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モバライダー mobarider

太陽系外で初めてとらえられた彗星衝突

2012年07月31日 | 宇宙 space
太陽系以外の場所で、初めて彗星衝突の痕跡が見つかりました。
場所は“からす座イータ星”の周り、
ここでは昔の太陽系で起こっていたような彗星の衝突が、今も起こっているのかもしれないんですねー




“からす座イータ星”の周りで
起こっている彗星衝突の想像図
岩石質の地球型惑星に彗星が衝突し、
氷や有機物をばらまいている。



NASAの赤外線天文衛星“スピッツァー”のデータによると、
明るく輝く恒星“からす座イータ星”の周囲のチリが示す光の波長が、彗星が衝突してバラバラになった場合にできる物質(水の氷、有機物、岩石)の波長と一致したようです。

水の氷、有機物、岩石は彗星の主な構成物質なんですねー
今回の発見は“からす座イータ星”の近くで、最近彗星が原始惑星などの岩石体と衝突し、引き裂かれたことを示しています。

このような彗星の衝突が太陽系以外で見つかったのは今回が初めてです。

“からす座イータ星”は生れてから約10億年経っている恒星です。
太陽が同じ年齢(6億年から8億年)の頃にも、「後期重爆撃期」と呼ばれる同じような時期がありました。

太陽系の後期重爆撃期は、地球よりも外側を回る惑星の公転軌道の変化が原因のようで、
これにより彗星が太陽系の内側に飛ばされ、多くの衝突が引き起こされたと考えられています。

内側に入ってきた彗星は月や、地球より内側を回る惑星を襲いクレーターを作ったようです。

そして、その中に生命の元になる物質を運んでくれたものがあったのかもしれません。


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