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ベッド解体新書(その10)・・・ ECO KINGDOM 10 - ノンコイルマット

2018-02-25 23:36:54 | ベッド(マット)の納品とマットの解体

 ノンコイルマットを解体しました。 (中1の孫が、小遣い銭稼ぎに土日に亘って、マットの解体を手伝ってくれました。)

 ECO KINGDOM 10 というマットです。マレーシアのラテックス(天然ゴム)の製造会社(1969年創業)GETHA(ゲタ)社の商品です。

 何年お使いになられたかは聞き漏らしましたが、10~20年ぐらいだと思います。キレイな状態なので、意外ともっと使用期間は短いかもしれませんね。

 日本ベッドのシルキーマットを購入戴き、ECO KINGDOM 10(ノンコイルマット)を回収させていただきました。

 

 ラテックスにしては、中央部が凹んでいますね。片面使用のマットですからどうしても中央のヘタリが早いようです。お使いになられたのは奥様です。ラテックスのみであれば、もっと商品寿命は長いと思います。外観からも、中身はラテックスだけではなさそうです。解体作業を始めました。

 

マットを裏返しして、生地を剥がしました。すのこの跡が見えます。

中を見ると、ラテックス(天然ゴム)は、見えません。ラテックスをウレタンで囲っていますね。

側生地を総て剥がしましたが、やはり目に入るのはウレタンだけですね。

真ん中で切断しました。ラテックスが見えてきました。

 表面もウレタンで覆われていました。ところが、ウレタンで完全に覆ってしまうと通気性が悪くなり、ラテックスの良さが半減です。そこで、表面のウレタンに切れ込みを入れて、通気性を確保しようとしたようですね。これで十分な効果が期待できると言えるんでしょうか? 夏はとても暑いマットだと思えます。エアコンの効いた寝室であれば良いでしょうが、吸湿性に問題があるのではと思います。

 

 写真では分かり難そうなので、模式図を書いてみました。使われているウレタンの比重を計算してみると、約25kg/㎥(立方メートル)でした。ハイクラスとは言い難いところですが、まあ標準的品質のウレタンと思います。

 ラテックスとウレタンのブロックは見た目大きなヘタリはありませんでしたが、手で押さえてみると若干中央部の腰が無く、やや柔らかな感触でした。ヘタリの主な原因は、ポリエステル綿と全体を覆っていたウレタンがへたった為だろうと思います。

 ウレタン素材のマットは、構造からローテーションのできないものも多くあります。ということで商品寿命は7~10年程度が多いようです。体圧分散性は良い=寝心地が良い と感じる方が多いことも事実です。とりわけ、ソフトな感覚をご希望の方には、概ね良いとは思いますが、問題は①片面使用のためローテーションができない。②吸湿発散性に劣る・特に放熱性は悪いのでは・・・つまり夏は暑いのではないかと思われます。

 15年~30年と耐久性を第一に考えますか? 耐久性は10年程度でも、寝心地の良さを追求しますか? どちらも追求したい欲張りさんは、是非納得のマットをWatakeiで探してみませんか。ノンコイル系マット、コイル系マット・・・展示してます。

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   寝具業界に45年。名ばかりの68歳の社長です。

   ボケ防止のために、資格を取っています。ご相談はお気軽にどうぞ!

 

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