いつもの事とはいえ、数日間留守をすると、仕事が溜まりに溜まる。その上、今回の旅行はハードだった。止めは夜行便。朝7時、関空に着いた時はとにかく横になり寝たかった。熟睡できることは本当に幸せなんだと改めて思ってしまう。
バンコク訪問記を早速書こうと思ったが、それどころでは無い。今日ようやく休み(水曜日)、ゆっくり寝たいがさせて貰えない。西川チェーン中部ブロック会だ。「家老(過労)死」ならまだしもこれでは雑用に追われて「足軽死」になってしまいそうだ。・・・・・
仕事初日(12日)、最初に訪れたのはタイシルクの総本山とも言うべきところだ。
プミポン国王(ラ-マ9世)とシリキット王妃の肖像の前で (右から3人目が爺)
正式名称はThe Queen Sirikit Department of Sericulture となっている。 英語は大の苦手である。直訳するとこうなるだろう。「Queen Sirikit」 とは「シリキット王妃」のことである。Department of Sericulture は養蚕業の部局という意味だから、日本流に言うならば「王立養蚕推進局」とか「王立養蚕研究所」とでも言うところだろう。
出迎えて戴いたのはNO-2の副局長(副所長)のORATAI SILAPANAPAPORN女史です。
タイシルクの特徴・国家プロジェクトとしてのタイシルクの位置づけから、タイシルクの発展のために養蚕農家の置かれている現状まで、多岐にわたって説明をされました。もちろんタイ国としても今回の西川リビングの真綿ふとん等の企画には期待するところが非常に大きいと話されました。
世界のファッション界もタイシルクに注目しており、有名デザイナーからのオファーも来ていると話されてました。
熱心に聞き入る玉井社長と西部製綿の石川店長
この研究所(部局)は大学・高校などが集まった非常に広大な敷地(文京地区)の一角にありました。およそ25年ぶりに訪れたバンコクは以前とは比較にならないほどの発展ぶりでした。新しい国際空港、高速道路など、ひょっとしたら、インフラに於いては、日本より優れていると言えるかもしれません。
シルク産業に対しては、The Queen Sirikit Department of Sericulture とあるように、タイ国としても大変な力の入れようです。また、タイ国のシルク研究は世界のTOPランナーです。日本の蚕とは違った特徴があることなどが、研究され論文発表されています。タイの蚕はほぼ「野蚕」です。養蚕といっても二種の野蚕を掛け合わせたものですが、育て方は野蚕に近いようです。今回は養蚕農家まで行けなかったのはちょっと残念でした・・・。
タイの野蚕のたくましさが日本の蚕とは違う、もちろん中国産には無い、優れた特徴を持っているようです。養蚕ではない、野蚕から得られる今回の真綿(ふとん)は、今までの真綿とは全く違う商品であることははっきり言えます。商品が完成し、お客様に見て戴ける日が一刻も早く来ることを願うものです。
その後、優れた野蚕から世界最高のシルクを製造する会社(工場)へと、車を進めました。途中で昼食を摂りましたが The Queen Sirikit Department of Sericulture を出ておよそ三時間、ざっと150㎞以上はあるでしょうか、時速100キロ程度で飛ばしました。でも、運転マナーは上海とは違って非常に良く安心して乗ってられました。
工場内は、企業秘密がたくさんあると言うことで、写真撮影禁止でした。工場外観のみ撮影OKでした。
聞き間違いも有るかもしれません。またもっと詳しく知りたい方は、玉井社長と西部製綿の石川店長に聞いて下さい。(勝手に振ってスミマセン。)
ゼンリンの地図が訂正されるまで、「安ら館碧南」となっている場所が弊店新店舗です。