北九州市議会は12日の本会議で、東日本大震災で発生したがれきの受け入れを市に求める決議を全会一致で可決しました。
その概要は
・自民党、民主・社民系、公明党、共産党の4会派が共同提案
・条件:a;科学的知見による放射能の影響の検証と放射線量の測定などの態勢を整えること
b;放射性物質の濃度が通常の廃棄物相当と判断されるものについて受け入れる
c;受け入れる際には国や市ががれきの情報を開示し、市民への説明責任を果たすこと
私は出身の北九州市の市議会が既に瓦礫を受け入れている東京都・秋田県・山形県を除く他の地方自治体に先駆けて、然も社民・共産を含む全党派が全会一致で賛成したことを誇りに思っています。
脱原発を訴える社民系議員の中には「受け入れは放射能の拡散に繋がる」としていたが「被災地の復旧、復興のため、原発問題と切り離して考えると」転じたそうです。 (詰まり社民党は反原発運動のためにがれき受け入れを反対してきたのでしょう。)
共産党は「安全面について市民の理解が得られない」と反対姿勢だったが上記の放射性濃度の条件付きで賛成に廻ったそうです。
私は議会の決議の様子をNHKで見ていましたが、賛成の決議で直ぐに傍聴席の受け入れ反対の市民団体「北九州コドモのミライ」などの十数人から「反対」の声、「市民がしらないところで決められている」、「市民への説明会をしろ」などどこかで聞いたようなことを言っていました。
市には既に100件以上の抗議のメールが来ていることの解説。市中でのインタビューで賛成3人、反対1人。
北九州市は一度姉妹都市の釜石市の瓦礫受け入れを表明しましたが、反対の投書で北橋市長は「科学的知見に基づいて受け入れの可否を判断する」といって計画を中止しました。
今回の議決に対して、北橋さんは「全議員が賛同されたことを大変真摯に受け止めなければならない」とながらも前回と同じ「科学的知見に基づき、受け入れの可否を考えていく」として政府が15日に宮城県女川町で行う説明会に職員を派遣し情報収集すると、NHKによれば消極的な姿勢を示したそうです。
北橋市長、北九州市議会、市役所の関係課へ
今回の決議で私が予想した通りツイッターでは北九州市議会の決議に反対のコメントが続出。北九州市に反対のコメントのフォームを提供して北九州市に抗議しろとの書き込み。
この様な抗議でまた北九州市が計画を止めたら、環境都市で売った面目丸潰れです。
煙もうもう天に漲り、炎えんえん波頭を焦がし(旧八幡市歌)たのを青空の街にし、ヘドロの洞海湾を魚が釣れるまでに復旧した実績、開発途上国への技術支援をした環境技術からすれば、福島第一と釜石の距離を考えると放射能汚染の程度が低いこと、そして多分処理の候補地が巨大な埋め立地であることを考えれば、「放射性物質の濃度が通常の廃棄物相当」の処理を周辺に影響を与えずに処理するなど簡単なことと思います。
このようなことで世論調査で僅か15%の瓦礫処理反対(ネット情報によれば長野県ではす16%)の人達のために頓挫するなどしたら、二つの特区構想の実現などにも大きな影響があると思います。
市議会も市役所も反対のメールやデモがあることなど既に考慮に入れていると思いますが、次のようなことも考えられたらどうでしょうか。
・北九州市は市民の意見はよく聴くのは当然だか、他の地域の人達や「なりすまし市民」の意見は無視する。(武雄市の場合抗議のメールの9割は市外から)
・説明会は北九州市民に限る。出来ればランダムに抽出した市民の中からの希望者に限る
・広報活動を積極的にする
・今回の政権の瓦礫の広域処理の決定で動きは全国に拡がるので、最初に言い出して早々にお手上げし、後発の地域が続々受け入れ実施するような無様なことはしない。反対運動も全国レベルになり手薄になる。
反対派と話し合うなら対案をださせる。今回の共産党、社民党のように少数の代表者と行う、じっくり議論をすれば反対派が負けるに決まっている。 (多分拒否をするのに決まっている。)
私は北九州市が環境都市で日本の先頭を走るのなら、瓦礫処理でも国の先頭グループで走って貰いたいし、また当然そうすべきだと思います。
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