(Jean Jouvenet 作, 1644-1717年)
イエスは目を上げて、言われた。
「父よ。わたしの願いを聞いてくださったことを感謝いたします。…」
そして、イエスはそう言われると、大声で叫ばれた。
「ラザロよ。出て来なさい。」
(新約聖書・ヨハネの福音書 11章41-44節)
イエス・キリストが死者を生き返らせたことは、少なくとも3回あるという。
その中でも、このラザロの甦りは、当時も噂になり、人々がラザロを見ようとやってきた(cf.ヨハネ12:9)。
また、現代においても、彼の名は、「ラザロ徴候」(脳死と判定された患者が自発的に手足を動かす動作のこと)や、「ラザロ症候群」(心肺蘇生を失敗してしまっても、自発的に血液循環を行って回復を遂げること)といった、蘇生にちなんだ名前として用いられている。
この話を聞いて、「イエス様なら、死んだ人も生き返らせることができるんだ! すげぇ!!」と感じるもよし、「そんなのは眉唾ものだ」と思うもよし。だがしかし、ここから自らに何を応用できるのかと問うならば、例えば、
ひとつは、「神様が応えてくださったことに感謝すること」、かもしれない。
そして、もうひとつは…「神様がどんな良いことをしてくれたのか、周囲にも伝えること」、とも言えるかもしれない (cf.ヨハネ11:42)。それも、・・・ありえそうもないときに。
And Jesus lifted up His eyes and said,
“Father, I thank You that You have heard Me. …
Now when He had said these things, He cried with a loud voice,
“Lazarus, come forth!”
(John 11:41-44, NKJV)