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メタボだと筋肉が減少? 2019.1.5道新から

2019年01月06日 | 脂肪肝・脂肪肝炎
 
2019年1月5日の道新の記事メタボだと筋肉が減少する機序がまた一つわかってきたようです。
血糖を理想的に保ちインスリンを適切な量にする生活が大事だと言うことが示唆されていますね。

メタボだと筋肉が減少? ホルモンの関与を発見
 肥満や高血糖、糖尿病などになると、運動不足の影響ばかりでなく、体を支える筋肉(骨格筋)は弱る傾向にあることが分かってきたが、そのメカニズムの詳細は不明だ。
 国立病院機構京都医療センターの浅原哲子研究部長、健康科学大の田中将志講師(同センター客員研究員)らは、高血糖で血糖値を抑えるホルモン「インスリン」が増えた人は、骨格筋でつくられて筋肉の増加を抑えるホルモン「ミオスタチン」も増加し、筋肉が減る可能性があることを発見したと発表した。
 研究では、京都医療センターの「肥満・メタボリックシンドローム外来」を受診した体格指数(BMI)25を超える外来患者74人で、身体測定と詳細な血液検査を実施し、関連を調べた。
 ミオスタチンは骨格筋量が多いほど増えるため男性の方が多かったが、その影響を除いて分析したところ、骨格筋量が多いか少ないかにかかわらず、インスリンが多いほどミオスタチンも多いことが明らかになった。
 筋肉は血液から糖を取り込み、それを消費する働きを持っており、筋肉量が減ると、血糖値が下がりにくくなる悪影響がある。今回見つかったインスリンとミオスタチンの関係は、高血糖になって血中のインスリンが増えるとミオスタチンも増加。それが骨格筋の減少を招き、ひいては運動量や糖の代謝の低下を経て、生活習慣病に進展する可能性を示している。
 研究グループは、この経路を解明すれば、肥満や糖尿病による筋肉量低下の程度を予測したり、新たな治療法を開発したりする手掛かりになると期待している。

最後まで、あるがまま行く 日野原重明著

2019年01月06日 | 健康になるために 生き方について
 
日野原先生の本、最後の最後まで執筆活動、いろんな活動を精力的に行っていたことが伝わってきます。自分もみんなと最後まで元気でいたいと思いました。その時その時をしっかりと自分らしくいられるように頑張って生きたいですねえ。

内容紹介 Amazonから引用
昨年7月に亡くなった著者が、亡くなる直前まで連載したエッセイ。老いていく現実に、身体と心はどう立ち向かい、どうその日をむかえたか、率直な気持ちが綴られている。家族や秘書など、著者を支えてきた人々からのコーナーも。
内容(「BOOK」データベースより)
はじめての車椅子、誕生日を迎える喜び、先に亡くなった妻への思い。101歳からの変化を、自らの言葉で、率直に―。自らの老いと死を受けとめながらどう「前を向いて」過ごすか。105歳、亡くなる直前まで書き続けた、最後のエッセイ。朝日新聞「be」連載「あるがまゝ行く」より選りすぐりの44本。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
日野原/重明
1911年山口県生まれ。37年京都帝国大学医学部卒業。41年聖路加国際病院の内科医となる。聖路加国際病院名誉院長、学校法人聖路加国際大学名誉理事長、名誉学長、一般財団法人ライフ・プランニング・センター理事長を歴任。99年文化功労者、2005年文化勲章受章。2017年7月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)