グルーポンで、Watakeiオリジナル「セミオーダー枕」を再び販売することにしました。途端、従業員みんなから、ブーイングです。
実はこの「セミオーダー枕」は、「快眠ひろばのオーダー枕」と変わらないほど手間ひまかかるんです。利益はありません。だったら、何故するんですか?!と問い詰められています。二度とグルーポンはやらないと言っていたにも関わらず、この有様です。ブーイングが出るのは当然の事でした。
Watakeiオリジナルセミオーダー枕を少し説明させて戴きます。
立位測定装置で、お客様の体型を測定いたします。コンピュータから出力されたデータに基づいて(A)層(15通りのパターン)と(B)層(2・3・4㎝の基本ベース)との組み合わせたものをピロケースに入れて【C】出来上がりとなります。単純計算で45通りの枕ができます。更に、実際試し寝をして戴きますと【A】層の1~7までの部屋の内5~7のパイプ量を少し多く(少なく)すると、ぴったりする方もあります。中には6だけを高くあるいは低くという方もあります。従って、先ほどの計算数よりさらに増え1270通り程度まで、枕のパターンは多種多様となります。つまり、出てきたデータから、最適な【A】【B】の組み合わせを速やかに判断しなければなりません。思った以上に経験も必要です。
【A】 例えば、両端6㎝、中央1・2・3・4㎝
【A】 例えば、両端3・4・5・6㎝、中央1㎝
これ以外にも、3-2-3㎝、4-2-4㎝、4-3-4㎝、5-2-5㎝、5-3-5㎝、6-2-6㎝、6-3-6㎝ などなど多種類あります。これらとベースの2㎝・3㎝・4㎝とを組み合わせます。
メガネのレンズを調整するようなものです
現実、【A】層は15パターンと【B】層3種と、高さを調節するパッド等、5㎜・10㎜・20㎜と用意し、最適な高さを微調整しながら探していきます。カウンセリングシートの記入から、約1時間ほどの接客で、ようやく最適な枕が分かります。後は、3日程度後に「セミオーダー枕」が出来上がります。再度ご来店戴きます。出来上がったら「送って」というお客様もありますが、可能な限り「寝心地確認」のためご来店をお願いしています。
利益が無いのに販売する・・・アホ以外の何物でもありません。今日の日経ビジネスに孫正義社長へのインタビュー記事が載ってました。 「戦略というのは、外からは見えない。戦が始まる前は、あいつはばかだと、アホだと思われるのがベストな在り方なんです。」 残念ながら爺には戦略があってアホな「グルーポンでのセミオーダー枕販売」をしている訳ではありません。単なる正真正銘の「アホ」です。
それだけアホを自覚していながら「グルーポンでのセミオーダー枕販売」を何故したのか。理由は一つ「購入されたお客様からの評価」が極めて高かったからです。5点満点の4.5点です。グルーポンでの評価の平均は3.5点ぐらいだそうです。そして4.2(4.3)以上が高評価店舗(商品)だそうです。そのことを店員の皆に言ったら「えぇ~!あんなに一所懸命したのに4.5点? 限りなく5点に近いと思ったのに・・・。お客様はどこに不満(5点を付けない理由)があったんだろう・・・。」
ブーイングしていた店員が、逆にもっといい評価を戴けるように頑張ろうと言い出しました。
店員の皆には、丁寧な接客をいつも心がけるように言っている。そんな訳で社員は「馬鹿丁寧な接客をしている」という思いが有るかもしれないが、逆にお客様から見て「不必要な説明が多い」のか、「時間が掛かり過ぎる」からなのか、それとももっと別な理由だろうか・・・、いろいろ反省させられるところです。
次回のグルーポンの販売日は11月23日12時からの予定です。高評価を戴けるよう従業員一同さらに頑張ります。 なお、店頭販売価格は15,750円です。
店舗はこちらです。
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