電気料金・・・経費節約

　いよいよお盆休み…どこかへ出かける予定もない。気分は暑さで凹むばかりです。上がるのは正に気温と電気代だけといった感じです。昨日から2人、今日からも2人がお盆休み、4人お休みとなると、やはりバタつく時間がでますね。午後はすこし静かになりました。

　商いは「入りを計って出を制する」。後ろ向きな経営になってしまうが、経費を抑えることを考えざるを得ないです。

碧南石炭火力発電所(中電総発電量の13.8％の発電能力） 　　 電気は左の方向に伸びる送電線で送られる。

　朝日新聞の記事より

　東京電力ホールディングスが中部や関西など他電力の地盤で営業攻勢を強めている。福島第一原発事故の対応費を賄うため、収益アップが優先課題だからだ。東電は他電力に事業再編も迫っており、他電力からの反発は強まっている。

　東電は７月から、三菱自動車の主力工場、岡崎製作所（愛知県）と製造子会社のパジェロ製造（岐阜県）に電気を供給する契約を獲得した。地元・中部電力より安い料金を提示したとみられる。三菱自は「調達コストを比較検討した結果」（広報）という。

　東電と中部電は２０１９年度に火力発電事業を統合するなど連携しているが、営業面では競争していることが鮮明になった。中部電幹部は「これから一緒にやっていくところなのに」と戸惑いを隠さない。

　東電は８月から、中部電の供給エリアでの家庭向け電気料金の値下げにも踏み切る。中部電も首都圏での販売を強化しており、互いの供給エリアで競争が激しくなる。

　　　　　　…　中略　…

　東電は福島第一原発の事故対応費を賄うため、３０年にわたり年５千億円の資金を生み出す必要がある。新再建計画では、３年後に売上高を４５００億円増やす目標を掲げる。東電幹部は「首都圏以外で契約を増やすことも方策だ」という。

　弊社も実は中電から東電に契約先を8月1日から変更しました。「電力の自由化」となって以来、いわゆる新電力の代理店等から、「契約を見直しませんか？電気代が安くなりますよ。」といった「飛び込みセールス電話」が多く架かってくるようになりました。そんな中、地元碧南の企業で新電力の代理店をされるところがあり、説明を受け、契約するに至りました。

　寝具店の夏季の売上は落ちるものです。その中で最も電気を使うのが、エアコンです。現店舗になって最初の夏、電気代は50万円を超えました（請求書を見たその時、「倒産」の二文字が頭を過ぎりました）。慌てて、中電さんに来て頂いて「どうしたら電気代を安くできるか？」を聞きました。17年前のことですから、極めて薄情でしたね。「国が認めた料金規則ですから、そのように払って下さい」と。以来、コマメにスイッチの「入切」や、最大電力…ピークを抑える努力をし、電気代も30万円台に落とすことができました。それでも、経営危機は続きました（笑）。

　特に、エアコンも新型に入れ替えたりしてからは、最大電力を抑えることができ、昨年夏のピーク時には、20万円台半ばまで電気代を下げることができました。そして今、電力の自由化のお陰で、シュミレーションでは月々の電気代はさらに数万円安くなるようです。上手くいけば、夏場のピーク時でも10万円台になるかもしれません。（6月分／7月19日支払いが178,956円でした。7月6日～31日分182,188円（8月5日検針ならば202,000円程度と推測）でした。8月分からがどれだけ安くなるか楽しみです。

福島第一原子力発電所

　3社（東京電力と石油会社系・天然ガス系の２社）から見積を戴きましたが、東電さんが最も安い提案でした。が･･･、何処と無くイメージが悪く、再生エネルギー（太陽光など）100％の新電力が無いものかと考えましたが、残念ながら安くありませんでした。現状よりわずかに下がる程度でした。

　シュミレーションでは、2社（石油会社系・天然ガス系）は15％程度電気代が安くなります。そして東電さんは約20％弱安くなります。年間で30～40万円安くなる計算です。そんな訳で、「背に腹は変えられぬ」ということで、東電さんと契約することにしました。東電さんが利益を出せば、回りまわって被害を受けられた方に少しでもと・・・変な偽善的な理屈を考えています。

　弊社も、小さいですが太陽光発電をし、売電しています。地球温暖化対策と言えば聞こえが良いかもしれませんが、企業ですから「利益」のためです。

　ちなみに、中電さんの売上は、2兆4329億円（2007年）からピークは3兆円超（2014年）、その後やや逓減し、2兆6035億円（2016年）となってます。競争による逓減かどうかは分かりませんが、弊社の電気代の減りようは、自画自賛ではあるが、よう頑張ったと思います。

　17年前、電気代を少しでも安くできないかといろいろ調べました。その時、全国の電力会社の料金を比較してみると、当時の料金体系であっても、実は東電さんが最も安かったようです。5～10％程度ですが･･･。地域・会社でこんなにも差があるとは思いませんでした。もちろん当時は中電さん以外から電気を買うことはできません。かって月に50万円を要した電気代が、今では半分以下になりました。競争が有ると無いとでは、また、電気製品の省エネ化によって、こんなにも電気代に差が生まれるとは、ビックリ以外の何物ではありませんね。

 

通勤途中の畑の中の太陽光パネル（弊社とは無関係です）

 

中日新聞の記事より　　　　

　「電力自由化によって消費者が電力会社を選べるようになった。その電源が原発に由来していないか、二酸化炭素（ＣＯ２）を大量排出する石炭に依存していないか。電気代の値下げといった目先のことに惑わされるのではなく、どんな電源が望ましいのか判断する目を養うことが大切だ」と説く。

　では、真に「お得な電気」とは何か。

　ＮＰＯ法人市民電力連絡会理事長の竹村英明さんは「再生可能エネルギーだ」と断言する。「最初に設置費はかかるが、太陽も風も水もお金はかからないため、燃料費がいらない。再生可能エネがなぜ世界中で広まっているかといえば、一番安いからだ。事実上、最も安い電力で、温暖化防止にもなる」

　月々の電気代が東電さん並みに安くなるなら、いや、石油会社系・天然ガス系の２社（15％）程度でも電気代が安くなるなら、再生可能エネルギーの電気を是非買いたいものです。

　

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