我が家でも良く見るリフォーム番組「ビフォーアフター」が、提訴されたそうだ。
このニュースを聞いて、思い出したのが爺にとっての事件である「アッコにおまかせ」である。TV局は「視聴者や業者は喜んで取材に応じてくれると思っているようだ。又、多少の無理でも何とも思っていないようですね。確かに、「アッコにお任せ」のディレクターから電話を戴いたときは、「これで俺もTVデビューか!」などと、まんざらでもなかった。だが、後日ネット上で書き込まれた意見を見ると、TV番組の制作上の下調べ中の下調べ に過ぎないと言う事が分かった。真剣に考えただけ「アホ」だったのかも・・・。
さて、「ビフォーアフター」の話だが、この番組を何故視るかというと、ほんに稀ではあるが「住宅改修」の参考になることがあるからだ。(番組制作上)建築費を安く上げるために、いろいろ工夫をされた材料を見たり、思っても見ない素材が使われたりと、ある意味勉強にもなる。家の構造という意味においても、興味があり面白い。
従来の木造の家ならば、ほぼ問題が生じることは無い。だが、稀に土壁の上にモルタル(セメント)を塗り、タイルが張り付けられている事例もある。軽い備品なら取り付けは簡単だが、手すりとなると簡単にはいかない。なにせ、下地が無いのだか・・・。壁に取り付ける工事となると、下地探しからまずスタートである。
タイルの壁の場合は、通常ブロックが積まれていることが多い。だが、台所・浴室・洗面所・トイレなど、下地が分かりにくいところが多い。下地が予定通りにあり、工事が進めば良いが、古い家では思いもよらぬ施工がなされていることがある。追加工事が必要になることも稀にある。市の介護課に書類の出し直しをしていると、工事期間も費用も嵩む。少々のことなら補強材料をサービスで使うことになる。そんな軽微な持ち出しならば良いが、そうは行かない時は書類の出し直しからやらなくてはならない。
増築された家の場合、時々問題が生じることがある。最も頭を悩ますのは、設計図面があるにも拘らず、図面通りに造られていない家に稀に遭遇することがある。現場主義とでも言うのでしょうか、それとも増築を請け負った大工さんの考えによるのでしょうか。それは、手抜きではない。施主の予算の都合もあり、最善を尽くした結果だと思われます。
住宅改修工事はその家に手を入れる「最後」である可能性が高い。同じことを言いますが、殆んどが見えない(隠れた)下地を探しつつ工事を進めることになる。当然ブロックが積んであろう予想が外れたり、モルタルがひび割れしないように金網が埋め込まれていると思い工事を始めたところ、モルタルだけということも時にある。冷や汗を掻くことも多々あります。実際の工事を行う職人さんとも、工事前・工事中の協議も増えます。
介護事業部はレンタルが主たるところですが、介護保険による住宅改修工事が最近、メチャ多くなり、週に1~2件の現場を抱えることが日常茶飯事となってきた。大学の建築科卒業の社員、工務店に定年まで勤めた社員や、営業だった社員と、建築のプロが3名います。特に工務店勤務経験のある二人の社員の人脈のお陰で、ご協力戴ける会社が7~8社増え、あらゆる工事に対応できるようになりました。
だが、住宅改修工事が増えることは、正直経営的には嬉しくありません。最も利益が無いからです。利益的には、工事よりレンタルのほうが良いのですが…。 この先介護保険による工事は、たぶん増えていくでしょう。工事を選択した方が、トータルでの国・県・市町村の負担は減るからです。
一方で、介護関係の給与が低いことは、TVや新聞で盛んに言われています。今でも少ない給与で頑張ってくれてる社員に、少しでも多くの給与をと思いますが、競争が激しく、また、制度設計自体の度々の変更によって、将来にわたって世間並みの給与を支払い続けられるか心配です。
お盆明けから、待望の若い男性社員が増えることになりました。彼にも家族があります。長く頑張って働いて戴けるようにするのが、爺の仕事です。こうして、寝具部門だけでなく、介護部門もしっかりとした経営の柱になってきました。ほんとうに有難いことです。
介護部門は今日から夏休みです。でも、午後4時から担当者会議が予定されています。社員の代わりに爺が出席します。これでも「福祉用具専門相談員」ですから。
*****************************************************
ああ~・・ぐっすり寝たー!
固すぎたBEDマットをソフトにしたい・・・新発売「天使のオーバーレイ」