手稲文化協会の仕事をし、詩吟を教え、そんな中で感じていることを書いてみる。
手稲文化協会に今50団体くらい加盟してくれていますが、会員の減少と高齢化で悩んでいる会が多い。
民謡の団体も数年前には10団体くらい加盟していたのに、現在は5団体になっている。会員も高齢者が多く、青少年は全くいないといった有様です。
私の詩吟にしても、同じです。そこそこの会員を確保はしていますが、これからの展望は明るく有りません。短歌や俳句の団体も同じ悩みを抱えています。
また、区民センターなどで開設している講座を見ても、伝統芸能にかかわるもの、文芸・文学にかかわるものといった、いわば文化的香りの高い講座は組まれていないのです。講座の募集をしても来てくれる人がいないというのです。
今もやられているところは多いと思うのですが、私は高等学校で公開講座にかかわった経験が有ります。いろいろな文学講座を担当しましたが、いつも適当な人数が参加してくれました。ただ、高等学校の公開講座ですから、講師の先生がどんな方か、地域にも、父兄にもわかりやすく、親近感があって参加者が多かったのかも知れません。
それにしても、これだけの人口を抱える手稲区です。もつと積極的に文化活動普及のための講座の開設に取り組んで欲しいものです。
また、義務制の学校の課外活動の一環として、一年に一度くらい、伝統芸能に接する機会を設けて欲しいものです。詩吟や民謡を聴く。筝曲を聴く。講師は地域に幾らでもいると思います。少年期に聞いて感動し、その道に入ったという人は多いのです。