます。
写真の整理もできないです。
人に読まれなくても、記録代わりに書き残しておきたいこともあるので、ちょっと焦っています。

取り敢えず、順番に11月12日に宮城県白石市で催された“ONE GYMNASTICS FESTA (オージーエフ)2022”に行ったことから。
遠いので、私はその前日に白石市に入り、観光したのですが、そこで散々な目に合いました。
現金難民になってしまったのです。

私としては、せっかく宮城県まで行ったのだから白石の観光もしたいし、温泉があれば入りたい、だから白石の温泉旅館に宿を取りました。
“ONE GYMNASTICS FESTA”自体、東北を盛り上げたい、観光もしてほしいという趣旨があったようです。
それで行く前に一応ネットで白石観光について調べたりしていきました。

ところが、いざ行くと、駅から観光地や温泉のある場所に行くバスの便がほとんどない。
仕方なく、移動はタクシーを使ったのですが、支払いの段になって分かったことはカードが使えないということ。
使えるのは現金かペイペイだけでした。
誤算でした。

私、旅行等のお出掛けで現金を使うことはあまりない人なんです。
だからいつも手持ちの現金は少ないのです。
今回は特に1万円札が新札しかなくて、それに折り目をつけたくなくて、新札ではない5千円札と千円札を持っていきました。
手持ちはだいたい8千円くらいでした。

私は茶道を習っている関係上、新札は貴重なのです。
月謝等はすべて新札でなくてはならないからです。
両替はタダではなくなったし、新札は使いたくなかった。

当初はバスがあるだろうと高を括っていました。
ところがバスの便が極端に少なくて、結局、移動はすべてタクシーになりました。
しかもカードは使えない。
そんな場所もあるのですね。

取り敢えず、バスの便がないということなので、タクシーで行ったのは白石城でした。










お城の内部の飾り物。



白石城、地震で修理していて、ほんの数日前までは入れなかったみたいなのですが、私が行った時は入れました。
天守閣からの白石市内を見渡す景色です。



こちらはお城の一部、城門です。


白石城、昔からそのままあるお城ではなくて、明治の廃城令で壊され、平成7年に復元されたお城でした。
なんだか私の地元の尼崎城と似ていますね。
尼崎城も明治の廃城令で壊され、平成31年に復元されました。

でも復元までの流れはまったく違っていて、尼崎城は旧ミドリ電化(現エディオン)の創業者である安保詮氏から12億円の寄付を貰って、足らない分は市民からの一口城主と言う名の寄付で建てられました。(税金は使われていない。)
そもそも市も市民も尼崎城の復元など考えていなかったのですが、安保氏の思い付きで復元に至りました。
白石城の方は市当局の政策(通称ホワイトプラン)の一環で、ということは税金で建てられたみたいです。

今回の旅の目的の“ONE GYMNASTICS FESTA ”が開催される場所も、東北新幹線の白石蔵王駅のすぐ近くの「ホワイトキューブ」という名のおしゃれな体育館でしたので、お城の復元も白石市の街の活性化の一環だったのかもしれません。
それで観光客を呼びたいにしては、バスの便が少ないことといい、タクシーでカードが使えないことといい、何をやりたいんだろうという感じです。

白石城の周囲も少し散策。
武家屋敷や古い神社があります。





一通りの観光を終え、後はタクシーを呼んで予約済みの鎌崎温泉まで行きました。
が、タクシーの運転手さんが・・・・。
鎌崎温泉の、今は潰れた旅館の幽霊やらお化けやらの話を熱心にするのでした。
私、一人旅だし、一人で部屋で寝るし、そんな話聞きたくない。
それで聞きたくないと言ったんだけど「そうですか」と言って、その話を続けるのでした。

泊まった旅館は歴史を感じさせる古い旅館で、趣もありました。
でも、部屋に案内されて、女将みたいな人が挨拶にきたのですが「お連れ様はのちほど来られるのですか」と聞かれビックリ。
予約の段階で分かっている筈。

後で考えたのですが、女性の一人旅自体、想像もつかないことだったのかもしれません。
タクシーでカードが使えないことといい、白石ではありそうなことでした。
泊まるのなら観光などせず、新幹線白石蔵王駅の駅前のビジネスホテルみたいな場所が正解だったみたいです。

お料理は不味くはなかったけれど東北らしい濃い味付けで、白ご飯が進みました。
お風呂も悪くはなかったです。
問題は人でしょうか。
翌朝、宿の人にバスの便を聞いて、初めて駅前まで行くバスが12時までないことが分かりました。

“ONE GYMNASTICS FESTA ”は11時開場で12時開始でした。
座席は予約制でしたので私はゆっくりしていました。
タクシーで行くしかありません。
その時点で現金が4000円くらい。
宿の人が言うには駅前のホワイトキューブまで行くには4000円くらいとのこと。
足りるのか。

カードでキャッシングしようと思いましたが、コンビニ等キャッシングする所もないという話。
私が困っていると宿の人がタクシー会社に電話して、正確なタクシー代を教えてくれました。
3000円くらいとのことでした。
それで何とか行けました。

実は白石蔵王の駅構内の観光案内所でバスのことを聞いた時から薄々思っていたのですが、係の人の対応がおざなりというか、心ここにあらずというか、よそよそしいというか、サービス業ぽくない。
宿の人も、バスを待つなら旅館のロビーではなく近くの喫茶店に行ってくれと言うし、旅館でのコーヒーやおみやげの代金も、渋々のようにカードを使わせてあげるという態度。
私、そんなヤバイ客に見えたのか。

“ONE GYMNASTICS FESTA ”だけでなく、私は東北には興味があり、あちこち旅行もしたいと思っていましたが、今回の経験で、一人旅で行くところではないと思いました。
旅行会社のツアーの一員だったら、不快な思いも、心配もなかったかもしれません。
9月末に行った岐阜などともまったく異なる対応です。

女性の一人旅は今時珍しくもなく“ONE GYMNASTICS FESTA ”にもたくさん来ていたようでした。(私みたいに観光までする客は少なかったかも。)
お題目として観光を掲げるのでなく、そういう人達をどうもてなすのか、まずは意識改革する必要がありそうです。
外国人観光客が大阪の暖かい雰囲気を好んで大阪に来たがるというのもよく分かりました。

とにかく、地方に行く時は最低でも現金を3万くらい持っていくのが良さそうです。


黒部トロッコ列車・アルペンルート・上高地、山岳紀行③

2022年09月15日 | 旅行
最終日、3日目は上高地です。
私は初めての来訪です。

朝、荷物を片づけていて気付きました。
カメラの電池の予備をどこに入れたか忘れてしまっていました。

もう一度、全部荷物を出して探すのも面倒だし、なんとか入っている電池で持たそうと思いました。
ところが、散策中、カメラの電源が入ったままになっているのに気づかず、電池切れになってしまったのです。
というわけで写真は途中までしか撮れていません。💦

この日の行程は午前中は上高地自由散策で、上高地にあるホテルで洋食ランチをいただいて、後はバスと電車を乗り継いで帰りました。

安曇野からバスで上高地まで行きましたが、降車場所は大正池近くと上高地バスターミナルの2箇所自由選択。
河童橋の方に行きたい人はバスターミナルで降りるのですが、私は大正池近くで降り、森の中の自由散策を選びました。
ですから河童橋には行ってません。

大正池ホテルの脇の細い道を降りて大正池に行きます。


大正池です。


この日は曇っていましたが雨が降るほどではなかったです。
上高地の地図をもらっていたのですが、私は自慢じゃないが地図の読めない女。
大正池からどう行けばいいのか、ちょっとウロウロとしてしまいました。
大正池の横の雰囲気の良い森の中を歩きました。

最初は湿地帯のような。





木道の道。



さらに森の中。








途中にある田代池です。


自分がどこを歩いているか分からなくなって、行き会った人に地図を見せて聞いてみましたが、その人達も分からないという話。
皆さん、どこを歩いているか分からないまま歩いているようです。(笑)

田代池を過ぎたあたりで気が付くとカメラの電源がonのままでした。
電池切れでここから写真は撮れなくなりました。
そこから梓川沿いの道だったのです。

昔、「梓川を見ると心が痛い」という言葉を読んだことがありました。
どんな川なんだろうと思っていました。
あまりに澄んでいてという意味だったのかもしれません。
私は写真撮れずに悔しいけど心は痛くならずフツー。

田代橋を渡り、趣のあるホテルが立ち並ぶ道を歩き、集合場所の上高地ルミエスタホテルに着きました。
そのホテルでランチです。
メーンディシュはイベリコ豚のボリュームたっぷりステーキで、夕食が二日続きで和食でしたので大いに満足しました。

カメラの予備電池ですが、家に帰って片づけていると、リュックの一番外側の小さなポケットの中に入ってました。
失くさないように、取り出しやすいように、そこに入れたのだと思いますが、すっかり忘れていました。
認知、大丈夫か 💦

上高地の散策は、実質2時間余りで短すぎたように思います。
それは室堂もそうでした。
総花的に廻るツアーの限界かもしれません。
その場所のだいたいのイメージや地理を掴んで、別の機会に個人でじっくり廻ると良いかもしれません。

今回はお一人様限定のツアーで行きました。
旅慣れた人が多かったように思います。

お話してみると「高野山から来ました」とか「吉野から来ました」とか。
そこって人が観光で行くところではと思うような場所から朝早く起きて集合場所に来ていました。
ふだんお話できないような人達とお話するのもお一人様限定ツアーの楽しみの一つだと思います。

山岳紀行はこれで終わりです。


黒部トロッコ列車・アルペンルート・上高地、山岳紀行②

2022年09月12日 | 旅行
二日目は立山黒部アルペンルートです。
私が行ったコースは富山県側の立山から長野県側の扇沢に向かうコース。
宿が立山にあるホテルでしたから、ホテルのバスで立山駅(475m)まで行きました。

ここが富山側の出発点みたいです。

簡単な旅行の行程表は貰っていましたが、詳しい表は当日手渡されました。
それを見ると何とも複雑。

まず最初に立山ケーブルカー(7分乗車)で美女平(977m)まで、次は立山高原バス(50分乗車)で室堂(2450m)まで、次は立山トンネルトロリーバス(10分乗車)で大観峰(2315m)まで、次は立山ロープウェイ(7分乗車)で黒部平(1828m)まで、次は黒部ケーブルカー(5分乗車)で黒部湖(1455m)まで、次は徒歩(20分歩行)で黒部ダム(1470m)まで、次は関電トロリーバス(16分乗車)で終点の扇沢(1433m)です。

7つの異なる方法で移動するわけです。
乗り物オタクの人にはたまらないルートですね。

ツアー客は添乗員さんの後をついていくだけですが、添乗員さんは大変だと思います。
今回の添乗員さんはアラフォーの小柄な女性で、色々と注意されました。
はぐれた時の行動の仕方、決して後戻りしないで先に先に進むこととか。
最終的には扇沢に着くからと。
ツアー客は団体の出入り口を利用するのですが、はぐれた場合は自己負担とか。

今回のツアー、キャンセルもあったらしくツアー客は10名という少人数でしたので、はぐれる人や集合時間に遅れる人もなくスムーズにいきました。
それにしても乗り降りが頻繁で、今思い返しても何がどうだったか記憶がおぼろ・・・。
覚えているのは以前にも行ったことのある室堂と黒部ダムです。

というわけで室堂です。




みくりが池


私が10年くらい前に室堂に行ったのは高山の鳥を見る為のバードウォッチング専門ツアーでした。
その時は、室堂では雷鳥とイワヒバリを見ました。
今回はどちらも見ることはできませんでした。

ランチは室堂のレストランで食べたのですが、そこで働いている人の話では、その日はその夏中で一番晴れていたとか。
雷鳥はその名の通り、雷が鳴るような荒れた日に出会いやすい鳥で、晴れだと出会うのは難しいようです。
自由時間も短かったので探すのも無理っぽかったです。

高山草のチングルマの花も綿毛を飛ばした後でした。


ちなみにランチは2450mの山の上にもかかわらず、美味しいものが出てきました。(^^)v
10年前に行った時も「あのレストランのコーヒーは美味い」と聞いていたので評判は良いみたい。
(前回の釧路旅行では海が近い平地でも酷い料理でした。この違いは一体どこからくるのでしょうか。)

次の大観峰から黒部平まで支柱が一本もないロープウェーに乗りました。
ここでは夏の鳥、イワツバメがたくさん飛び交ってました。

大観峰からの景色。


こういう看板もあって、見える山の名前が分かるようになってます。


黒部平は写真スポットという話ですが、行ったという証拠写真だけ撮りました。


黒部ダムです。
観光放水をやってます。





かなりしんどい思いをして展望台に登りました。
そこから撮ったダム湖。





黒部ダムの見学でこの日の観光は終わり、後は扇沢まで関電のトロリーバスで行き、その後、2泊目の安曇野温泉のホテルまでバスで行きました。

こんなふうに乗り換えが多いと、その度ごとに荷物を全部持って移動しなくてはならず、それがちょっと大変でした。
実際には、室堂や黒部ダムでは、荷物はコインロッカーに預けられたのですが、観光客が多いとそれもできないみたいです。
コインロッカー代、300円とか600円とか高かったけれど、ツアーの人達と一緒のボックスに入れて割り勘しました。

実は旅行の前々日に添乗員さんから電話があって、キャリーバック(いわゆるコロコロ)ではなく、リュックでお願いしますとか、雨具や防寒対策もするように言われていて荷物は増える一方。
実際には強力な晴れ男か晴れ女がいて(私じゃない)、雨具も防寒具もいりませんでした。

添乗員さん自身は小さめのリュックと書類の入っているらしい手提げだけで、あれで2泊3日の旅行が可能なのかという感じ。
同じツアー客と「着替えが入っていないのでは」とか「ずっと同じ下着なのかも」などと冗談交じりに言い合ってました。

安曇野で泊まったホテルは新しくて綺麗で、部屋のベッドは2つ。
小さなキッチンもついていて、何日も連泊する人向けみたいな部屋でした。
(食器なんかも揃えてあった。)
あんなホテルで何日も泊まるなんて、羨ましすぎます。
夕食の和懐石も美味しかったです。

というわけで二日目は終わりです。


黒部トロッコ列車・アルペンルート・上高地、山岳紀行①

2022年09月06日 | 旅行
8月末、表題通り、黒部トロッコ列車・アルペンルート・上高地に2泊3日で行ってきました。
一人旅のツアー旅行でしたので効率的に回れました。

初日、8時に大阪駅集合、ちょっと早い時間で、その上、早く着き過ぎて時間が余りました。
で、大阪駅発の長距離バス乗り場のベンチに座り、朝の大阪駅を撮影。




8時集合なのに乗る列車は8時40分発の特急サンダーバード。
ゆっくり行っても良かったみたい。

金沢でサンダーバードを降り、金沢駅のコンビニでお昼のお弁当を購入。
コンビニだから大したものは無いだろうと思いつつ、チラシ弁当が置いてあったのでそれにしました。
値段は800円台でそれほど高くなかった。

それが大正解。
魚介類を初めとして具の種類が多く、とても美味しいものでした。
旅行客の為にコンビニ弁当ではない、本格的な弁当を置いてたみたい。

食べたのは金沢駅で乗り換えた新幹線はくたかの中です。
今回の旅行、最初から美味しい物尽くしでした。

北陸新幹線は初めての乗車です。
金沢から乗って黒部宇奈月温泉で降りました。

宇奈月温泉から黒部渓谷トロッコ列車に乗ります。


この日のメーンはトロッコ列車です。
こんな感じの列車。


黒部川に沿ってV字渓谷の中を走ります。


宇奈月ダム。



川の色はエメラルドグリーン。


新柳河原発電所、ヨーロッパの城塞みたいな建物。














ツアーでは欅平まで行って、そこから往復する形で宇奈月まで帰ったのですが、途中で幾つか駅があり、乗り降りする人もいました。
こんな山の中、どこに行くのかと思いましたが、パンフレットを読んでみると温泉があって宿もあるらしいのです。
周囲にトレッキングに相応しい場所もあって夏休みに泊まりに行くのも良さそうな場所でした。

欅平で降りて帰りの列車に乗るまで散策。
橋の上からの景色です。





頭上に迫る、人食い岩。




帰りは同じ景色だし眠くなって寝てました。
あんな不安定な列車の中でよく寝られたもんだと自分でも感心しました。

このトロッコ列車、発電所建設の為に作られたもの。
走っている間、ご当地出身の室井滋さんのゆったりとした口調のナレーションが流れ、電源開発の歴史や見どころが聞けます。
よくぞあんな険しい山奥に発電所を作ったものだと先人の労苦に頭が下がります。

宇奈月からはバスに乗り、宿泊地の立山まで行きました。
立山山麓にあったホテルは新しくて綺麗で、私の部屋は洋室でベッドが3つ並んでました。

夕食も豪華。
前菜です。

次はこんな感じ。

その他、天麩羅の盛合わせやらお吸い物やら。
最後はデザートにコーヒーでした。


大浴場には夕食後に行ったのですが、最初にシャンプーしようとして何か変。
マスクしたままシャンプーしようとしてました。💦
おかげでマスクがビショビショに・・・。

なんと私は翌日のお風呂でも同じことを繰り返しかけました。
我ながら、経験に学ばない人間みたいです。(笑)

以上が一日目でした。


釧路旅行 食事編

2022年06月27日 | 旅行
前回の釧路旅行の記事、飛行機の中で提供された飲み物以外、飲食物について何も書かれていないのにお気づきでしょうか。
実は紹介するに値する飲食物がなかったのです。

食べ物の文句は言ってはいけないのは重々分かっています。
でも、そこそこの料金払ってあんな酷いのは初めてだったので書いておきます。
ちなみに、これは私一人の意見ではありません。
同じツアーに一人で参加した人達は異口同音でした。

旅行で嬉しいのは上げ膳据え膳の食事だと思いますが、上げ膳据え膳の食事は1回だけだったような。
他は自分で盆を持ってかき集めてくる、もしくは自分で作るスタイルでした。

ホテルではいわゆるバイキング形式ですが、人が多くてその上席と料理の置かれていた場所が離れすぎでした。
種類は多かったのですが味は今一つ。

旅行を通して一番おいしかったのは二日目と三日目のビジネスホテルの朝食でした。
バイキング形式でしたが、こじんまりとして、ちゃんと料理したものばかりでした。

旅行後に調べてみたのですが、ツアーで食べたものは釧路の定番グルメだったようです。
「ホンマかいな」です。

例えばランチで出てきたイクラが山ほどのった丼。
イクラ、多すぎて残しました。
イクラ、私も嫌いではないですが多すぎると気持ち悪くなります。
イクラ大量にのせりゃ良いってもんじゃないと思います。
そういうのって、料理の良し悪しが分かっていない、一見豪華だけどビンボー臭い料理です。

別の日のランチは釧路名物の勝手丼でした。
勝手丼とは、まずクーポンを渡され、和商市場という魚介類を扱う大きな市場の中で、最初にご飯を買い、その後、ご飯の上にのせる具を色んなお店を巡って買うという仕組み。

市場は広くて迷子になりそうだし、クーポンが使える店は限られているし、お釣りは出ないし、計算やら仕組みがややこしいし・・・。
お惣菜も買ったけど、私が作る方がマシなおかずだったし。
若い人ならそういう仕組みも楽しいかもしれないけれど関西のおばちゃん達には上げ膳据え膳の方が良いわー。

よく似た仕組みが3日目の夕食。
釧路が元祖の炉端焼きでした。
やはりクーポンを渡され、お盆を持って自分が食べたい具材を買って、自分の席に戻って、自分で焼いて食べるという仕組み。
味付けは醤油だけ。

私の席は外からの風が吹きつけるところで、炉端の熱風が顔に当たって顔がパリパリに。
熱い、とにかく熱い!!
長居できない・・。

焼き加減もよく分からず焦がしてしまったり。
炉端焼きって、こんなんだったけ。
昔行った炉端焼きはもっと洗練されてたぞ。
もう、どうでも良いから料理人がちゃんと料理した夕食を食べたかった。

もう一回の夕食はジンギスカン鍋でした。
要するにこれも自分で作れってやつです。
具材を集めに人をかき分けてウロウロ歩き回らないで済んだのは良かった。

分かるかな、この大量のモヤシが。
昔食べたニューミュンヘン神戸大使館のジンギスカンとはえらい違い。
マズくはなかったけどね。

というわけで関西のおばちゃん達は文句たらたら。
食べ物に文句を付けるのは良くないですけど、そこそこの旅行代金を支払ってこれでは。
旅行会社のアンケートに書くという人もいました。
私も「食事が酷い」と書きました。

これ、旅行会社の企画が悪いのか、それとも釧路という町に食事は期待してはいけないのか。
それとも関西のおばちゃん達は口が肥えすぎているのか。
旅行会社のうたい文句では“グルメ”って書いてあったのです。
グルメは結構なので釧路には普通の料理店はないのか。

バス会社のガイドさんや、キラコタン岬での道案内のガイドさんは、釧路という町のことを詳しく語って下さったのですが、とにかく寂れる一方の町らしいのです。

主要産業だった昔の石炭採掘産業は無くなり、製紙業も大手の会社が撤退し、人口は減る一方だとか。
これからは観光産業しかないと言うのですが、あの食事が釧路の誇るグルメでは
大丈夫か釧路。

自然は雄大で見るべきものはそれなりにあります。
でも、旅行は食事です。
若者ではなく、暇があって旅行に行ってお金を落とすシニア層が満足する食事を考えてほしい。
料理のセンスが無さすぎるのは致命的です。
以上、老婆心から釧路の観光について苦言です。