お盆である。
日本中の多くの家庭でお盆行事をされていると思います。お盆という行事は、中国で作られた「盂蘭盆経」という偽経に基づくとはいえ、日本人の生活に染み付いた行事になってしまっている。ご多分にもれず、わが角谷家(爺が長男であり、3代目)でも、弟たちや甥・姪がやってくる。
話の中心は、先の見えてきた私(爺)や弟たちに代わって、甥や姪の将来が話題となる。
甥の一人が役者(本人は声優を考えているらしい)を目指している。まだ研究生だ。台詞があるやらないやらの端役を一所懸命やっているようだ。爺の娘の一人も実は、あまり有名とはいえないが、ある芸大で「舞台芸術」なるものを専攻した。
ワイワイ話が弾むうちに、誰に似たんだろう、ということになった。
「よしゑさんに似たかな」というのも、今流の「追っかけ」とまではいかないが、わが母は映画俳優などに憧れを持っていたらしい。10代後半のころ(戦前)、近所の映画館に、当時の東映の男優が舞台挨拶に来たのを見に行ったことを、母は嬉しそうに話していたことを思い出した。
そんなことから、わが娘と甥の二人(母から見れば孫)に、どうも、わが亡き母の血が少し流れたんだろうか?と、お盆なればこその故人と繋がる話で盛り上がった。
甥には「早く有名になれよ!そうして、綿桂を宣伝してくれよ!」と、お酒も入った勢いで、家長でもある爺は本人を茶化すように命令していた。
わが家系の直系には、これっといった人材がいない。
直接の血の繋がりは無いが、ダスキンの創業者 鈴木清一氏は、我が家の本家の本家の子であり、当家の始まりである桂治郎(綿桂の桂は桂治郎の桂です)とは従兄弟になる。
お墓は当家と同じ「海徳寺(大浜大仏)」にあります。
戒名は建業院清空徳風居士と墓石に刻まれています。
ふだんは知らん顔なのに、あの世で気持ちよく眠っている方々も、うるさくてオチオチ寝てられないと言いながら、お盆にはこの世へ呼ばれているといったところだろうか・・・
浄土でゆっくり寝るのも良いが、穢土での眠りはそれ以上に大切である。
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