太陽に似た恒星の約2割に、地球に似た惑星がある？

太陽に似た恒星のおよそ2割が、地球と同程度の大きさの惑星を持ち、
その中でも地球から最も近くにある恒星は、裸眼での観測が可能…　だとする研究論文が発表されました。




ケプラー宇宙望遠鏡により
発見された地球型惑星
（イメージ図）



論文を発表したのは、ケプラー宇宙望遠鏡を使用して、生物が生存可能な太陽系外惑星の探査をしているNASAの科学チームです。

研究チームは、ケプラー宇宙望遠鏡を使って収集した4年間のデータのうち、最初の3年間のデータを用いて833個の新惑星候補を発見。
最初の2年間のデータを分析した時点で、地球と同程度のサイズの惑星351個が見つけています。

これによって、現在確認されている惑星候補の総数は3538個に上り、その中で地球と同程度のサイズの惑星は計647個になったんですねー

チームによると、このうち“ハビタブルゾーン”に存在する惑星は104個、うち約10個が地球に似た岩石惑星の可能性があるそうです。

“ハビタブルゾーン”とは、中心星（恒星）からの距離が液体の水の存在にちょうどよい範囲のことです。
ここに、ちょうどいいサイズの岩石惑星が見つかれば、ひょっとすると生命の発見があるかもしれないんですねー

また、統計学的手法を用いて、天の川銀河に存在する約1000億個の恒星のうち、
生物が生存可能な惑星を持つ恒星の数を算出しています。

こうした分析を行った結果、太陽に似た恒星の約22％に、
「生物が生存可能な地表温度の地球とほぼ同サイズの惑星」を持っている可能性がある、という結論を得ました。

そして、地球に最も近い恒星までの距離は約12光年…　なので裸眼で見ることができるんですねー

ケプラー計画は現在、これらの惑星に生命を維持する大気や酸素、水が存在するかどうかといった詳細を、明らかにするところまでは至っていません。

でも、今回の発見は地球外生命探査において重要な一歩で、
今後の最新技術で、さらなる発見が期待できるんですねー