地元八代市の博物館未来の森ミュージアムに平成19年度秋季特別展覧会 八代の歴史と文化17「小西行長 -Don Agostinho-」を観に行きました。
八代市立博物館 未来の森ミュージアムの場所はここ↓
小西行長は熊本の南半分を治めていた戦国大名で、関ヶ原の戦いで敗れて斬首された…位の知識しかなかったんだけど、キリシタン大名だったこともあり何だかミステリアスな雰囲気がある。
実際、小西行長に関する資料は殆ど残っていないとされ、出生もよく分かっていないそうな。
これだけの規模で小西行長をフィーチャーした展覧会は珍しいのではないだろうか。という訳で期待大なのだ。
展示品でまず目を引いたのは、豊臣秀吉から小西行長に送られた「材木とかすがいの手配が遅い!」という督促状。
…戦国大名も現代のサラリーマンと同じような苦労があったんだなあ。。。
行長の年表を見ると、コロコロ変わる領地の管理や秀吉のマネージメントや渉外、それに戦争や和平交渉と息つくヒマもなく、いやはやこれはかなりの激務だ。
日本人って戦国時代からワーカホリックに生きてたのか…やれやれ。
小西行長が統治の拠点として八代に築いた「麦島城」の展示が興味深い。
水軍を率いて「海の司令官」と称された行長は、八代を水運の一大拠点にしようという狙いがあったらしい。しかも、キリシタン大名らしく城下には教会が建ち並び、八代は一時期異国情緒漂う港町だったらしいのだ。これは驚き!
歴史にifは禁物だが、もし行長の八代統治が続いていたら八代はキリスト教文化の花開くコスモポリタンな国際都市になっていた訳で…信じられません。
実際、行長の動向はイエズス会を通じてローマにも伝えられていたそうで、ローマ法王はDon Agostinho(行長の洗礼名)の死を悼んだ…もう壮大すぎてついて行けませんよ。
他に、当時の戦国大名が着用したヨーロッパ式の甲冑や洋装の陣羽織。
日本の文化として認知されつつある「コスプレ」の元祖は戦国大名にあり!?
それから、戦国武将直筆の書状に捺されたローマ字の印鑑。
日本人の横文字好きも戦国時代からの伝統文化かw
今日は特別講演会として「韓国からみた秀吉の朝鮮侵略(壬辰倭乱)」も行われており、せっかくなので聴いていく事にする。
講師は韓国の大学で日本文学を教えている徳永裕亮先生。
朝鮮出兵を文学的にアプローチするというもので、徳永先生の「私は歴史とは怪物だと思います」という言葉が印象的。「歴史と史実は別のもの」。
曰く、現代韓国では「こうあって欲しかった」という願望とコンプレックスから朝鮮出兵を捉えており、「歴史の人為的操作」が行われる結果、歴史の真実の姿は見えてこない。それが極端なナショナリズムに結びついてしまう。
韓国人も日本人も、正しく相手を知るということが大切である。
成程。
中世にヨーロッパにまでその名を轟かせた人物がいた一方、隣国との相互理解はかくも難しい。
このややこしい世界も、月から眺めるとただただ美しい碧い惑星なのだが…
小惑星探査機「はやぶさ」情報:提供 JAXA宇宙科学研究本部
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COUNTER from 07 NOV 2007
八代市立博物館 未来の森ミュージアムの場所はここ↓
小西行長は熊本の南半分を治めていた戦国大名で、関ヶ原の戦いで敗れて斬首された…位の知識しかなかったんだけど、キリシタン大名だったこともあり何だかミステリアスな雰囲気がある。
実際、小西行長に関する資料は殆ど残っていないとされ、出生もよく分かっていないそうな。
これだけの規模で小西行長をフィーチャーした展覧会は珍しいのではないだろうか。という訳で期待大なのだ。
展示品でまず目を引いたのは、豊臣秀吉から小西行長に送られた「材木とかすがいの手配が遅い!」という督促状。
…戦国大名も現代のサラリーマンと同じような苦労があったんだなあ。。。
行長の年表を見ると、コロコロ変わる領地の管理や秀吉のマネージメントや渉外、それに戦争や和平交渉と息つくヒマもなく、いやはやこれはかなりの激務だ。
日本人って戦国時代からワーカホリックに生きてたのか…やれやれ。
小西行長が統治の拠点として八代に築いた「麦島城」の展示が興味深い。
水軍を率いて「海の司令官」と称された行長は、八代を水運の一大拠点にしようという狙いがあったらしい。しかも、キリシタン大名らしく城下には教会が建ち並び、八代は一時期異国情緒漂う港町だったらしいのだ。これは驚き!
歴史にifは禁物だが、もし行長の八代統治が続いていたら八代はキリスト教文化の花開くコスモポリタンな国際都市になっていた訳で…信じられません。
実際、行長の動向はイエズス会を通じてローマにも伝えられていたそうで、ローマ法王はDon Agostinho(行長の洗礼名)の死を悼んだ…もう壮大すぎてついて行けませんよ。
他に、当時の戦国大名が着用したヨーロッパ式の甲冑や洋装の陣羽織。
日本の文化として認知されつつある「コスプレ」の元祖は戦国大名にあり!?
それから、戦国武将直筆の書状に捺されたローマ字の印鑑。
日本人の横文字好きも戦国時代からの伝統文化かw
今日は特別講演会として「韓国からみた秀吉の朝鮮侵略(壬辰倭乱)」も行われており、せっかくなので聴いていく事にする。
講師は韓国の大学で日本文学を教えている徳永裕亮先生。
朝鮮出兵を文学的にアプローチするというもので、徳永先生の「私は歴史とは怪物だと思います」という言葉が印象的。「歴史と史実は別のもの」。
曰く、現代韓国では「こうあって欲しかった」という願望とコンプレックスから朝鮮出兵を捉えており、「歴史の人為的操作」が行われる結果、歴史の真実の姿は見えてこない。それが極端なナショナリズムに結びついてしまう。
韓国人も日本人も、正しく相手を知るということが大切である。
成程。
中世にヨーロッパにまでその名を轟かせた人物がいた一方、隣国との相互理解はかくも難しい。
このややこしい世界も、月から眺めるとただただ美しい碧い惑星なのだが…

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