月曜日の朝、何気にテレビをつけたら、NHKのあさイチで、シリーズ“親が心配”のお金編を放送していました。
見ていて突っ込みどころが満載でした。
三つほど、親のお金問題で困った例が挙げられていました。
一つ目は、私は途中からなので見ていなかったのですが、80代の母親がよく分からないまま投資信託を購入していて大損していた話です。
二つ目は、ある女性の話ですが、実家の親の住宅ローンが破たんして競売にかけられることになり、600万円で買い取ってほしいと親から言われた例です。
その人の父親は大企業に勤めていて、順風満帆の人生を過ごしていた筈なのに、なぜそうなったかというと三つほど理由がありました。
一つは、その女性の兄が仕事を辞めて実家に戻ったにもかかわらず、仕事をしていた時と変わらないお金の使い方を、親のお金でしたこと。
ここで、私の疑問です。親は実家に戻った無職の息子になぜ多額の金銭を渡し続けたのかということ。
普通、成人した子供が実家に戻れば、病気でもない限り、無職であっても逆に自分にかかった生活費くらい親に渡すでしょ。百歩譲っても、親のお金で散財はしないのでは?
もう一つは、母親が脳出血で倒れ多額の医療費がかかったこと。
母親は若い頃から体が弱く、医療保険に入ることができなかったとのことですが、これも高額療養費制度を利用すれば無茶苦茶に多額にならない筈。脳出血なので癌のような保険のきかない高度先進医療を受けてもいないでしょうから。
それとも、ずっと個室に入院していて差額ベッド代がかかったのでしょうか。
最後の一つは、父親の定年後の再就職先が決まっていたのですが、体が不自由になった母親の介護のために再就職できなくなったこと。
ここでの私の疑問。母親の介護のために介護保険は利用しなかったのかということ。
定年後の再就職の場合、会社は高年齢雇用齢継続給付制度を利用することと思います。
その場合、会社は給料を減らすために働く時間を少なくすることが多いのです。少なくとも収入が増えてしまう残業はない筈。(※会社が給料を定率以上減らさないと高年齢雇用継続給付は利用できない。給料が多いと、増えた給料分よりも、給料、給付金、年金の三つを合わせた本人の手取りが減る仕組み)
介護保険制度さへ利用していれば、介護しながら働いていても、そんなにきつくない筈なんだけど。
いずれにしても父親は住宅ローンが払えなくなり、その女性が気が付いた時には、父親は消費者金融からお金を借りていて、年金も担保に入っていたとのこと。
その女性は親がお金で困っていることは薄々気づいていたらしいのです。というのも父親から「お母さんの薬代がかさむので1万円貸してくれ」みたいな電話がしばしばあったからだそうです。
このお父さん、息子には散財させるけれど、娘にはたかるのですかって感じです。
このケースの場合、私に言わせれば本当の話なの?って感じがします。
番組では言えなかった事情があったのかもしれませんが、父親が、何か嘘をついているか、金銭管理がまったくできない人のように思えます。
三つ目のケースは、父親が認知症にかかり、母親が癌で闘病していた息子のケース。
息子は母親から預金通帳と印鑑・カードの場所を聞いていたのですが、それだけでは預金は引き出せません。カードの暗証番号か委任状が必要だったのです。
母親が入院した時、預金が引き出せなかったのですが、息子はどうしてもカードの暗証番号を闘病中の母親に聞くことができず、母親の医療費を自分が立て替え払いし続けたとのこと。
ついに母親の意識レベルが下がって朦朧状態になった時に初めて、大声で「暗証番号は?」と聞き続けたらしいのです。
このケースは私に言わせると、なぜ母親がしっかりしていた時に暗証番号を聞けなかったか分かりません。
最初に引き出せないと気付いた時に「暗証番号が分からないと引き出せなかった、今は医療費は自分が立て替えているけど暗証番号を教えてほしい」と言えばいいことです。
というわけで、見ていて突っ込みどころ満載の番組でした。
我が家の場合は、母の介護が始まると、母の方からカードと暗証番号を教えられ、必要な経費はそこから出していました。
ちなみにカードを預かって、現金を引き出すのは兄の仕事でした。
その普通預金の口座には、預けられた当初から300万円ほどあって、その上、年金が振り込まれる口座だったので常に十分にありました。
ただ困ったのは母の死後でした。
よく言われているように、人が死ぬとその人の預金口座は封鎖されます。
それは分かっていたので、母の死が近づいたと思われた時点で、私は何度も兄に葬儀代等の現金が必要になるので取り敢えず50万位引き出しておいてと頼みました。
ところが、兄はその度に「親のお金を使いこむ気か」といったような訳の分からないことを言って引き出さず、結局、葬儀社に支払う現金に困り、それこそ消費者金融を利用するしかないような破目になったのです。
どうやら兄は、母の死を想定して行動することを考えることさへ、したくなかったみたいです。
三つ目のケースの息子といい、私の兄といい、親の死とお金に関して、訳の分からない先走りした罪悪感のようなものに囚われて、自分で自分の首を絞めているのではと思えます。
ところで、我が家の場合、私が一番困って振り回されたのは、見れなかった番組の冒頭の一つ目のケースに近いことのようでした。
知らない間に親がとんでもないものにお金を使っていたというケースです。
母は、良い意味でも悪い意味でも行動的な人で、中年の頃からある宗教の熱心な信者になり、宗教活動に専念するようになりました。そこでの献金はハンパな額ではなかったと思います。
それは親のお金ですることであり子供がとやかくいうことではありません。
それとは別に様々な投資にも熱心で、結局、世の中を騒がしていた投資詐欺事件の被害者になったことがあったのです。
当時、既に母の目は不自由になっており、結局、私が付き添って被害者説明会に行くことになりました。そのような会に行くことは、私の感覚では恥以外の何物でもなかったのですが・・。
また、母が投資の為に購入していた土地の売買を巡って怪しい儲け話に巻き込まれかけたこともあり、それも私が付き添って行って、見るからにヤクザな人と話し合ったこともありました。
その時は恐さより怒りの感情の方が強かったように思います。
親のお金を親がどのように使おうが、それは子供の口出しすべきことではないのですが、犯罪がからむと厄介なのです。
おまけに犯罪か犯罪でないかの区別なんてつきません。(たとえば、私に言わせると金融機関が扱っている投資信託は合法的な詐欺みたいなものです)
母は最期まで認知症とかではなく、単に投資好き、儲け話好きの人だったので、すべては自己責任になります。
両親がすでにいない私にはもう関係ない話ですが、子供は自分に累が及ばない限り、親の金銭問題は放っておくしかないのです。
ただ、相談を受けた時は、これもまた自分に累が及ばない範囲で力を尽くすしかなかったように思います。
何よりも、日頃から相談してもらえる関係を親との間で作ることが大切だったのかもしれません。
オレオレ詐欺なんかでも同じですが、相談してもらえれば、被害を食い止めることができるからです。
見ていて突っ込みどころが満載でした。
三つほど、親のお金問題で困った例が挙げられていました。
一つ目は、私は途中からなので見ていなかったのですが、80代の母親がよく分からないまま投資信託を購入していて大損していた話です。
二つ目は、ある女性の話ですが、実家の親の住宅ローンが破たんして競売にかけられることになり、600万円で買い取ってほしいと親から言われた例です。
その人の父親は大企業に勤めていて、順風満帆の人生を過ごしていた筈なのに、なぜそうなったかというと三つほど理由がありました。
一つは、その女性の兄が仕事を辞めて実家に戻ったにもかかわらず、仕事をしていた時と変わらないお金の使い方を、親のお金でしたこと。
ここで、私の疑問です。親は実家に戻った無職の息子になぜ多額の金銭を渡し続けたのかということ。
普通、成人した子供が実家に戻れば、病気でもない限り、無職であっても逆に自分にかかった生活費くらい親に渡すでしょ。百歩譲っても、親のお金で散財はしないのでは?
もう一つは、母親が脳出血で倒れ多額の医療費がかかったこと。
母親は若い頃から体が弱く、医療保険に入ることができなかったとのことですが、これも高額療養費制度を利用すれば無茶苦茶に多額にならない筈。脳出血なので癌のような保険のきかない高度先進医療を受けてもいないでしょうから。
それとも、ずっと個室に入院していて差額ベッド代がかかったのでしょうか。
最後の一つは、父親の定年後の再就職先が決まっていたのですが、体が不自由になった母親の介護のために再就職できなくなったこと。
ここでの私の疑問。母親の介護のために介護保険は利用しなかったのかということ。
定年後の再就職の場合、会社は高年齢雇用齢継続給付制度を利用することと思います。
その場合、会社は給料を減らすために働く時間を少なくすることが多いのです。少なくとも収入が増えてしまう残業はない筈。(※会社が給料を定率以上減らさないと高年齢雇用継続給付は利用できない。給料が多いと、増えた給料分よりも、給料、給付金、年金の三つを合わせた本人の手取りが減る仕組み)
介護保険制度さへ利用していれば、介護しながら働いていても、そんなにきつくない筈なんだけど。
いずれにしても父親は住宅ローンが払えなくなり、その女性が気が付いた時には、父親は消費者金融からお金を借りていて、年金も担保に入っていたとのこと。
その女性は親がお金で困っていることは薄々気づいていたらしいのです。というのも父親から「お母さんの薬代がかさむので1万円貸してくれ」みたいな電話がしばしばあったからだそうです。
このお父さん、息子には散財させるけれど、娘にはたかるのですかって感じです。
このケースの場合、私に言わせれば本当の話なの?って感じがします。
番組では言えなかった事情があったのかもしれませんが、父親が、何か嘘をついているか、金銭管理がまったくできない人のように思えます。
三つ目のケースは、父親が認知症にかかり、母親が癌で闘病していた息子のケース。
息子は母親から預金通帳と印鑑・カードの場所を聞いていたのですが、それだけでは預金は引き出せません。カードの暗証番号か委任状が必要だったのです。
母親が入院した時、預金が引き出せなかったのですが、息子はどうしてもカードの暗証番号を闘病中の母親に聞くことができず、母親の医療費を自分が立て替え払いし続けたとのこと。
ついに母親の意識レベルが下がって朦朧状態になった時に初めて、大声で「暗証番号は?」と聞き続けたらしいのです。
このケースは私に言わせると、なぜ母親がしっかりしていた時に暗証番号を聞けなかったか分かりません。
最初に引き出せないと気付いた時に「暗証番号が分からないと引き出せなかった、今は医療費は自分が立て替えているけど暗証番号を教えてほしい」と言えばいいことです。
というわけで、見ていて突っ込みどころ満載の番組でした。
我が家の場合は、母の介護が始まると、母の方からカードと暗証番号を教えられ、必要な経費はそこから出していました。
ちなみにカードを預かって、現金を引き出すのは兄の仕事でした。
その普通預金の口座には、預けられた当初から300万円ほどあって、その上、年金が振り込まれる口座だったので常に十分にありました。
ただ困ったのは母の死後でした。
よく言われているように、人が死ぬとその人の預金口座は封鎖されます。
それは分かっていたので、母の死が近づいたと思われた時点で、私は何度も兄に葬儀代等の現金が必要になるので取り敢えず50万位引き出しておいてと頼みました。
ところが、兄はその度に「親のお金を使いこむ気か」といったような訳の分からないことを言って引き出さず、結局、葬儀社に支払う現金に困り、それこそ消費者金融を利用するしかないような破目になったのです。
どうやら兄は、母の死を想定して行動することを考えることさへ、したくなかったみたいです。
三つ目のケースの息子といい、私の兄といい、親の死とお金に関して、訳の分からない先走りした罪悪感のようなものに囚われて、自分で自分の首を絞めているのではと思えます。
ところで、我が家の場合、私が一番困って振り回されたのは、見れなかった番組の冒頭の一つ目のケースに近いことのようでした。
知らない間に親がとんでもないものにお金を使っていたというケースです。
母は、良い意味でも悪い意味でも行動的な人で、中年の頃からある宗教の熱心な信者になり、宗教活動に専念するようになりました。そこでの献金はハンパな額ではなかったと思います。
それは親のお金ですることであり子供がとやかくいうことではありません。
それとは別に様々な投資にも熱心で、結局、世の中を騒がしていた投資詐欺事件の被害者になったことがあったのです。
当時、既に母の目は不自由になっており、結局、私が付き添って被害者説明会に行くことになりました。そのような会に行くことは、私の感覚では恥以外の何物でもなかったのですが・・。
また、母が投資の為に購入していた土地の売買を巡って怪しい儲け話に巻き込まれかけたこともあり、それも私が付き添って行って、見るからにヤクザな人と話し合ったこともありました。
その時は恐さより怒りの感情の方が強かったように思います。
親のお金を親がどのように使おうが、それは子供の口出しすべきことではないのですが、犯罪がからむと厄介なのです。
おまけに犯罪か犯罪でないかの区別なんてつきません。(たとえば、私に言わせると金融機関が扱っている投資信託は合法的な詐欺みたいなものです)
母は最期まで認知症とかではなく、単に投資好き、儲け話好きの人だったので、すべては自己責任になります。
両親がすでにいない私にはもう関係ない話ですが、子供は自分に累が及ばない限り、親の金銭問題は放っておくしかないのです。
ただ、相談を受けた時は、これもまた自分に累が及ばない範囲で力を尽くすしかなかったように思います。
何よりも、日頃から相談してもらえる関係を親との間で作ることが大切だったのかもしれません。
オレオレ詐欺なんかでも同じですが、相談してもらえれば、被害を食い止めることができるからです。
中々深い内容ですね。
以前にもコメントに書きましたが、
お母様が反面教師になられたようで、今のしっかり者の
みどり様が居られるなだと思いましたが…。
失礼ならお許しくださいね。
親子でも別所帯で生活していたら、
なかなかお金のことはわかりませんね。
高額商品が親の家に増えているなどと
目に見えることならまだ対処も出来ますが。
親がある程度のトシになったら、相続のことも含め
親子で話し合えるような関係だといいのですが。
下手にお金の話を持ち出すと、
「財産狙ってるのか」と逆ギレされますしね~。
今は現役世代の子より親の方がお金を持ってる時代です。
それにしてはお金の管理に関する知識は古いままで
更新されていない高齢者も多いような気もします。
押しが弱いですし、すぐに妥協します。
確かに、我ながら妙にはっきり物を言うとは思いますが、それがしっかり者に見えるかもしれません。母に曖昧な物言いは通じなかったので、その影響かなと思います。
書いていて、我ながら、たいていの人がしないような妙な経験をしてきたなと思います。
母のおかげです。(笑)
義父にそれ言われてキレたって、以前に同僚が話してました。
意外と高齢者は疑り深いですよ。本当に財産を持っているし(笑)。
信頼されたかったら、子供の側からは決して親の財産を探るような話題は出さないというのは鉄則ですね。
私が親の年金額を知ったのは介護が始まってからでした。それまでは聞かないし、話さないし・・。
番組では、子供が自分の情報も出してお互いに話し合うのも一つの方法だと言ってました。
お互い様ながら、親子といっても信頼されているわけではなさそうです。
その番組観たかったです。残念。
WEBでは、みどりさんの解説と同じ内容しか見られませんでした。
http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/161024/1.html
ここをみてもツッコミどころ満載ですね。
ただ、同居していないと親のお金は把握しにくいのかも知れません。
うちは幸いに私が母の財産をすべて把握していて、定期預金もさせずにすべて普通預金にいれてあります。
ただ母のお金に関してはできるかぎり関わらないようにしています。
でももし入院するようなことがあったら、毎日せっせと引き出しに通うかも知れません(笑)
問題は株式で、てきるだけ新規購入しないように頼んでいるのですが、どれか売るとまた買いたくなるようです。
まあ、ボケ防止にもなっているし、今のところ静観しています。
私も、親のお金には関わらない方が無難だと思います。特に兄弟がいる場合。
ただし、親にかかる経費は関わらざるをえないです。うちは10万ほどの現金を常に出していて母親用に使っていました。
株式をされるということ。株は何かあっても塩漬けにできるので投資としては一番安心だと思います。それに、そういう気力は、ボケ防止だけでなく元気の秘訣のように思います。
にゃんころりんさんのお母様はまだまだ元気のようですね。
高額治療費制度については、知らない人が多いような気がします。
あれだけ狂ったように保険のCMをテレビでやっていれば
そういう制度があるなんて思いも寄らなくなるのかも、と思いました。
実はうちの両親ももはや医療保険に入っていません。
大黒柱でもないし、入れない年齢だし、加入条件を満たしていないからですが。
いまは高額治療費制度を活用する方が安上がり、と割り切っています。
高額治療費に該当しなくても毎年確定申告で還付を受けているようで、
わたしはその方が理にかなっていると思っています。
制度を知らないことで無用に困窮する状態を放置している行政もどうかと思うな。
必要があるとしたら、今は保険のきかない癌の先進医療代が高いので、それくらいでしょうか。
おまけに民間の医療保険に入っていながら請求するのを忘れている人もいるみたい。
保険会社もそういうのは長年放置していたみたいですし。
なんか皆、お金に汚いわりには何も知らずに損しているみたいな(笑)。
2番目のケースは本当に嘘っぽかったです。
「お母さんの薬代がかさんで」には笑ってしまいました。
今日の病院との話し合い、肝心のモンスターが、逃げました
父が、癌の手術を受けた時、保険会社の 「医療保険」って、必要なのかしら ?と思いました
ちゃんと健康保険で、まかなってもらえます
ただ、これから 首相が アメリカにヨイショが 酷くなると
日本の医療制度が崩壊するかも
しれませんから、一応 今入っているのは 継続です
家族の間の金銭問題、口にしずらいですね
はい 宗教が 絡んでくると 更に複雑です
友人のおばあさんが、次から次と 怪しい投資話に乗って 家庭が、 なことも、ありました
田舎の母も、新興宗教に誘われるらしいです
彼女は、ハッキリしているから 大丈夫でしょう
私は過去のことなのでまだしも、リアルタイムだとたまったものではないですね。
お察しいたします。
民間の医療保険、確かに今後は分からないですね。
日本は明らかに変な方向に向かっていますから。私も掛捨ての医療保険には入っています。
出歩くことが多かったので怪我をした時のことを考えてです。
宗教も本人の自由ではあるけれど、本人は家族を自由にしない面があります(強要する)。
母の場合、生き甲斐というか、救いになってしまっていたので放置でしたね。
儲け話は好きな人は好きみたいで、何度でも引っかかります。
詐欺師にとってはちょろいものですよ。