宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

落下する銀河と、飛び出す火の玉

2008年10月16日 | 宇宙 space
すばる望遠鏡が、銀河“RB199”から飛び出している火の玉のような構造を発見しました。

“RB199”は、かみのけ座銀河団の中心に向かって秒速2000km以上のスピードで落下している銀河。
この火の玉のような構造は、“RB199”が銀河団の中心部にある高温のガスと衝突し、剥ぎ取られたガスだと考えられています。

しかも、この構造は星を形成しながら銀河空間を漂っており、“RB199”から約26万光年にわたり伸びているんですねー

このような構造が“RB199”から“いくつものかたまり”で飛び出していることから、
“火の玉(fireballs)”と呼ばれています。

先端部のかたまりは、直径3~6000光年の星団になっています。
なんと太陽の1000万倍ほどの質量が集まっています。



周囲のガスがプラズマ状態になっているのは、
生まれたばかりの恒星からの強力な紫外線によるものと考えられています。

そうです、この先端部の星団では星の誕生が続いているんですねー

かみのけ座銀河団を満たす高温ガスとの衝突が原因らしいのですが、
剥ぎ取られたガスが“火の玉のように星を作りながら漂っている” って何か不思議な感じがしますよねー



“メッセンジャー”がとらえた水星の新たな一面

2008年10月15日 | 水星の探査
NASAの水星探査機メッセンジャーが、
2度目の水星スイングバイを成功させ、水星の高解像度写真を撮影しました。

これまで撮影されたことのない角度の画像もあり、
不鮮明だった地表の様子が鮮明に映し出されているんですねー

遅れていた水星探査

“メッセンジャー”は、NASAのディスカバリー計画の一環として行われている水星探査ミッションおよび探査機です。

“メッセンジャー”以前に水星に接近した探査機には、
1974年から1975年の“マリナー10号”があります。

でも“マリナー10号”では、
水星表面のわずか45%しか撮影できず…
なので水星は、太陽系でもっとも探査が遅れている惑星の1つでした。

ただ水星の探査には、
太陽から受ける膨大な熱、電磁波による通信障害、水星の公転速度が大きいことなど、
探査が困難な理由もあったんですねー

それが2000年に入って、
太陽系形成を研究するため、ようやく水星に興味がそそがれることに。

そして、次々に探査機を水星へ送る計画が立てられ、
その1つが“メッセンジャー”になります。
マリナー10号
メッセンジャー

“マリナー10号”の調査では、
水星の物理的な性質以外ほとんど分からなかったので、
“メッセンジャー”では水星を構成する物質、磁場、地形、大気の成分などが、
調査されるようです。


水星への道のり

“メッセンジャー”は燃料節約のため、
地球、金星、水星と複数回のスイングバイを行いながら、
水星の周回軌道に接近することになります。

その結果、地球から水星まで最短距離では約1億キロのところを、
79億キロもの軌道を辿ることになります。

スイングバイとは、軌道修正を目的とした天体への接近通過のこと。

“メッセンジャー”は、
今年1月に最初のスイングバイを行われているので今回は2回目。
水星表面から200kmまで接近し、数百枚の画像を撮影したそうです。

公開された画像は、
再接近から90分後、約2万7000kmの距離で撮影されたもの。

画像中央からやや下寄りにクレーターが見えますよね。

これは“カイパー”といい、
NASAの探査機“マリナー10号”が撮影した画像で見つかっていたもの。
このカイパーの右側から端にかけてが、今回初めて撮影される領域です。

“メッセンジャー”は、
2011年3月には、史上初めて水星周回軌道に投入される予定となっています。

来年の3月以降には、水星の素顔がいっぱい見れそうですね (^^


こちらの記事もどうぞ ⇒ 水星に大量の“水の氷”

Windows 7の正式名称は“Windows 7”

2008年10月14日 | ~2010年 モバイル ・PC
Windows 7(コードネーム)と呼ばれていた時期クライアントWindowsの正式名称が“Windows 7”に決定したそうです。
マイクロソフトの公式Vista Blogの情報です。

まぁー 別に驚くような事ではないのですが、
コードネームがそのまま正式名称になるのは今回が初めてだそうです。

来月の始めには開発者向けのプリbetaが配布されるとか…
うちのWindowsはまだXPなのに、もう7なんですねー (^^;

そういえば、そもそも“7”と呼ばれていたのは、クライアントWindowsとして7度目のリリースとなるからだそうです。

クライアントWindowsなのでNTが出た頃のWindowsということですかねー
あっ、Windows 95から数えれば7代目になりますね。



今夜で長かった4連休も終わっちゃいます。

2008年10月13日 | ~2016年 日記
ほんと天気も良く絶好の休暇だったんですがねー

土曜日は近くの神社の秋祭り、日曜日は小学校の運動会 っと色々と部屋にいても聞こえてくるのですが…

買い物以外はほとんど家にいて、ハードディスク レコーダーで録りためていた番組を見ていました (^^;

写真は買い物に行ったときに撮ったものです。
本当に良い天気でした…



月と地球の物語 “かぐや”から“満地球の出”

2008年10月13日 | 月の探査
月周回衛星の“かぐや”が、
4月6日の撮影に続いて2度目の“満地球の出”の撮影を行いました。

9月30日に高度約100kmの月周回軌道から、
地球全体が月から昇る“満地球の出”を撮影しています。

“かぐや”から“満地球の出”を撮影するには月、地球、太陽と“かぐや”の軌道が、
一直線に並ばなければなりません。

そのタイミングが限られていて、年に2回しかないんですねー

なので、2007年9月の打ち上げから1年が経過した“かぐや”は、
2度目の撮影となります。

今回の映像には、日本を含むユーラシア大陸から、
ヨーロッパやアフリカなどの地域が含まれています。

残念ながら日本上空には秋雨前線と台風の雲があったため、
今回ははっきりと撮影できなかったそうです。

この撮影結果は、今日(10月13日)のNHKスペシャルで紹介されます。

“かぐや”がとらえた最新の映像と、
月と地球の進化の歴史など興味深い内容となっていまが、
まぁー 興味が無くても綺麗な映像を見ることができますよ(^^


10月13日(月) 午後10時~10時49分
NHK総合“月と地球 46億年の物語 ~探査機かぐや 最新報告~”