「回収されたペットボトルをリサイクルしてできた衣類」などというニュースが時々流れます。
繊維のリサイクルと言えば、以前(今でも有るかも)は「反毛」と呼ばれる「再生わた」が、その大部分だったと思います。
反毛(はんもう)とは「綿」や「毛」などの繊維からなる、糸くず・衣類の裁断くずなど不要になった繊維(衣料、糸、布地)や、回収された古衣料(回収された約30%がリサイクルに回るそうです)など天然繊維(近年は化繊わたも一部混入)で作られた繊維製品を、針状の機具で織りを崩す反毛機・割糸機などで処理しことによって毛羽立たせ、もとの綿または毛状の単繊維に戻したものを言います。
多くは、ニールドパンチ状に加工され「フェルト」と呼ばれる状態で再利用されていました。具体的に言いますと
- 敷き込みのジュータン・カーペットの下地に、クッション性や防音効果を良くするために多く使われていました。
- ベッドマットの中材(クッション材→右写真)として。他にも乗り物の座席などにも…。
多くは、皆さんの目に触れることの無い場所に使われており、解体するまで分からない・知らない場合がほとんどです。安価なベッドマットには多く(ほぼ100%)使用されています。
ベッドマットの解体で、反毛フェルトが出てくる(使われている)ことは、非常に多いです。ところが、今回は爺のふとん屋48年で2度目ですが、敷ふとんから出てきました。
お客様から、敷ふとんのリフォームを依頼戴きました。
お隣の市の寝具店さん(老舗で当時は地区一番店:十数年前に廃業)から購入されたそうです。あのお店ならきっと上等な綿が入っていると思い、疑うことも無くお預かり致しました。だが、開けて中味を見てびっくり! 天地がひっくり返るような中綿が出てきました。反毛です!
寝具専門店なら扱うことはまず無いでしょう。
ずいぶん前にも、反毛わたを使った敷ふとんを預かったことがありました。(悪質な)訪問販売で購入されたそうです。「中わたを見せられた時は、確かに真っ白な良い綿だったと思う」とお客様。中わたをお見せする所だけ少し白い綿が入れられていたのです。中まで綿を千切り確認することはありませんから、すっかり信用されたそうです。(悪徳な訪問販売にご注意!)
既製の布団は、中味を確かめて購入することは有りませんね。昔はあのN社の敷ふとんでも今なら座布団綿程度の低ランクの中わたの入った商品は時々ありましたが、だからと言ってこの綿は戴けませんね。お客様もびっくり、社員もびっくり、爺もびっくり。
昨今の資源を大切に、サスティナブルに と言えば、聞こえは良いのかもしれません。でも、中身が判らない・見えないからと言って、販売するのはちょっと度が過ぎますね。
食べ物はその場で旨い不味いが分かりますが、寝具の場合中身が判るのは、早くても数年先。場合によっては10年20年30年先です。だから言われてます。
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