宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

宇宙に浮かぶ砂時計

2010年02月23日 | 宇宙 space
砂時計のように見えるのは、ハワイのマウナケア山にあるジェミニ北望遠鏡が捉えた星雲“Sh2-106”。
“Sh2-106”は“はくちょう座”の方向約2000光年の距離に位置し、幅が0.5光年、長さが約2光年ある星雲です。



中心には最大で太陽の15倍ほどの質量を持つと考えられている若い星“IRS4”があるのですが、この星が活発に活動しているため砂時計のような形になっているとか…

なんと、この星からは秒速200km以上の速度で物質が放出されているんですねー
そして星のまわりを巨大なガス円盤が取り巻いていて星雲の中心にくびれをつくっています。

“IRS4”は10万年ほど前に誕生したと考えられている若い星なんですが、やがて自ら放つ光で周囲にあるガスを吹き飛ばし大質量星としての短い一生を開始するそうですよ。


この画像は可視光線で撮影した単色画像を新たに装着されたフィルターを使って合成しています。
鮮やかに見える色は、紫がヘリウム、青は硫黄、緑は酸素、赤は水素というように気体に対応しているそうですよ。