<ついでに、メモ>
今日は、新鮮な気分に、やや浦島太郎のような気分に、なった一日だった。
(あわただしい数カ月間が過ぎ、とうとう、先週バタンQしたが、ようやく回復してきたらしい)
***********
そして、バスに乗りながら、ふと、昔の「土曜日」を思い出した。
土曜日の午前中、授業があった頃。
いつしか、土曜も丸々一日、学校が休みになった頃。
どちらにしても、土曜日(の午後)というのは、友人と遊ぶ時間ではなく、両親に車で、父方の祖父母宅に連行される日だった。
***********
父方の祖父母宅の周りには、何もなかった。
駅と海と草っぱら。
母親が、そこのグランドピアノで生徒にレッスンしている間、
私たちは静かにして(実際には「静か」ではなく、しばしば怒られた)本を読んだり、宿題をしたりしていた。
もしくは、父親の畑仕事についていった。
************
彼には、「猫の額」程度の小さな「畑」があった。
昔の工場か何かの跡地で、最初は、石ばかり、土自体かぴかぴに固かった。
とても、何かを育てるような感じではなかった。
来る日も来る日も、石をとりのけるところから始まった。
************
土を掘り起こし、壊れたかごに入れ、それを一生懸命ふるって、落ちて行く土のみを戻す。
かごに残った石や がれきを別のところに運ぶ。
それを延々、夕暮れまでやっていた。
毎度、手は土で汚れ、靴も汚れる。
かごを上半身めいっぱい使ってふるうため、それなりに腕や腰も疲れる。
落ちて行く黒い土よりも、かごに残る石やゴミのほうが多い。
「こんなんで、畑になるんだろうか」
そう思いつつ、ほぼ毎週のように、畑を耕す手伝いをしていた頃があった。
(ただし正直に言うと、疲れて放り投げて、近所のお宅で、こたつに入ってみかんやおやつを食べていたこともしばしばある)
************
だが、いつしか、畑が畑らしくなった。
収穫も少しずつ、出るようになった。
ただし、最初のカボチャの実は、美味しすぎたのか虫食いだらけだったが。
ベランダのプランターで育てたものよりも、大きく育っていった。
************
そんなこんなで、キャベツの頭には、こうインプットされた。
種まきは、畑を耕すことから―。
すくなくとも、畑を耕さずに、種をまいて数時間後に実が実るのを急くようなことは、するべきではない(それは、せっかく植えた種をまた掘り起こしてダメにするようなもの)、と。
耕さずに準備が整っているところに種まき…なんざ、ありえんのだ、と(囲われたプランターであっても。もしする必要がなかったとしたら、別の人がその労を荷ってくれていたのだろう)。
どの種がどのように育つか人にはわからんし、あとは神様がなさることだ、と。
・・・珍しくグロッキーにならずにすんだバス車内で、つらつらとそんなことを想い起こす。
************
・・・ちなみに、今、北部屋のキャベツが唯一、手元で育てているのは、
ミニ観賞植物の「ミリオンバンブー」君。
日照時間が足りないため、あれやこれやと工夫し、そこそこ大きくなってきた。
鉢替えをするときがいちばん怖く、
実際、その後、一時的に葉っぱの先が茶色くなり、しばらく、枯れるのではないかと心配したが、
今日、新しい葉っぱが大きくなってきているのに、気付き、
安堵した。
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◇コリント第一 15:58
今日は、新鮮な気分に、やや浦島太郎のような気分に、なった一日だった。
(あわただしい数カ月間が過ぎ、とうとう、先週バタンQしたが、ようやく回復してきたらしい)
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そして、バスに乗りながら、ふと、昔の「土曜日」を思い出した。
土曜日の午前中、授業があった頃。
いつしか、土曜も丸々一日、学校が休みになった頃。
どちらにしても、土曜日(の午後)というのは、友人と遊ぶ時間ではなく、両親に車で、父方の祖父母宅に連行される日だった。
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父方の祖父母宅の周りには、何もなかった。
駅と海と草っぱら。
母親が、そこのグランドピアノで生徒にレッスンしている間、
私たちは静かにして(実際には「静か」ではなく、しばしば怒られた)本を読んだり、宿題をしたりしていた。
もしくは、父親の畑仕事についていった。
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彼には、「猫の額」程度の小さな「畑」があった。
昔の工場か何かの跡地で、最初は、石ばかり、土自体かぴかぴに固かった。
とても、何かを育てるような感じではなかった。
来る日も来る日も、石をとりのけるところから始まった。
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土を掘り起こし、壊れたかごに入れ、それを一生懸命ふるって、落ちて行く土のみを戻す。
かごに残った石や がれきを別のところに運ぶ。
それを延々、夕暮れまでやっていた。
毎度、手は土で汚れ、靴も汚れる。
かごを上半身めいっぱい使ってふるうため、それなりに腕や腰も疲れる。
落ちて行く黒い土よりも、かごに残る石やゴミのほうが多い。
「こんなんで、畑になるんだろうか」
そう思いつつ、ほぼ毎週のように、畑を耕す手伝いをしていた頃があった。
(ただし正直に言うと、疲れて放り投げて、近所のお宅で、こたつに入ってみかんやおやつを食べていたこともしばしばある)
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だが、いつしか、畑が畑らしくなった。
収穫も少しずつ、出るようになった。
ただし、最初のカボチャの実は、美味しすぎたのか虫食いだらけだったが。
ベランダのプランターで育てたものよりも、大きく育っていった。
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そんなこんなで、キャベツの頭には、こうインプットされた。
種まきは、畑を耕すことから―。
すくなくとも、畑を耕さずに、種をまいて数時間後に実が実るのを急くようなことは、するべきではない(それは、せっかく植えた種をまた掘り起こしてダメにするようなもの)、と。
耕さずに準備が整っているところに種まき…なんざ、ありえんのだ、と(囲われたプランターであっても。もしする必要がなかったとしたら、別の人がその労を荷ってくれていたのだろう)。
どの種がどのように育つか人にはわからんし、あとは神様がなさることだ、と。
・・・珍しくグロッキーにならずにすんだバス車内で、つらつらとそんなことを想い起こす。
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・・・ちなみに、今、北部屋のキャベツが唯一、手元で育てているのは、
ミニ観賞植物の「ミリオンバンブー」君。
日照時間が足りないため、あれやこれやと工夫し、そこそこ大きくなってきた。
鉢替えをするときがいちばん怖く、
実際、その後、一時的に葉っぱの先が茶色くなり、しばらく、枯れるのではないかと心配したが、
今日、新しい葉っぱが大きくなってきているのに、気付き、
安堵した。
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◇コリント第一 15:58