さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

耕地

2011-11-05 23:40:53 | Thursday 生活
<ついでに、メモ>

 今日は、新鮮な気分に、やや浦島太郎のような気分に、なった一日だった。
 (あわただしい数カ月間が過ぎ、とうとう、先週バタンQしたが、ようやく回復してきたらしい)

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 そして、バスに乗りながら、ふと、昔の「土曜日」を思い出した。

 土曜日の午前中、授業があった頃。
いつしか、土曜も丸々一日、学校が休みになった頃。

 どちらにしても、土曜日(の午後)というのは、友人と遊ぶ時間ではなく、両親に車で、父方の祖父母宅に連行される日だった。


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 父方の祖父母宅の周りには、何もなかった。
 駅と海と草っぱら。

 母親が、そこのグランドピアノで生徒にレッスンしている間、
私たちは静かにして(実際には「静か」ではなく、しばしば怒られた)本を読んだり、宿題をしたりしていた。
もしくは、父親の畑仕事についていった。


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 彼には、「猫の額」程度の小さな「畑」があった。
 昔の工場か何かの跡地で、最初は、石ばかり、土自体かぴかぴに固かった。
とても、何かを育てるような感じではなかった。

 来る日も来る日も、石をとりのけるところから始まった。
 

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 土を掘り起こし、壊れたかごに入れ、それを一生懸命ふるって、落ちて行く土のみを戻す。
 かごに残った石や がれきを別のところに運ぶ。
 それを延々、夕暮れまでやっていた。

 毎度、手は土で汚れ、靴も汚れる。
 かごを上半身めいっぱい使ってふるうため、それなりに腕や腰も疲れる。
 落ちて行く黒い土よりも、かごに残る石やゴミのほうが多い。
「こんなんで、畑になるんだろうか」
そう思いつつ、ほぼ毎週のように、畑を耕す手伝いをしていた頃があった。
(ただし正直に言うと、疲れて放り投げて、近所のお宅で、こたつに入ってみかんやおやつを食べていたこともしばしばある)

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 だが、いつしか、畑が畑らしくなった。
 収穫も少しずつ、出るようになった。
 ただし、最初のカボチャの実は、美味しすぎたのか虫食いだらけだったが。

 ベランダのプランターで育てたものよりも、大きく育っていった。


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 そんなこんなで、キャベツの頭には、こうインプットされた。

 種まきは、畑を耕すことから―。


 すくなくとも、畑を耕さずに、種をまいて数時間後に実が実るのを急くようなことは、するべきではない(それは、せっかく植えた種をまた掘り起こしてダメにするようなもの)、と。
 耕さずに準備が整っているところに種まき…なんざ、ありえんのだ、と(囲われたプランターであっても。もしする必要がなかったとしたら、別の人がその労を荷ってくれていたのだろう)。
 どの種がどのように育つか人にはわからんし、あとは神様がなさることだ、と。



 ・・・珍しくグロッキーにならずにすんだバス車内で、つらつらとそんなことを想い起こす。


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 ・・・ちなみに、今、北部屋のキャベツが唯一、手元で育てているのは、
ミニ観賞植物の「ミリオンバンブー」君。

 日照時間が足りないため、あれやこれやと工夫し、そこそこ大きくなってきた。

 鉢替えをするときがいちばん怖く、
 実際、その後、一時的に葉っぱの先が茶色くなり、しばらく、枯れるのではないかと心配したが、
 今日、新しい葉っぱが大きくなってきているのに、気付き、

     安堵した。


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◇コリント第一 15:58
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