ウレタンメーカーの営業マンが、新しいウレタンを持ってやってきた。「新しいというが所詮ウレタンだから・・・」と余り期待はしなかった。いろいろと素材の特性の説明を聞くうちに、「これはひょっとしたら・・・良い素材かも・・・」と思えてきた。
そもそも、「低反発・高反発」という分類だが、ウレタンメーカーの社員ならいざ知らず、正直よく分からない。 そのウレタンの反発力の強い・弱いはどこから来るのだろう。構造上の特徴は何だろう。
一般に低反発は通気性が悪い。だから、どうしても夏暑苦しい。また、個人個人の体重や体質の違いによって、沈み込む度合いが違う。沈み過ぎれば寝返りがし辛い。だが、寝たきりの方やそれに近い方などは体圧の分散が十分でないと血流や体液が阻害されたりして、褥瘡ができやすくなる。体重の少ない方、たとえば体重が40㎏未満と極端に少ない方にとっては普通のウレタンでも固く感じる。そんな方々には、概ね低反発ウレタンは好評なことが多い。だが、悪まで体圧分散という一面だけのことである。
新しい「ウレタン」に期待が持てると思ったのは、戴いた資料を見れば見るほどこれはと思えてきたからだ。通気性がメチャ良いようだ。
一般の低反発ウレタンの通気度が、約0.25cfmであるのに、この新ウレタンは約2.5cfmである。つまり10倍の通気度がある。低反発ウレタンは、膜が張った状態である。一方の「新ウレタン」は膜が無い。これを見ただけでも、通気度が良さそうなのは分かる気がする。
お客様に分かり易く説明する方法は無いだろうか・・・「方便」という言葉があるが有難い言葉だ。低反発ウレタンは2X4工法で造られた家のようなものだ。ただ、実際の家と大きく違うところは、壁が柔らかくゴム状であると、そしてそのゴムは破れ易いという事だ。一方の新ウレタンは柱だけで造られた家といった感じだ。通気度が良すぎ、すきま風が容赦なく吹き抜ける家といった感じだ。有る意味「涼しい」家ではあるが、柱がものすごく多い家でもある。つまり、地震に強い家であり、丈夫で長持ちする家でもある。方便か詭弁かの判断は、皆さんにお任せ致します。
cfmという単位について・・・1分間の間に試料を通過した空気の量についての単位である。 1feet × 1feet × 1feet の体積の空気が、1分間で通過した時、その量を1cfmという。1feetは0.3048mであるから、1cfmは0.02832 ㎥(立方メートル)となる。一般低反発ウレタンが0.25cfmである(1㎥=1000L)から、約0.00708㎥=7.08L(リットル)となるかな(算数は不得意なので間違っていたら誰か指摘してください)。この新ウレタンは10倍の70.8L(リットル)の通気度があるという訳だ。
マ■フレックスにせよ、テ▲ピュールにせよ、己が商品はオープンセルだから(?)「通気性が良い」と勝手に言っている。科学的な数値を発表せずに、どのメーカーも手前味噌的説明ばかりである。いつも言うように、「何と比較して」良いのか。ほとんどは自社の旧製品より・・・、とか○○社の▲▲より・・・、という説明だけだ。相対的に比較しての話であって、絶対的数値による比較ではないことばかりだ。
そう言っていながら、2.5cfmという数値、ウレタン内で見れば高通気度を示しているが、例えば羽毛ふとん(生地のみの通気度は発表されているが)という製品になった時の通気度はどれぐらいかは知らない。勉強不足の一言に尽きる。知っている方が有ったら是非ご教授戴きたい。
全く新しいウレタン素材の敷きふとんは、低反発ウレタン以上に柔らかい。先日メーカーからの試供品にて寝てみた。多層(3層)構造になっていることもあって、表面はすこぶる柔らかいが、寝た時は全く違和感はなかった。高反発マットで休んだ時より背中に変な暑さは無かった。とても気持ち良かった。
早速、寝た切りに近い方に、この新ウレタンを使ったマットを別注で作らせて戴いた。数日使用戴いた後、使い勝手を聞いたところ、低反発ウレタンより、ラテックスより気持ち良かったと言って戴いた。もう少し長い時間(日)経てからの感想も聞きたいと思っています。
ウレタンの品質を語る時の数値としては、密度とニュートン値とが主なものである。しかし、通気性云々を言いながら、どこのメーカーも具体的数値を出さないのは何故だろう。密度と固さ(ニュートン値)の話は後日また・・・・。
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