「パーキンソン病の有る方は寝言の激しい方が多い」あるいは「寝言の激しい方はパーキンソンになりやすい」・・・以前どこかの講義で聞いたか、読んだ本の中に書いてあったか、定かではないがそんな言葉が思い出された。
パーキンソン病を患ってみえるお婆ちゃん(要支援2)の担当者会議に行きました。会議が終わり、雑談の時間になった時、それとなくご家族の方に「お母さんは寝言を言いますか?」と聞いたところ、「時々大きな寝言を言いますよ」「昔から?」「そうね、若い時からみたい」・・・
パーキンソン病の原因は未だにはっきりしていないが、「パーキンソン病」とは、脳内の神経伝達物質ドーパミンが異常に減少し、運動機能に障害が起きてしまう病とされている。
今までの研究によると、パーキンソン病の原因は主に以下のことが考えられる。①老化、②環境毒物(環境の中に何らかの毒物が存在し、脳の神経に障害を与えたことが考えられる)、③遺伝性(家族の中にパーキンソン病の患者がいれば、パーキンソン病にかかる確率が高くなる)しかし、以上のいずれの原因もパーキンソン病を完璧に説明するわけではない。
最近の研究では、パーキンソン病の早期発見に注目が集まっている。たとえば、RBD(レム睡眠行動障害)患者の多くがパーキンソン病あるいは神経変性状態に進行していく可能性が報告されている。
人は、夢を見ているとき、「レム睡眠」と呼ばれる浅い眠りの状態となっている。この状態では、元々キョロキョロと動く目の随意筋は一時的に麻痺状態に入り、「レム筋弛緩」と呼ばれる。この麻痺状態は夢から体が動くことをストップさせる。しかし、RBD(レム睡眠行動障害)患者はこの筋弛緩を失ってしまう。その代わりに、彼らは手足が激しく揺れ、協調運動をとってしまう。
ミネアポリスにあるミネソタ大学の精神学者カルロスとマックが26名のRBD(レム睡眠行動障害)患者に対して行った研究の結果、そのうち18名がパーキンソン病やそれに近い病気に進行したことがわかった。そして、ミュンヘン大学の精神学者イロンカの研究によると、一部のRBD(レム睡眠行動障害)患者は「レム筋弛緩」が生じることがわかった。「レム筋弛緩」の喪失を測定できるなら、これはパーキンソン病の早期発見の指標になるではないかと彼女は述べていた。また、他の実験によると、RBD(レム睡眠行動障害)患者はパーキンソン病の患者と同様に、臭覚や色を判断する能力を失っていることがわかった ・・・・・・・・・・・・・・東京大学学生 施 佩君さんのレポートより
20年ほど前、友達10数人で旅行をしたことがあった。その時、一人が夜中にごそごそと起き出し、クローゼットから他の友人のセーターを取り出しその上で失禁をした。数人の仲間が見ていたが、単に寝ぼけてるなという程度で、まさかそんな行動に出るとは思わなかった。皆、唖然としてしまった。当の本人は又布団の中に入り、気持良く寝た。朝になって全く記憶が無かったそうだ。本人もショックだったに違いない。
その彼が今パーキンソン病で苦しんでいる。社長として頑張ってきたが、今会社は清算して無い。
パーキンソン病という名前は以前から知ってはいたが、身近に感じるようになったのは、介護の仕事をするようになってからだ。パーキンソン病は難病に指定されている。そんな事件が、睡眠と何やら関係があるらしいと早く知っていれば、友人に忠告もできただろうにと、ちょっぴり後悔している。
深いノンレム睡眠は幼児期に非常に多いのに対し、高齢者では非常に少ない(滋賀医大睡眠学宮崎教授講義より)。パーキンソン病の発症は高齢者に多くなる。とそれらのこととの関わりは、原因の一つであるかどうかさえ、まだまだ研究段階のようだ。この先の話は学者や医師に任せて、爺の役目としては、ひたすら睡眠環境(寝具を中心に)による「快眠を届ける方法」を広く知らしめることとでも言おうか・・・。
偉そうなことを言うよりは、まずは隣で寝ている婆が寝言を時々言う。今朝も何やらわめいていた。 ・・・・・・・・心配だ。パーキンソンになりませんように!
ああ~・・ぐっすり寝たー!!
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