熊本近代文学館に「大宇宙の旅 荒木俊馬展」を観に行った帰り、
熊本県立図書館の敷地内の一画に、文学碑があるのを見つけました。
近づいて碑文をよく見てみると、何と
「星の王子さま 」 内藤濯 文学碑
とあります。

熊本近代文学館に戻り、職員さんにこの文学碑の謂れを伺ってみたところ、
サン・テグジュペリのLe Petit Prince 「星の王子さま」の日本語翻訳を手掛けられた熊本市出身の仏文学者、
内藤 濯さんの功績を称えるべく、熊本日仏協会さんの手によって建てられたものだそうです。
内藤濯さんが熊本出身なのは存じていましたが、地元熊本にこんな素敵な文学碑が建っていたなんて知りませんでした。
“王子さまの星” である小惑星、1999JU3へとやがて旅立つことになる、
今はまだ「はやぶさ2」と呼ばれている新しい小惑星探査機が地球を出発するとき、またここへ来て、
王子さまと内藤濯さんに星空の向こうから小惑星探査機の旅路を、どうか見護っていて下さるようお願いしたいと思います。

「はやぶさ2」イメージ 画像提供:JAXA