昨日、定期検診で胃の内視鏡検査を受けました。
終わってから検査した若い医師が私に「耳鼻科か何かで長期間抗生物質を飲んだことがありますか?」と聞きました。
耳鼻科ではありませんが、交通事故で怪我をして化膿予防の為に1ヵ月ほど抗生物質を飲んだことがあり、その事を話しました。
その後、検査した医師ではない年配の医師が検査の詳しい結果説明をしてくれました。
私の胃は萎縮性胃炎であり、かつてピロリ菌に感染した形跡があるが今はいないこと。
何らかの理由で抗生物質を飲み、それでピロリ菌が排菌されることがあること。
ピロリ菌に感染しない限り胃がんになることはないが、私の場合、ピロリ菌はいないが胃がんのリスクがあり、1年に一度の検査を続けてほしいこと。
私はほぼ毎年胃の検査を受けており、自分が萎縮性胃炎だということも知っていました。
ただ、今回初めて、ピロリ菌がいない理由が、どうやら怪我の治療のための抗生物質にあったことを知ったのでした。
というのも、ずっと以前に勤めていた会社の検診でこんなことがあったのです。
30代の頃から、私が検診で毎年引っ掛かるのは、普通の生活が可能なレベルの血小板減少症なのです。
その度に今は寛解していて治療の必要がないことを言わねばならないのですが、ある年の検査の医師が私に「ピロリ菌の存在が血小板減少症の原因になっていることがある。一度ピロリ菌の検査をして、いるようなら除菌すればどうか」といったのです。
で、紹介状も書いてもらい、それを持って血液内科の主治医に見せました。
すると主治医が言うには、「あなたの血小板減少症はピロリ菌とは関係がない。膠原病からきているものだ。だが一度試してみるか」と。
というわけで今度は消化器内科に回され、内視鏡検査を受けて、医師が言うにはピロリ菌の一番いそうな場所の組織をとってピロリ菌の有無を検査しました。
結果は陰性、つまりいなかったのです。
ですが、消化器内科の医師は頑張りました。「あなたの胃には絶対にピロリ菌がいる。内視鏡検査も絶対ではない。別の検査を受けてくれ」と。
ピロリ菌の有無を調べる検査は幾つかあるのですが、たぶん内視鏡で組織を取る検査は精度としては高い筈です。
他の検査はもっと簡単で、もっと安価なのです。
私は考えました。血小板減少症は安定しています。つまり、どうしても治さなければならないものではない。
しかも血液内科の主治医は私の血小板減少症はピロリ菌とは関係ないと言っている。
一番苦しくて高い検査でいないとされたピロリ菌を、何がなんでも探さねばならないのか・・・。
で、その時点でピロリ菌の探索はやめました。それが正解だったのです。
当時の私の胃は慢性胃炎の状態でした。
ピロリ菌がいなければ慢性胃炎にはならないのです。だから消化器内科の医師が「絶対にピロリ菌がいる」と頑張ったのも間違いではないのです。
でもいなかった。そういうケースがあるということです。それが今年受けた病院の医師の指摘したことです。
私の胃はその後、痛み止め等による薬剤性の胃炎で荒れるようなこともあり、早くに萎縮性胃炎に進展しました。
慢性胃炎は齢と共に萎縮性胃炎になり、胃がんのハイリスクと言われているのです。
その後も毎年、胃の検査を受け続けて、冒頭の病院とは別の胃腸科の病院ですが「ピロリ菌で萎縮性胃炎になっています」と言われ続けました。
その度「以前受けた検査でいなかったのですが」と言っても「それは萎縮性胃炎でピロリ菌も住めない胃になったからですよ」と言われていました。
でも、検査を受けた時点では慢性胃炎の状態で、ピロリ菌は十分に生息可能なはずなのにと内心思っていたのです。
ですが昨日、ようやく謎が解けました。
で、最後に重要なことを一つ、ピロリ菌に感染しない限り胃がんにはならないということ。
そして、日本人の場合はどのように感染するのかですが、5、6歳までの家庭内感染が大半だということ。
私の家では母が噛んだ食べ物を幼児であった私に与えるようなことをしていたそうです。
そういうことも、子供が可愛いからする口チューも、単に虫歯菌がうつるだけでなく、ピロリ菌もうつるのです。
それが胃がんだけでなく、私の場合は違う病気ですが、突発性血小板減少性紫斑病(ITP)のような難病も引き起こすわけです。
大人になってからの感染は一過性だそうです。
どうやら口チューは、大人同士だけにしておく方がよさそうです。
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終わってから検査した若い医師が私に「耳鼻科か何かで長期間抗生物質を飲んだことがありますか?」と聞きました。
耳鼻科ではありませんが、交通事故で怪我をして化膿予防の為に1ヵ月ほど抗生物質を飲んだことがあり、その事を話しました。
その後、検査した医師ではない年配の医師が検査の詳しい結果説明をしてくれました。
私の胃は萎縮性胃炎であり、かつてピロリ菌に感染した形跡があるが今はいないこと。
何らかの理由で抗生物質を飲み、それでピロリ菌が排菌されることがあること。
ピロリ菌に感染しない限り胃がんになることはないが、私の場合、ピロリ菌はいないが胃がんのリスクがあり、1年に一度の検査を続けてほしいこと。
私はほぼ毎年胃の検査を受けており、自分が萎縮性胃炎だということも知っていました。
ただ、今回初めて、ピロリ菌がいない理由が、どうやら怪我の治療のための抗生物質にあったことを知ったのでした。
というのも、ずっと以前に勤めていた会社の検診でこんなことがあったのです。
30代の頃から、私が検診で毎年引っ掛かるのは、普通の生活が可能なレベルの血小板減少症なのです。
その度に今は寛解していて治療の必要がないことを言わねばならないのですが、ある年の検査の医師が私に「ピロリ菌の存在が血小板減少症の原因になっていることがある。一度ピロリ菌の検査をして、いるようなら除菌すればどうか」といったのです。
で、紹介状も書いてもらい、それを持って血液内科の主治医に見せました。
すると主治医が言うには、「あなたの血小板減少症はピロリ菌とは関係がない。膠原病からきているものだ。だが一度試してみるか」と。
というわけで今度は消化器内科に回され、内視鏡検査を受けて、医師が言うにはピロリ菌の一番いそうな場所の組織をとってピロリ菌の有無を検査しました。
結果は陰性、つまりいなかったのです。
ですが、消化器内科の医師は頑張りました。「あなたの胃には絶対にピロリ菌がいる。内視鏡検査も絶対ではない。別の検査を受けてくれ」と。
ピロリ菌の有無を調べる検査は幾つかあるのですが、たぶん内視鏡で組織を取る検査は精度としては高い筈です。
他の検査はもっと簡単で、もっと安価なのです。
私は考えました。血小板減少症は安定しています。つまり、どうしても治さなければならないものではない。
しかも血液内科の主治医は私の血小板減少症はピロリ菌とは関係ないと言っている。
一番苦しくて高い検査でいないとされたピロリ菌を、何がなんでも探さねばならないのか・・・。
で、その時点でピロリ菌の探索はやめました。それが正解だったのです。
当時の私の胃は慢性胃炎の状態でした。
ピロリ菌がいなければ慢性胃炎にはならないのです。だから消化器内科の医師が「絶対にピロリ菌がいる」と頑張ったのも間違いではないのです。
でもいなかった。そういうケースがあるということです。それが今年受けた病院の医師の指摘したことです。
私の胃はその後、痛み止め等による薬剤性の胃炎で荒れるようなこともあり、早くに萎縮性胃炎に進展しました。
慢性胃炎は齢と共に萎縮性胃炎になり、胃がんのハイリスクと言われているのです。
その後も毎年、胃の検査を受け続けて、冒頭の病院とは別の胃腸科の病院ですが「ピロリ菌で萎縮性胃炎になっています」と言われ続けました。
その度「以前受けた検査でいなかったのですが」と言っても「それは萎縮性胃炎でピロリ菌も住めない胃になったからですよ」と言われていました。
でも、検査を受けた時点では慢性胃炎の状態で、ピロリ菌は十分に生息可能なはずなのにと内心思っていたのです。
ですが昨日、ようやく謎が解けました。
で、最後に重要なことを一つ、ピロリ菌に感染しない限り胃がんにはならないということ。
そして、日本人の場合はどのように感染するのかですが、5、6歳までの家庭内感染が大半だということ。
私の家では母が噛んだ食べ物を幼児であった私に与えるようなことをしていたそうです。
そういうことも、子供が可愛いからする口チューも、単に虫歯菌がうつるだけでなく、ピロリ菌もうつるのです。
それが胃がんだけでなく、私の場合は違う病気ですが、突発性血小板減少性紫斑病(ITP)のような難病も引き起こすわけです。
大人になってからの感染は一過性だそうです。
どうやら口チューは、大人同士だけにしておく方がよさそうです。
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