緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

お父さんの切手蒐集、その後

2015年08月06日 | 日記
暑さで出かける気がしません。

スズちゃんも廊下で行き倒れ状態。

通るのにメッチャ邪魔なんだけど。

何もする気はないのだけど、ヒマで困る。
そこで思い付いたのが、切手の整理。それくらいならできます。

去年、母が亡くなって、母の遺品を整理していて見つけた父の遺品の切手帳。
半分くらいは使用済みの外国の切手だったのですが、日本の未使用の切手もあり、どうしようかと。

今年になって、ある団体が未使用の切手の寄付を募っているのを知って、寄付しようかと思ったのだけど、できれば額面毎に分けてほしいと書いてあって、面倒くさくて放置してました。
で、ヒマになった今、切手の寄付を思い付いたというわけです。

切手帳にはこんな感じで仕舞い込まれていました。

こういう感じで何ページも。

せっせと、額面毎に分け、ビニール袋に入れました。

これで送付して終わりです。

未使用の切手は1960年代のものが多く、今から50年くらい前のもの。
当時、切手蒐集が大ブームで、父も少しやってみたのでしょう。(大した数ではなかった)

私の友人知人の中には、お父さんから蒐集した切手を貰ったという人が2名ほどいます。
彼女たちは異口同音に「いくら位で売れるんだろう」と言いますが、実際には額面割れでしか売れません。
下手すると、そういう店に行っても、シートでなければ買い取ってももらえません。

昔、それくらい、切手蒐集はブームで、猫も杓子も切手を集めていたのです。(おぼろに記憶あり)
現在、集めていた人達が次々に亡くなって、遺族がそれを売ろうとしても、希少価値が全くないわけで、売れないのです。

遺族が取れる行動を以下に列挙すると、

① そのまま持っている。 
  但し、邪魔。
  資産としても、そもそもの数が多いので価値が出てく
  るには後、50~100年くらい待つ必要があるかも。

② 使う。
  但し、昔の切手は額面が10円とか20円で、今、使う
  とすると何枚も貼る必要がある。
  しかも記念切手は大きいので定形封筒やハガキに貼
  るのは難しい。
  定形外の封筒に貼るしかないが、貼った場合、見栄え
  が悪い。

③ 売る。
  但し、額面割れ覚悟で、その上、買ってもらえない可
  能性もある。

④ 郵便局で使いやすい切手に替えて貰う。
  但し、手数料が必要。

⑤ 捨てる。
  但し、もったいない感じが否めない。

⑥ 寄付する。

というわけで私は⑥を選びました。

それにしても、昔の男の人は、なぜあんなにも、切手蒐集に夢中になったのでしょう。