旅は好きだ。いろんな旅館やホテルに泊まる。良い宿もあれば、期待外れの宿もある。
- 部屋・設備・・・和洋室とちょっと贅沢のようだが、足腰が弱ってくると純和風というのは辛く、椅子・ベッドの生活に慣れた爺婆としては宿を選ぶ際に洋室、つまりベッドの部屋が有るかどうかがポイントとなる。
- 食事の内容・・・何よりも季節ならではの素材はうれしい。何よりも新鮮であること、その土地ならではの内容の食事がうれしい。
- スタッフ・・・丁寧な応対、いわゆる「おもてなし」を受けていると感じられる
評価の基準は他にもいろいろ有るかも知れないが、仕事のことも忘れ、ゆったりと湯に浸かり、美味しい食事・・・と、いつもと違う非日常を味わうかことが旅の楽しみでもあると思う。いろんな期待を抱きつつ・・・。どの旅館にも同じ期待をしている訳ではないが・・・。
「お値段以上●●●」というキャッチコピーがあるが、上手い表現だ。お客様からは、ちょっとお得が期待できそうだと思わせる。旅館でも同じだろう。今回の宿にはお値段以上は何一つなかった。
部屋は広いが・・・。美味い料理と温泉に期待したが・・・。
翌朝、腰が痛くて起きるのがメチャ辛い!ヘタリ切ったマット。
ベッドパッドは数年(?)取り換えもしていないのではと思えるぐらい・・・。羽毛布団は20年以上前のものだろう。
- 部屋は和洋室であるが、ご多分に漏れず当初二部屋であったのを繋げただけで、一方を洋室にしベッドを置いた部屋となっている。ベッドやふとん類は年代物(20年以上は経過したと思われる)といった感じであった。
- 夕食はつい期待してしまう。松茸料理とあったが、これがまた最悪であった。松茸は傘が完全に開いていた。しかも干した松茸のようでみずみずしさは全く無かった。少なくとも宿のHPのような松茸は出てこなかったのは事実だ。唯一アマゴのお造りだけは美味しかった。
先日お世話になった旅館は、クーポンを利用したから一人5,000円お安くなり、実質一人あたり約24,000円弱の支出だったが、残念ながら爺婆が今までに利用させていただいた中で、評価としては「最悪」であった。
最近の旅館は、なんとなく「星のリゾート」さんを真似しているように思える。ずいぶん昔のことだが、軽井沢の星のリゾートに泊まった時、「不必要なサービスは致しません。」という意のことが書かれていた。だから、部屋までの案内すら無かったと記憶している。また、近年では十和田湖近くの温泉に泊まったが、スタッフが一人何役もしていた。宿泊費はこの宿の半分だ。いずれも畏まった雰囲気はなく、よく言えば気軽な宿だった。
だが、お茶はインスタントで良いということにはならない。これでは、ビジネスホテルだ。いや、ビジネスホテルなら許される。なぜなら、安いからだ。だが、価格なりの内容はどうしても期待してしまう。
少数精鋭と言えば、聞こえは良い。だが、利用する身から言えば、スタッフも少なくサービスの質も悪い。これでは、旅館を利用する人はさらに減るだろう。
美味しいお茶・・? 「おもてなし」なんてどこにも無い。
部屋からの眺めが唯一の救い・・・。
二度と泊まりたいとは思わない宿だった。
*****************************************************
ハイクラスHOTELのベッド以上に、あなたのベッドの寝心地が良くなる・・・・・