普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

たばこ代値上げ

2009-11-09 10:58:45 | 日々雑感

 今朝の朝日新聞(web版)にはたばこ増税―結果は減収でも大歓迎の社説が出ていました。
[社説の概要]
厚生労働省の要請を受けて、政府税制調査会での議論が始まった。財源ではなく、健康問題としてたばこの増税が議論されるのは初めてのことだ。
・たばこは肺がんだけでなく、心筋梗塞などさまざまな病気の原因になる。しかも、吸う本人だけでなく、周囲の人の健康を害し、とりわけ子どもへの被害は深刻だ。
国民の健康のためには、価格を上げて消費を減らすなどの対策が重要だ。
・鳩山首相は「環境や人間の体の面から、増税がありうべしかなと思う」と後押しする考えを明らかにしている。
・日本人男性の喫煙率は徐々に下がってきてはいるものの、なお約4割で国際的にも非常に高い。女性は約1割と低いが、若い女性では増えて、全体では横ばいを続けている
・その背景には、たばこ価格の安さがある。20本入りたばこ1箱は、英国で約850円、フランスで約550円と、日本の300円に比べてはるかに高い。
・世界保健機関(WHO)のたばこ規制枠組み条約でも、喫煙率を下げるには、価格を上げることが不可欠とされている。
・財政当局には、増税で価格が上がり消費が減れば、現在約2兆円の税収が減るとの心配が当然あるだろう。
・厚労省によれば、たばこによる病気の治療費は毎年1兆3千億円、労働力の損失や火災による損害などを含めると、損失は5兆~7兆円に上る。人々が健康になることも考えれば、たばこ消費が減っても得られるものの方がはるかに大きい
・喫煙者の8割は禁煙を望んでおり、また1箱500円なら5割強、1千円なら約8割の人がたばこをやめるという調査結果もある。
・600円から段階的に上げる案も出ているが、本当に効果を考えるなら、1箱1千円も十分に検討に値する
・政府が日本たばこ産業(JT)の大株主であるのは、今の時代にふさわしいことだろうか。株を売却すれば、貴重な財源になるはずだ。

[私の意見]
・たばこの害
 私は長年の設備の保全に関わってきた経験から、人体の健康管理に就いて強い関心があり、テレビでの健康や病気の話はなるべく欠かさずに見ています。
  そこで良く言われるのがウォーキングの効果です。
 循環器系の病気、糖尿病、脳疾患から神経系統、はてはアルツファイマーの予防など考えられない範囲の病気の予防に役立つそうです。
 そしてそま対極にあるのが、たばこの害です。
 たばこの害について
の資料によりますと、
・がん(肺、食道、膵臓、口腔、中咽頭、下咽頭、喉頭、膀胱)
・循環器関係疾患(脳を含む)では狭心症、心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化
・呼吸器系では肺気腫、慢性気管支炎、気管支喘息、自然気胸、呼吸器感染症
・消化器系では  胃、十二指腸潰瘍
などが並んでいますが、テレビの健康番組など見ていますと、その他にも(ウォーキングの効果と同様に)妊婦への影響、神経系統など思いもよらない病気にも悪い影響を及ぼしているそうです。
 労働省はたばこによる病気の治療費は毎年1兆3千億円、と算出していますが、上記のように直接喫煙と関係ないような疾患にも喫煙が大きな悪影響を与えていることを考えると、喫煙のためにそれに数倍する治療費の増加に貢献していると思います。
 現在、医療崩壊と言われていますが、少なくも喫煙者数減少で病院関係者の労力や治療費の減少に役立つでしょう。
 たばこ代値上げに伴う葉たばこ農家への保障やたばこからの税収減など考えると、財政面では朝日新聞の言うように大きな期待しか持てないかも知れませんが、国民の健康改善の効果を考えれば、たばこ代値上げは国にとっても大きな効果をもたらすと思います。
 然し鳩山さんの友愛、民意尊重の考えからどれだけのことができるのでしょうか?

・私たちの自身のための禁煙
  これからは私たち自身のことになるのですが、喫煙の害などはとうに判っているがたばこを止められないと言われる方もおられると思います。
 然し、私の周辺でも、70歳になるかならぬうちに、家族や友人達などの説得にも関わらず喫煙を続け肺ガンで亡くなった人、家族の眼を隠れて外で喫煙をしていた心臓疾患の人が散歩中に急死、死ぬまで吸い続けると言っていましたが、肺炎に罹った時吐いた痰が真っ黒になっていたのを見て喫煙を止めた人などおります。
  喫煙をされている人達も私が書いたのと似たような現実を直視すべき だと思うのですが。
  実は私の母もヘビースモーカーでしたが、喫煙の害を言われ始めたのは、母の晩年のころでした。
  然し私を含む子どもたちは、母がお寺参りと、煙管(きせる)でたばこを吸うのを唯一の楽しみにしていることを思って、とうとう母にたばこを止めよと言えないまま肺ガンで亡くしてしまいました。
  然し時代は変わり日本全体は健康志向になり、喫煙の害が盛んに言われています。
  真面目そうな長妻さん率いる厚労省が、たばこ代値上げを言っても、事実上小沢さん率いる選挙最優先の民主党が、たばこ代値上げを撤回か微増に留めるかも知れません。
 そうかと言ってまだたばこが吸えると思わずに、自分の健康のこと家族へ心配をかけないためにも、今の値上げの話しが出ている機会に、もう一度自分のこととして考え直す良い機会だと思うのですが。

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高齢者でも出来ること・敬老の日に思うこと

2008-09-15 12:06:51 | 日々雑感

 最初にお断りしておきますが、私は誰でもそれぞれの価値観に従って生きるのは当然だと思って居りますので、以下は私の考え方を書いただけで、他の高齢者の批判などする気も、まして自分の意見を他に押しつける気持ちも全くありませんので、参考にされるくらいの軽い気持ちで読んで頂ければ幸いです。

 「敬老の日」にちなみ総務省が14日に高齢者の統計調査の結果を発表した。
 15日時点で推計した65歳以上の高齢者人口は昨年より76万人増の2819万人、総人口に占める割合は0.6ポイント増の22.1%となり、ともに過去最高を更新した。70歳以上は57万人増の2017万人で、初めて2000万人を超した。産経ニュース より)
 

 [厳しくなってくる高齢者の生活]
私たちの前の世代の人達
 私の両親のような平均的な前世代の人達の平均的な老後は、退職金で家を建て、在職中の貯えと、(私たちの家族の場合5人の)子供たちの仕送りで細々とだが、将来大きな不安のない生活を送るのが普通で、殆どの人達は再就職することもなく、畑いじりや趣味で悠々?と過ごしていた。
 余裕のある人はその上に何軒かの借家を建て、家賃の収入でもっと豊かな生活をしてきたと言う良い時代だった。

私たちの世代の人達
 平均的な私たちの世代では核家族化が進み、子供たちの仕送りが無くなった代わりに、問題があるとは言え何とか年金で余裕はないが何とか暮らして行けている。
 詰まり私たちの次の世代の人達からの仕送りをして貰えない代わりに、高齢者は年金で若い人達からを支えて貰っている現状になっている。
 問題は自家営業や年金制度の完全実施が出来なかった零細業者の従業員の人達の老後だ。
 僅かな年金のため、減少し始めている次世代の子供たち(私の家の例では3人)からの仕送りがあっても(今の時代だから仕送り出来ない、またはしない人達も多い?)厳しい生活を送らなければならない高齢者たちだ。
 
私たちの次またはその次の世代の人達
 今の世代は少子高齢化がますます進み、経済環境が厳しくなり、そうかと言って戦後のような貧乏暮らしに戻るにも大きな抵抗があるのでもっともっと厳しい環境にあると思う。
  さらに今の30代以下の夫婦二人を年金でサポートしてくれる次の世代の人は僅か1.5人以下と言う危機的な状況になっているのが皆が知っている様に今の年金の最大の問題点だ。

[高齢者でも出来ること]
 そのような環境の中で、高齢者だからと言って私たちの前の世代の人のように、何もしないで良いのだろうか。
 労働者不足、介護施設の職員の不足、それを補うために外国人労働者の大量導入に伴う、人種による差別や格差など日本が経験をしたことがない問題が起きようとしているのに、豊富な経験を持ち、まだ体力の残っている65歳以上で2,800万、70歳以上で2,000万の人達がのんびり老後を送って居て良いのだろうか。
・就職による社会や国への貢献
 私が80歳まで勤めていたボランティア団体の平均年齢は70歳近くだったが、パソコンを駆使して事務処理をし、自分で用意した英文のテキストで講義し、工場見学に外国人技術者を連れ廻り、外国で技術指導をしていた。
 体力を必要としない単純労働でも今の高齢者は勤勉、辛抱強さなど今の平均的若者に不足しがちな優れた資質を持っている。
 前述の団体の経験から言えば、皆生き甲斐を持って働いていたからと思うが、心配される病欠など、年に一度か二度休む位だった。
 しかも年金を貰っているので、所謂、最低賃金でも本人に取っては余分の収入になるし、雇うほうもコストの節減になり、国にとっても高齢者からの税金が増えて来る。

・ボランティア活動による社会貢献
 今更就職なんてと言う人は地域のボランティア活動がある。
 その活動で地域が再生したと言う話は良く聞く話だ。
 老人会など事務処理などは依然として手仕事で済ませている所が多いが、新人の高齢者が入ったお蔭で、バソコン利用で一気に事務処理速度があがり、老人にありがちなミスがなくなったとか、気のきいたチラシが出来て喜ばれたと言う話も聞いたこともある。

・趣味のサークルでの社会貢献
 さらに小さいことを言えば、趣味の会で指導的立場にたったり、裏方の仕事をして小さい奉仕も出来る。

・健康保険への貢献
 さらに小さい話になるが、タバコを止めたり、毎日歩いたり、健康診断を受けたりして健康に留意することで、財政が厳しい健康保健の運営に少しでも役に立つことも出来る。(私の場合は医療費の保健負担は年に約60,000円だが国民保険料が約その5倍払っている。希望的観測だが、今後大きな病気をしても多分保険の方に貸しを残したまま逝けると思う。)

[私の提案の個人的なメリット]
 私の提案は社会や国への貢献を主体にして書いてきたが、個人的にも大きなメリットがある。
・その最大なものは自分の活動が社会や国のお役にたっているという満足感と生き甲斐だ。
・生き甲斐を持って働けば、私がいたボランティア団体の例のように本人の健康増進にも役立ってくる。
・就職、ボランティア、趣味、健康維持のための運動などの自身をやることの面白さと、それを通じて仲間が出来ることだ。
・マイナス面から考えれば、家に閉じ籠もって、家事や庭いじり、個人的な趣味以外に暇つぶしのテレビしかない。
 テレビを見ている間、脳は殆ど働かないそうだ。それが老化の進行ととも良くない方向に働くかも知れぬことは容易に想像出来ることだ。

 然し事実は私どもの団地を見ても、これと言った外部の活動も趣味もなく、家に閉じ籠もっている人が多いようだ。

 これからの高齢者予備軍の方たちに知っておいて貰いたいのは、高齢者になっても出来る来る範囲で、そしてできる限り、家の外を飛び出して活動することのメリットだ。 
 そしていざ、その時になって老後をどうするか考えなくても良い様に、現役の時から折にふれて考えて置かれたらどうかと思う。
   参照:平凡でも一生懸命な先生・貧乏はよいことだ
 [生き甲斐ある老後の暮らしのために]

 なお私の提案の高齢者を受け入れる企業の問題、如何にして受け入れるか、高齢者を長く活用する立場から考えて、今の様に従業員のエネルギーを絞るだけ搾り取って、退職時には燃え尽き症候群状態で社会に放り出すことが、従業員や同企業の将来の為だけでなく日本にとって良いことなのかなどの問題があるが、紙面の関係で後日機会を見てエントリーすることにしたい。

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平凡でも一生懸命な先生・貧乏はよいことだ

2008-09-10 17:52:08 | 日々雑感

 NHKの番組で武内陶子さんの司会でNHKの番組に出演する人にインタビューする「スタジオパークからこんにちは]と言う番組みがある。
 若いゲスト出演者の時に殆ど見ないが、ベテランの人達の言動には参考になることが多いのでなるべく見るようにしている。
 特に昨日の96歳でなお現役の映画監督、脚本家として活躍している新藤兼人さん
の日常生活とその話には大変印象に残った。

[新藤さんの日常生活]
 新藤さんは、監督デビュー作品の「愛妻物語」で主演した乙羽信子と結婚したが、乙羽さんの死後も共に住んでいた、アパートに一人暮らしを続けている。
 5時に起床後直ぐに乙羽さんの仏前に立つ、6時からNHKの英語講座を勉強、朝食はお手伝いさんが準備していた、若者顔負けの私なら2回分以上の食事量を時間を掛けながらゆっくりと取る。
 それから脚本書き、夕食後は広島カープスをテレビで応援、就寝。

 私は正直言って、もし家内が先立ったとして(その時になって見なければ判らないが)死後十数年も続けてかがさず、家内の仏前に立つかと言われれば自信がないような気がする。
 新藤さんはその作品は全て家族とは、友人とは、隣人とは、教師とはなど人間を描くことを中心だと言っていたが、乙羽さんへの愛情、人間関係を大切にする彼の人柄なのだろう。
 私の英語も若いときは20年近く通勤電車で英語の小説を読んだが、今は週1回の英語輪読会に出かけるだけで、家ではブログをエントリーするとき稀にネット上の英字新聞を読むだけだ。
 食事の量も山登りの経験から、食べただけしかエネルギーは出ないと思っているが、年をとるほど小食になり、当然のように何をやるにも根気が続かないのを嘆いている。

[貧乏はよいことだ]
  新藤さんは「貧乏は良い事だ」と思いがけないことを言った。
 新藤さんのお父さんが破産、14歳のときに一家は離散したそうだが、今考えるとその辛い経験が彼にとって財産になっていると思っての発言だったのだろう。

 私の父も今で言う正規従業員と非正規従業員の間の立場で親子7人の暮らしを支えていたので、私の友達のなかでは最低クラスの生活を送っていた。
 今でも覚えているが、弁当のおかずは醤油をかけたかつおの削り節に、コンブの佃煮が定番だった。
 それでも毎日朝から晩まで身を粉にして働いている母の背中を見て、子供でも出来る手伝いは喜んでした。
 私は当時小学生だった姉から、母親がわりに世話して貰った記憶が残り今でも彼女に頭が上がらない。
 近所や学校の友達も素直な子が多かったのは、私の家ほど貧乏ではなくても、洗濯機も、ガスも炊飯器も電子レンジもなくて、全て手作業で働いていた母親をみていたからだろう。
 ほかに娯楽が無いので、私は目に触れた本を片っ端から読みあさったことが、私の想像力や判断力などを養成したと思っている。。
 そのほかにも、我慢すること、今のように遊ぶものな少ない→自分で遊ぶ方法考える→自分で考える力や習慣、兄弟姉妹の思いやりなど多くのことを学んだし、私のようなのんびり屋でなく、負けん気の強い子供にはハングリー精神も自然に生れたのではないだろうか。

 [あり余り過ぎて日本が痩せて来る]

 そうかと言って現在のような豊かの暮らしを批判する気もないし、いまさら貧乏な暮らしに戻る訳に行かないのは当然だが、少なくとも貧乏暮らし(それと子沢山)の良い点も何とか取り入れる工夫はないのだろうか。
 参照:貧乏人の子沢山有用論
 

[平凡でも一生懸命な先生]
 新藤さんの最新作の「石内尋常高等小学校 花は散れども」は彼が郷里の小学校で教えを受けた先生のことを描いたものだそうだ。
 新藤さんは言う「その先生は今考えると平凡な先生で、何時も言う言葉も「嘘を言うな」と言う平凡な言葉だった。」
 「然し際立っているのは何事も一生懸命にやる先生で、今の私に大きな影響を与えてくれたし、「嘘を言うな」の平凡な言葉が何かにつけて生きている」
 良く考えるとその新藤さんへの先生の影響力が大きかったと言う事は、彼は言わなかったが、新藤さんが特に感受性が優れていたことは勿論、それを受け取る方の他の生徒たちが皆素直だったことことが、平凡な先生でも一生懸命にやる姿や平凡な言葉から大きな影響を受けたのだと思う。

 一部とは思うが、家庭の躾けの行き届いてない生徒、甘やかされた生徒、テレビ、携帯、インターネットなどで多くの情報を持ったこましゃくれた生徒は、新藤さんの先生のような「ただ一生懸命が取り柄の平凡な先生」を受け入れるだろうか。
 そうした生徒を育てた、親は子供のときどのようにして育ち教育を受けたのだろうか。
 教師たちは、世の中の経済成長で避けられない核家族化、女性の社会進出などの社会の変化に即応した教育をして来たのだろうか。
 そして先生自身がどのように育てられどのように教育された来たのだろうか。
 戦後の民主主義に加えて、日本古来の美風の軽視または無視、急速の拡がった社会・共産主義の思想を取り入れた、権利の重視とそれに伴う義務・責任の軽視、悪平等、他人の迷惑も考えない限度無視の個性の尊重など、社会の変化に超然として、戦後以来変わらない教育を続けてきたのではないだろうか。
 現在、多くの先生は子供の為に一生懸命にやっていると思うが、一部の先生の中には今でも文科省、教育委員会、校長は管理者、教師は労働者と位置づけて、一生懸命なのは生徒より自分自身のため、酷いのは平和のためにと言って、自分の思想を子供たちに植えつけるような過去の遺物のような教師がまだいるのではないか。

[働くことは楽しい]
 新藤さんは96歳の今でも脚本を書くのを楽しみにし、「生き甲斐」にしており、それが彼の体を支えていると言う。
 然し私の住む団地の高齢者のごく一部は週に1度か2度カラオケ、俳句、踊りなどののグループで楽しんでいるが、それが「生き甲斐」とまで思っているのだろうか。
 そのような人達は未だ良い方で、多くの老人たちは、せいぜい女性は家事、男は庭いじりで過ごし、後はテレビを観ながら時間を過ごす人が多いようだ。
 新藤さんはインタビュー中に人の批判や理屈など言わなかったが、生き甲斐について言えば、「自分のしている事が人の為になること」自分で感じて始めて「生き甲斐」を感じるのだと思う。
 そして人の為になることをすることでその事自身の楽しさ以外に、また違った楽しさを感じるのだろう。

生き甲斐ある老後の暮らしのために
 然しその様な老後の楽しみや「生き甲斐」を持つには私の経験から言えば若い時からの準備がいると思う。
 新藤さんの場合は映画監督や脚本家としての長い蓄積が今でも生きている。
 私の場合は英語と海外技術支援の経験を活かして、退職後80歳までボランティア活動をして来た。
 それ以後は(先頭に立つのは苦手なので)英語のクラブでは助言役(と自分で思っている)、クラシックギターは伴奏専門、川柳は上部団体に提出する句会の句の清書などほんの気持ちだけだが会の運営にお役に立っている(と自分で思っている)。
 これは私の「生き甲斐」と言うより、老人になって何かと人様に迷惑を掛けながらも生き長らえていることの「自己弁護」だ。
 今ころになって気付いたのだが、これらの小さな社会奉仕が出来ているのは、(性格のいい加減さそのままに、暇つぶしでやって来たため進歩は殆ど無いが)英語、ギター、川柳の約15~50年の経験が活かされているのだ。

 私たちは定年後2~30年は生きて行かねばならない。
 それを楽しくしかも出来るだけ「生き甲斐」を持って過ごすには、その場になって慌てないように、現役のときから取り組むか、少なくとも心の準備だけはしておいた方が良いと思う。

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楽しい葬式

2008-08-13 16:04:44 | 日々雑感

[楽しい葬式]
 昨日娘に車で送って貰って、田舎の納骨堂に納められている叔母へ花をあげに行ってきたときの話だ。
 彼女は地域の町内会長の葬式に行った。
 本来なら公民館長の夫だけでも良かったのだが、会長が元共産党員と言うのでどんな葬式になるか好奇心に駆られて夫にくっついて行ったそうだ。
 少し遅刻して会場についたが、入って驚いた。
 会場一杯に拡げられたいくつもの丸いテーブルで、皆が談笑しながら食事している。
 まるで結婚の披露宴だった。

 二人は式場を間違えたと一瞬思ったそうだが、正面に町内会長の写真が飾られていたこと、知り合いの町内の人達がいたことで、安心して食事の輪に加わった。
 最初の挨拶はあったのだろうが、二人が着いた後は一切なし。

 ただ二人のテープルに挨拶にきた遺族によると、元会長が生前にお世話になったお礼の気持ちでこの宴を開いたと聞いて、二人はすっかりその気になってご馳走と周囲の人達とのお喋りを楽しんできたそうだ。
 この種の式では献花をするのだがと訊いたがそれもなし、共産党から連想される演説もなかったそうだ。

 昔人間の私が考えると、これでは式の纏まりがなさそうに思ったが、二人は結構楽しんできたそうだ。

 それから私たち夫婦の知人の葬式で、お寺さんから約70万ふんだくられた上に、葬式の後からも色々な寄付を言ってきたが、そんな金があるのならお世話になった人達にお礼の御馳走に回したらどんなに良かったかと言う話。
 そんなに皆に楽しんで貰うには、重病で永い間の入院、介護で家族などに迷惑をかけ散らした後死ぬのでなく、元気な人がある日急にぽっくり逝かねばならねばねなどの話になった。

[これからの葬式]
 共産党員だから無宗教なのは判るが、それにしても時勢も変わってきたものだ。
 私も親もそうだから仏教信者と言うことになるのだろうが、如何にも形式的な仏教式の葬式よりもこのような葬式も悪くないような気がする。
 もしそうするなら、山登りの写真を飾り、ギターの「アルファンブラの想い出」の曲を流す式場に私の参加しているグループの人達皆に来て貰ったら---など空想は拡がる。

 その一方で全くの平々凡々の私だからどんな葬式でもいいし、引っ込み思案の私らしく参会者は最小限に留めひっそりとした葬式にして貰いたい様な気もする。
 なお、私が経験した一番小さな葬式は喪主夫婦、私どもの夫婦のほかにもう一組の夫婦と、喪主の親族の坊さんだけで、静かでとてもしんみりした良い葬式だった。

 然し、しきたりを重んじる家内はきっと余所様なみの人達に来て貰い、普通の仏式の葬式にする可能性はきわめて高い。
 娘は娘で、葬式には教師仲間が多く来るしきたりがあるので、どうしても大袈裟になると言う。
 それに対しては私は、親は最低限の葬儀費用で考えるので、それ以上の必要があるならその分は子供たちで負担しろと言っているのだが。

 ああ!!死んだ後何なんてややこしいことが控えているのか。

 唯一の明るい希望は、貧乏なお蔭で子供たちの間で(多分)相続争いは起こらないだろうと言うことだけだ。

[私の最後の希望]
 最初に断っておきますが、これはあくまでも私自身の気持ちを書いているだけで、余所様にも同じにしてはと言う今までの私の提案とは違いますので、予めご了承下さい
 私はせめて同じ死ぬなら、多くの年寄りが言うように、介護などで家族の人達に迷惑をかけないよう、「ぽっくり逝く」よう祈っているが、この先のことでどうなるか判らない。
 家族には脳死状態になったら人口的な生命維持装置など着けないでくれと言っている。
 ぽっくり死や尊厳死を希望する理由は、人に迷惑をかけたくないことや、私の哀れな姿を人に見せたくない見栄もあるが、一番大きな理由は、ただでさえ苦しい国の医療費用負担を少しでも減らすと言う消極的な形で少しでも国に貢献したいからだ。

 私は現役引退後、80才過ぎまでボランティアをし、それ以後は三つのクラブ活動で裏方の仕事をし、文字通りの一病息災のお蔭で健康保険の給付額の約3倍の保健料を払い続けるなど、非常に些細なことながらも社会や国のお役にたってきたと思っている。
 そんな私は最後の最後になって家族や社会、国に余計な負担をかけたくないのだ。

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日本-タイのバレー戦から

2008-05-25 11:58:19 | 日々雑感

[また同じ手を使うのか民主党]
 昨日の読売社説
では野党は後期高齢者医療制度に反対するなら対案を出せ、政府・与党は負担増になる高齢者の救済策として、バラマキのように幅広い減免措置を検討しているかがこれもまた拙劣だと批判していた。
 これに対して某民放で民主党の鳩山さんは同制度の廃止法案が対案だと主張していた。
 一瞬どこかで聞いた発言だと思ったが、例の海上給油の問題で民主党は同じような発言をしていたのに直ぐ気がついた。
 政治ブログランキングに参加している立場からすれば、これに対して何らかのコメントをすべきだろうが、私のような素人の言う事は給油の問題のときと同じことになり、なんら目新しい意見も出そうにない。
 それで私のブログを訪問される方も同じ事を聞かされてうんざりされるだけと思うので、今日は表記の話題について書く事とした。

[日本の女子バレーの特徴]
 私は世界ランキング8位の日本が格下の同18位のタイと対戦するのだから、楽勝に終わるだろうと思って、同じ時間に放送されていた、日本対コートジボワールのサッカー戦と適当にチャネルを切り換えながら観るつもりだった。

 然しバレーの試合はタイの思いもよらぬ善戦で、日本は1セットを28―30で落としてしまった。
 これでサッカーとバレーを交互に観る所でなくなった。
 幸いサッカーは1-0で勝っていたので、後はバレーで日本の戦いぶりをはらはらしてみる結果となって。
 結局日本は今回の試合で唯一のファイナルセットまで持ち込まれたが、最後は地力を発揮して15―11でタイを振り切り連勝で首位に浮上した。

苦戦の原因
 今回の苦戦の原因はそれまで4勝を達成してオリンピックの切符を手にして、一安心したことや、相手がタイだからと選手の心の中で気づかずに気を抜いたのかも知れないが当人たちでしか判らぬことだ。
 然し試合を見ながらタイのチームについて気づいたことは、
・優れた粘り強いレシーブ
・ジャンブサーブ主体のサーブ
 但しタイのサーブは殆ど拾われた。
・それと日本の戦いを良く分析していたように見える、
の3つの点だった。
・それで一番目立ったのはそれまでの試合で威力を発揮していた、栗原さんのバックアタックが殆ど全て確実にレシーブされていた。(一つには栗原さんの調子が落ち加減のようだったが。)
・次が日本のアタックが女子高校のバレーで見る様に拾い捲くられ、フォローされて綺麗なトスに繋がった。
・3番目が竹下さんのトスのコースを読まれて、可なりの攻撃がブロックされた。

日本チームの特徴
これに対する日本側の問題は、
・外国のように長身の選手が居ないので、決定力の強い急角度のスパイクが少ないこと、
・フローター・サーブ中心でサーブに変化がないため相手チームをサーブで崩す機会が少なかった、、
・日本と同じように長身の選手のいないタイのアタックに対して、タイの選手のような粘り強く拾いまくり、フォローしトスにつなげるような場面が少なくタイに比して淡白さが目立った、
の3つに気がついたが、これ等が日本チームが遥か格下のタイの術中に嵌まって思わぬ苦戦を強いられたのだろう。
 素人の私がその対策を言うのはおこがましいので遠慮するが、言うまでもなく監督の柳本さんも充分に手を打ってきたたでろうし、皆が気づかない問題も充分に知っての上で選手を集めて鍛えているののは当然だが、オリンピックではタイとは比べ物にならないチーム力を持ち長身の選手を揃えているので今後充分の手をうって頂きたいものだ。

[テレビの報道姿勢]
 最近でもどこかのマスコミかネットかも言っていたを見た記憶があるが、テレビの同種スポーツ番組の報道のやり方には首を捻ることが多い。
・局で雇ったタレントのマイクを使っての応援のリードは明らかにフェアプレイにはずれていると思う。
 遠くの国からきたチームは致し方ないが、韓国やタイなどの近くの国の応援団にも同様な扱いをすべきだ。
 それでなくても日本の応援が圧倒的に多いのだから。

・アナウンサーが日本びいきの放送するのは日本人だからある程度致し方ないが、タレント達が放送の合間に興奮気味に日本のの応援するのは白けるばかりだ。
 タレントが興奮してコメントするほど聴衆は一歩引いてしまう。
 今は放送して居ない様だが、細木数子さんの番組で彼女が何か面白い(または面白そうな)ことを言うと、明らかに「さくら」と思われる人のゲラゲラ笑うのが耳に入って来るとげっそりするのと同じだ。
 テレビもせめてNHKのスポーツ放送なみにせいぜい解説を入れる位の落ち着いた放送をしてくれれば、もっと面白く観られると思うのだが。


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私のマイ・ブログ批評

2008-05-17 11:36:46 | 日々雑感

 私がブログを始めて今日でもう2年になりました。
 駄文にも関わらず多くのご訪問を頂きありがとうございます。
 今後ともどうぞご支援とアドバイスをお願い致します。

 「私のマイ・ブログ批評」を書く前に前年の5月18日のブログを見た。
 そして改めて私のブログの内容が殆ど進歩していないことに気づいて今更のようにがっくりしている。
 そのため前年の反省と同じことの繰り返しになることも多くなるが、改めて私のブログに就いて自己批判をしてみたいと思っている。

[私のブログの短所]
1.普通のこと、当たり前のことしか書いてないので面白くない。

2.他の政治関係のブログのように他国や国内の政党、マスコミなどの攻撃だけの記事を読んでストレスを開放できない。

3.折角の戦前派の経験があまり活かされていない。
 他の多くの戦前派、戦中派の人達のように、敗戦に終わった戦争中のことを言うのには抵抗がある。
 私自身も戦争中のことは家の者にも周辺の人達にも殆ど話したことはない。
 ブロクだから同時代の人達と違っていくらかは書けるがそれもやはり限界があるのだ。 

4.私のブログから新しい知識を得ることは出来ない。
 私の情報のソースは、講読している読売新聞とテレビと、インターネットから得られる知識が主体だ。
 勿論それは私の不勉強の所為だが、ブログを書くために大変勉強してされているセミプロ級の方達のブログも大変為になるが、全く「普通のおっさん」が見たブログのも後に書く様にそれならに価値もあるのではないかと自己弁護している。

5.駄文で読みづらい。
 誤字、脱字、修正し忘れ、書き漏らし、拙劣な表現などで、折角の来訪者に迷惑をかけている。

[私のブログの特徴]
  (長所でなく特徴と書いたのは長所などほとんどないからです。)
1.批判だけでなく、前向きの提案も書いている。
 血液型B型の特徴で、役に立たないことは書かないと割り切っている。
 私の長年、設備保全に従事した経験から、問題点を指摘するのも良いがそれだけでは、何も生まれて来ないと思っている。

2.私の批判、提案が意外にも時々は的を得ていることもある。
例の一部を挙げると、
(1)教育における家庭の責任、権利重視・義務・責任の軽視の教育の弊害、日本古来の価値観の良い所まで無視してきた弊害は私のブログの最初からのテーマで、これらのことは、教育再生会議が発足して一般に言い出された事だが、私がブログを始めてから2年の間に学級破壊、モンスター・ペアレンツの言葉の出現、家庭内殺傷事件や通りかがり殺人の増加など、教育問題にも関係する新現象が現れている。
参照:カテゴリー →教育問題

(2)少子高齢化、石油資源の枯渇、米国依存型の市場経済など見直しの為のシンクタンク設置の提言(6年8月) 
→少子化に大きく起因する年金・医療制度の破綻、石油の異常な高騰による物価の上昇、米国の半永久的?な地位の低下

(3)政治関係で言えば、
 ・民主党の前原さんに、政府攻撃の時は喧嘩上手な人をたて、代表が前面に出ない事を提言→ガセネタ問題で代表辞任
参照:民主党チョンボの歴史 


・安倍さんに、小泉政治の継承でなくて見直し、政治と金の問題では小泉さんの冷酷さを学ぶ事、裸の王様にならぬように情報収集の必要性の提言→衆院選大敗
参照:裸の王様?だった安倍さん 

・福田さんに問題山積の厚生労働省の升添さんの周辺を固める事の提言→年金、老人医療問題で内閣支持率の低下
参照:福田内閣への提言 

などいずれも結果から見ればそのいずれもが政局の激変に関する提言となっている。

[当たり前のこと]
 以上自慢たらしく書いてきたが、読者の方達はとうにお気づきのように、そのすべては誰でも考えつく「当たり前」の事ばかりだ。
 「当たり前」だから誰も書かないし言わない。

 政治家の立場から言えば、国民の義務、責任など言えば軍国主義と結び付けられ、選挙に影響してくるので言いにくい。
 柳沢さんの例の「産む機械」の発言は批判を浴びても仕方がない失言だが、彼の本旨は少子化に就いての一番の関係者である女性の意識の持ち方とか、責任の問題を言いたかったのだろうが、マスコミからはそれには全く触れずに女性を機械扱いにすると批判され、辞任問題まで発展した。
 これでは政府関係者は昔の高遠さん達の拉致事件で「自己責任」の発言に対するマスコミの異状な反応にみて判る様に、国民の責任など恐くて言えない。
 そしてそれが少子化問題など国が抱えている多くの問題の解決を遅らせているのだ。

 また現在の政局で言えば、自民・民主両党の幹部たちは皆党利党略からみの発言で、「当たり前」のことを言う人は政局を動かすのに直接関係のない若い人達ばかりだ。

 自社の主張にそぐわない報道も減らすし、社説やコメントもそれに沿った物にする朝日新聞などは良く言えば真っ正直で可愛いとも言えるが、他のマスコミも政治的判断が働いている報道と感じるところもあるようだ。
 その一番のよい例が、もう常識になっている、マスコミのタブーとされている、宗教、左派団体、労働組合などに就いての遠慮がちの報道だ。
 最近の例で言えば、オリンピックの聖火リレーで、中国の人達の起こした暴力事件やそれに対する警察の処置の報道が殆どないのがよい例だ。
 政党機関紙ならともかく、いくら商業紙でも世論をリードする立場に立って、もう少しマスコミとしては「当たり前」の公平な報道や、主張があれば、日本ももっと良い方に変わって行くと思うのだが。

 一方、プロの批評家達は「当たり前」のことを行ったり書いたりすれば飯の食い上げになるし、自分の主張に反することは目をつぶりがちだ。

 完全にフリーな立場のブロガーも自称、他称の右翼、左翼などそれぞれの立場からは、その主張に沿わないことは書き難いだろう。

 然し私のような「当たり前」の見方が案外に的を射る確率も高いようだ。
 何故なら色眼鏡を通して見なくて真っ直ぐにそのまま見えるからだ。
 私のブログを訪問される方への信頼を得る制限の範囲では、政治家、プロの批評家やマスコミと違って「当たり前」のことを何でも言えるからだ。

 だからこそ完全なフリーの立場にいる(と自分では思っている)私のブログもそれなりの存在価値からあると思って、「普通のおっさん」として「当たり前」のことをお迎えが来るまで書き続けるつもりだ。

改めて皆様方のいつに変わらぬご支援と忌憚のないご助言をお願い致します。

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戦前の子供の四季

2008-01-02 11:15:18 | 日々雑感

 正月もまだ二日目なので小難しい話題を離れて私の子供時代の思い出を書いて見ました。
 もしなにかの参考迄に少しでもなれせば幸いです。

[当時の環境]
 私は子供時代、北九州市のうち旧八幡市のある路地を挟んだちいさなブロックに住んでいた。
 路地の南側には普通程度の住宅と長屋があり小学生以下で言えば、男の子が5人女の子が4人、北側は少し大きな屋敷風の住宅で私どもの兄弟が3人の他2人の男の子で子供社会を形成していた。
(断って置くが私の家族は父が職夫の名の通り、当時でいう正規社員と人夫の間の地位で、姉と兄を入れて5人の子供を抱えている貧乏所帯で、その屋敷を間借りしていただけだ。)
 その子供社会に時々、旧制の中学や高等小学校の子が入って来て遊びの指導をしてくれていた。
 私たちの活動範囲は北は旧線路と呼ばれる鹿児島本線の前身の九州鉄道の跡の通りで、当時はまだ馬車や牛車が主流で自由に走り回われた。ただ注意しなければならなかったのは彼らの出す糞だった、それも馬のそれならまだ良いが、反芻動物の牛の糞を踏んだら大変だった。
 その北側の道が今の国道3号線で、電車やバス、それて少数立ったがトラックも走っていた。
 私どものブロックから北側は道路数本を離れて所は謂開発途上の丘だった。
 つまり全体的にいうと時代が大きく動き出そうとする環境にあった。

[子供の四季]
12月は大掃除と餅搗き
 12月になると間もなく、どの家でも大掃除だ。
 畳みを全て除いて天日に干す間、床から天井まで掃除される。
 この頃の子供の楽しみは畳の間に挟まったいたり、床に落ちている1銭硬貨を見つけることだそれが10銭だと天にも昇る気持ちになったものだ。
 そしてあちこちから餅をつく音が聞こえてくると子供心に正月が近いとそわそわしてくる。

正月
 正月の朝起きると、枕元には新しい下駄と足袋が置いてある。時には新調の服やや丹前などの時もある。
 外は全戸日の丸の旗。
 子供は一張羅の服や着物を着て、駄菓子屋で買った名刺を持って各戸に備えてある名刺受けに置いて大人の気分を味わう。
 家では近所の子や大人達と一緒にカルタ。
 学校に行く前の子も、いろはカルタや百人一首で、大人に負けまいと取札字を覚えようとする。
 大人達から学校に行く前に良く字を知っているとおだてられると益々調子に乗って、学校に行く前には殆どが仮名を覚えているのが普通だ。
 当時はラジオがやっと普及し始めたころで、情報は本しかなかったが幸いに当時の本は全て振りがな付きなので子供でも大抵の本は読めた。
 私の場合で言えば子供から成人するまでの読書の量から考えて、その国語の知識の殆どは子供時代の乱読で得たものだ。

2月:旧正月
 当時はもう旧正月を祝う習慣は消えていたが、餅を搗く風習だけは残ったいた、それもかき餅などを含めて新正月の倍の量だ。
 子供達も当然に駆り出され、顎をだしながら餅をついたり、丸めたりする。
 然し当時は食べるしか楽しみのない時代なのでがんばるしかなかった。

3月:雛祭り
 然し我が家は姉が大きくなっているので特別のことをせずに自家製の甘酒をつくるだけだった。

4月:入学式と桜
 最初の家庭訪問の時の母親の口癖は「子供言うことを聞かなかったら殴って下さい」だった。
 私は幸い教師から殴られた経験はなかっが図画や手工など抜群だったが、国語や算数などが苦手の兄が殴られて頭にこぶを作ってきても、親は子供を叱ることはあっても、学校には何も言わなかった。
 だから子供は先生を尊敬する。

 子供達は朝近くの公園に行って花見で散乱している一升瓶や、ビール瓶を回収して少ない小遣い銭の足しにする。

5月:男の節句
 貧乏な私達は鯉のぼりなどは余所の家のものを見るだけだが、屋根には菖蒲を上げ、柏餅や「ちまき」など作ってくれる。

7月:七夕
 貧乏な私の家でも大きな笹を買って子供達が飾りつける。
 それもよそから負けないようになるべく長く派手に飾る。

 それが終わると枝を全て落として、年長の子供たちから教えて貰いながら竹馬をを作る。
 そしてしばらく子供の遊びは竹馬中心となる。
 それに飽くと残った竹から竹トンボを作り、互いの飛行距離を競いあう。

8月:水泳
 北側の丘を越したところが小学校もある農村地帯、そこを流れる潅水ようの堰が良い子供達の遊び場だった。
 それに飽きると海水浴。
 道を迷わない様に3号線ぞいの川をひたすらに下って約1時間半歩いて海水浴場に行ったものだ。

9月、10月:運動会鎮守のお宮の相撲大会
 そう言えば相撲の仕切りのときに徒歩競走の時のスタートの構えをして笑われたのを思い出す。

11月:製鉄所の起業祭、薪取り
 官営の製鉄所の起業祭は当時の旧八幡市の最大イベントだ。
 各戸全ては配られた旗を飾る。
 当日は学校は半ドン。
 家では余所から見物に来るお客のために栗おこわと煮染め、甘酒を容易する。
 祭の会場とそこに至る通りは全て旗の波で覆われる。
 祭が済めば子供は旗の飾りから糸を回収して凧上げ用の糸にする。
 凧は七夕用の笹から取っていた竹から竹ひごを作り半紙を貼ってつくる。

 私の家では子供は母親に連れられて、山で枯れ木を集め、子供の年相応の束を作って貰い家までえっちらおっちら担いで帰ったものだ。

 また昔のことを言ってまた嫌われるが、昔は皆貧乏だったが、子供にとっては昔の方がはるかに良かったと思うのだが。

[子供の喧嘩といじめ]
 それで一つ思い出したのだが、子供だから当然喧嘩がある。
 然しそのときの男の子の喧嘩はいつ決まったのか知らないが、喧嘩は取っ組み合い、殴るのは平手と決まっていた。
 それで喧嘩なれしてない私などが、稀に相手を抑え付けたのは良いが、その後どうして良いか判らずに、仲裁に入るのを待っていた記憶がある。

 当時は拳固で殴ったり蹴ったりするのは「やくざ」のするものと考えられていたのだが。

 それともう一つ、私がいじめなど経験したことがないと何度か書いたとき、いや当時でもいじめはあったとコメントを頂いたことがある。
 私はコメントを頂いた後、私が生まれ育った旧八幡市では開放的な土地柄だと気がつき後のブログにもそう書いた。
 その後本屋で、「出身地でわかる性格・相性事典」の本を見ていた所、北九州市の西部から筑豊地方は「かなり開放的」とランク付けされていた。
 そう言えば家内もいじめの経験はないと言っていたが、当時の石炭荷役で荒っぽい気風と言われていた旧若松市の出身だ。
 つまり私どもがいじめを経験しなかったのは、弱いものいじめをしたり一人を大勢でいじめるのは男らしくないとか、思いやりから足りないのは女として恥ずかしいと言う考えが浸透していた地域で、しかもよその人を受け入れる開放的な土地柄にいたからだと判った。

参照:カテゴリー → いじめ

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日本人であることに誇りを持っていますか?それとも

2007-12-29 11:47:16 | 日々雑感

 読売新聞の記事の中で、「国家の品格」の著者の藤原正彦さんが、「親日派の日本人を育てよ」と言う文章を書いていた。
 その中で本を読まない学生の多いことに嘆いた藤原さんは基礎ゼミの中で、明治初期の新渡戸さんの「武士道」、内村さんの「代表的日本人」などの古典を学生に読ませ討論させることで、彼らの持つ紋切り型の価値観に気づかせ、日本に誇れるものは何もないと思っている学生から「親日派の日本人」を増やしたいと活動しているそうだ。

 無党派を自称する私としては藤原さんの言葉を借りれば、その先に「知日派の日本人」の育成が先決だと思う。

 このブログを書く前に一般の人達はどう思っているかと思って、「日本」「誇り」で検索してみると「Hatena::Question」の「日本人であることに誇りを持っていますか?それとも恥と思っていますか?また、その理由は?」
の資料を見つけた。

 それには24人の人が回答を寄せていた。
 その中で数えて見ると、完全にまたはどちらかと言えば、誇りを持っている人 14人、誇りも持っているが恥と感じている人 4人、恥と感じている人 4人、誇りや恥など関係ない 2人だった。
 そこで気がついたのは現在海外にいる人や過去何度も外国に行った人の全てが誇りを持つと返答していることだ。

[誇りを持つまたは恥と感じる理由]
注記:
・理由は複数回答
・前の二者の回答には、誇りを持つ理由と恥と感じている理由の両方を挙げてている人も多かったのに対して恥と感じている人は誇りを持つ理由を書いた人はいなかった。
・項目は私が適当に纏めている

誇りを持つ理由
 日本独自の文化 5名、技術力 5名、日本の歴史 4名、日本語 3名、欧米を除く唯一の先進工業国 3名、美しい自然 3名、控えめなどの日本人の性格 2名、勤勉さ 2名、恥の文化を持つ 2名。
器用さ、海外への援助や貢献、サービス精神、行き届いた教育、外国人から信用、日本食、武士道、外国に比べれば日本の方が良い、日本人はどの国の相手に対しても対等な立場で付き合うが各1名。

 私の延べ4年の海外での技術援助や約15年の海外技術員の研修で得た経験から言えば、前記の他に日本人の正直さ、親切、思いやり、優れた管理技術やチームワークなどの評価が高かった。

恥かしいと思う理由
 日本の政治や外交、米国追随 6名、日本歴史のを公平に見ないこと 3名、国内外のことへの無関心さ 2名、外国にたいしてはっきりものを言わない 2名。
 
歴史の汚点を排除、白人へは劣等感有色人種へは優越感をもつ、自己中心、日本の良い所がない、自然の破壊しての開発、何でも金で解決するやり方、日本人の癖に日本人であることを恥と思うこと 各1名。
 この中には、全くそうだと思っている人と、それに対して「どげんかせないかん」と思っている人の回答が混じっている。

どちらでもない理由
 自分個人と日本は関係ない 2名
 内1名は(日本人としては)日本が評価されるように努力すべきと言う意見だったが、他の1名は自分は偶然に日本に生れたでけで、日本は日本、自分は自分でと日本は関係ないと言う考えだ。

[日本と日本人]
・自分と日本は関係ないと考えている人には驚いた。
 私たちは偶然に日本に生れたとしても、日本人の親から何らかの影響を受け、日本の学校で教育され、多分日本の会社や官庁で働いているに違いない。
 私たちは好むと好まざるに関わらず、完全に日本人として大きくなってきたのだ。
 そして彼は外国の人達からは日本人として見られていることを忘れている。

[物事には全て二面性がある]
・日本は外交下手で私を含む多くの人達が不満を持っている。
 然しそのお蔭で日本は世界一信頼されている国と世論調査で出ている。
 何故なら、日本は世界に貢献する一方で西欧諸国のように何も見返りを持たないからだ。
 このように何事にも二面性を持っている。

・日本人の会社への忠誠心→自主的な改善活動→優れた技術力で世界に伸びて来た、一方で会社への忠誠心が今問題になっている数々の偽装や賞味期限改竄などの不祥事を産んだ。

・私の持論だが日本は「済みません」の文化を持っている。
 慰安婦問題では、謝れば韓国の間がうまく行くと思って、謝ったためにこの問題に対する非難決議が世界に拡散してしまった。
 一方製品のクレームに対しては、「済みません」と直ぐに対応し、改善につなげた結果が優れたトヨタの自動車や松下、ソニーの電機製品を生んでいる。
 その逆が過去の三菱自動車だ。

[日本の歴史から日本のことをもっと知ろう]
 歴史でもそうだ。
・鎖国は外国からの侵略を防ぎ、日本独自の文化を産んだ一方、近代産業の発展から遅れた。

・日本の軍国主義が二次大戦を引き起しアジヤ各国に大きな損失を与えた。
 これはどのような理屈を付けても言い訳が出来ない歴史上の大きな汚点だが、日本が米国、英国、オランダと戦ったことが全世界の植民地開放の少なくとも引き金になったのは事実だ。

 私自分自身も含めて、日本人は日本人であることは変えられない以上もう少し日本のことを知るべきだ。
 そして、日本のやってきた良いこと、悪いことを学んで将来に活かすべきだと思う。
 その為の歴史は国粋主義や自虐思想に陥らぬようにありの儘を記すべきだと思う。

 そしてそれを見る一般の人も良いものは良い、悪いものは悪いとする公平な眼で見なければ何の役にもたたない。
 学校でも日本の過去やって来たことについて、良いこと悪いこと、それに対して将来どう考えるべきかまで生徒に考えさせ、教えるべきだ。
  公立の学校で時々日の丸、君が代が問題になるが、そんな事で不毛な法廷闘争する前に何故軍国主義が生れたかを教えるべきだ。
   詰まり政治の停滞が一因であることが判れば今の時代にもそのまま直ぐに役立つ。
   このような考え方が前向きで生産的だと思う

 私は藤原さんの「親日派の日本人」は理想だが、少なくとも日本のことの良し悪しも知っている「知日派の日本人」が増えてるくるのを願っている。

[外国人に対して恥をかかないために]
 私は日本人としての誇れることはないと思っている人がいても仕方がないと思う。
 日本は民主主義の国だから。
 然し、少なくとも個人としての誇りは持っているべきだ。
 その誇りを忘れた人達が前記のような数々の偽装、賞味期限の改竄などを引き起こしている。

 誇りを持てない日本人を外国人が尊敬するだろうか。
 それでも良いと言う人もいるかも知れない。

 然し、最小限、日本の良い所と悪いところ位はしっかり掴んでいて貰いたい。
 何故なら外国人から日本の話しが出たときに、日本の批判ばかりで、日本の良い所は何もないなど言ったら、その本人自身が完全に馬鹿にされるのは間違いないと思う。

 今はグローバル化の時代だ。
 外国人と話す機会は皆持っている。
 そんな時に恥を書かないためにも是非日本のことをもっと勉強して置く必要があると思う。


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ゆとり教育、民主党の訪中、解散の可能性、平沼新党について

2007-12-08 10:50:55 | 日々雑感

[ゆとり教育のあり方]
 私の12月6日の学力低下と日教組
でいつも的確なアドバイスを頂いている山本大成さんから、文中の[ゆとり教育の基本理念の現実からの背離]の記述について「「ゆとり教育」が問題なのではなくて、制度的な取り組みとして間違いだったと感じているのは、同時に変えねばならないはずの大学入試を従来のままは知らせてしまった」ためその目的を歪めてしまったもので、「学校の現場がゆとり教育よって得られた「総合学習」などの時間を、試行錯誤の末にようやく有機的に活用するノウハウを身につけだしたタイミングでまた知識偏重型の詰め込み教育に戻したとすると、何のためにやったのかが解らなくなると感じています。と言うご趣旨のコメントを頂いた。

 大変的を得たコメントで私も全く、私も全く同感だ。
 生徒や高校生の当面の最大目標が大学入試であるのが現実だから、これに手をつけなければ、折角小、中学校の「ゆとり教育」で思考力重視、自主学習の習慣がつき始めたのに、高校や大学入試でまた詰め込みに逆戻りしてしまうような制度は明らかにおかしい。

 私もこの件については教育改革への道(4) 、ゆとり教育より詰め込み教育へなど何回かこの問題を取り上げた。

 その趣旨は、家庭の教育力の低下が著しい現状からと、教えればいくらでも覚える年代の小学生(中学生から次第に記憶力が落ちてくる)には、詰め込み教育、躾け教育中心にすべきだと考えている。
 その点では昨日も書いたが、陰山英男先生のトレーニング中心、読書の習慣つけ、家庭の躾け重視の教育はまさに小学校に最適だと思っている。

 そして、勉強の習慣もつき、小さな社会人としてのトレーニングも済み、そして自我に目覚めだした中学、高校に上がるにつれて、「ゆとり教育」の理念に沿った、課外活動、個性尊重、思考力、創造力強化の方に重点を置くべきだと考えている。

 高校になると、従来型の授業は、数学、英語等の大学の授業に必要な学力の完成と、社会人としての必要な知識の総仕上げに絞り、余力は課外の活動にその重点を置くべきだと思う。
 (勿論高校卒以後就職する生徒は上の趣旨に準じた教育をするのは言うまでもない。)

 そして大学では、上記のような範囲の学力試験と、高校からの内申書に付属する、生徒の思考力、創造力を発揮した活動や部活の報告などの成果の評価を組み合わせた選抜試験が望ましいと思う。

 実際問題としては今までのような学力試験へは例えば60%の重点、30%は学校からの内申書の評価の配分程度になると思うが、これは机上の理想論で、そうする為には膨大な人手や金のかかることとか、入試の公平性をいかに維持して行くかなど難しい問題があると思うし、今後の課題だ。

[民主党の訪中とマスコミの反応]
 民主党の大議員団の訪中の模様や、それに関連して鳩山さんが党内での「ウイグル人の人権活動家による勉強会」を中止させたなど、報道されるにつけこれを批判するブログの数が5日に数えた、政治ブログのトップ50中、約15人から21人までに増えている。
 この問題に関しては、
・国会中の大議員団の訪中と言うニュース・バリューのあるものを何故さらりとしか報道しないのだろう、多分大した問題ではないと思っているのだろうか、それとも---、
・国会を中断してまで訪中した目的の「長城計画」とは、Googleで検索しても今回の訪中のことしか出ないが、一体何だろう、
・小沢さんに付いて行った、議員はその内容を知っているのか、知っているとすれば、それに対してどう思っているのか、
・彼らの帰国後マスコミはこのような一般の人達の疑問を彼らに訊いてくれるのか、
など首を捻ることだらけだ。
 私はマスコミが国民の疑問に応えて貰いたいと思っているのだが。

[国会解散はあるか] 
 今日の報道では政府、与党は衆院の3分の2議決を睨んだ、国会の再延長の方針を固めたようだ。
 その次は、民主党の首相問責決議の順だが、党内では鳩山さんのように年内の採決の可能性も考えている人もいるようだ。

 両者の動きの理由は明らかだ。
 自民党としては、問責決議が議決されても、首相が居すわる構えだ。
 何故なら解散に伴う選挙で勝っても、前回のような3分の2の議席を占めるような大勝は不可能だ。
 そうすれば以後の参議院の法案の否決に逢っても、3分の2条項は使えない。
 そして民主党がその姿勢を変えない限り、国政は渋滞するのは眼に見えているからだ。

 一方の民主党は、解散総選挙に持ち込んでも小沢さんが言う様に勝つ見込みが少ないからだ。
 まして今回の額賀財務相の喚問、国会中の大議員団の訪中とうのチョンボが続いては、党内の人が余程ノー・天気で無い限り勝てるなど誰も内心では思っていないだろう。
 もし民主党が選挙に持ち込み敗戦でもしたら、今までの印籠のように持ち出していた「国民の総意に基づく政府案反対」など言えなくなってしまうからだ。

 つまりなんとしてでも党勢を挽回したい共産、社民を除いては、当初から解散反対を唱えていた公明党は勿論どの党も選挙を望んでいないのだ。

[平沼新党に期待]
 もし私の予測が当たれば、また総選挙になっても、民主党がその態度を変えない限りは、今の状態が次回の衆議院、参議院の選挙の双方に自民または民主が勝つまでは、ねじれ国会の状況は続くことになる。
そこで唯一の希望は、参議院を元の無党派や有識者中心の形に戻すか(この件では参院で検討中と言うが、今の政治情勢では非常に困難)、国民新党や伝えられる平沼新党のような少数政党が幾つか現れて、混迷状態の政局の停滞を脱却させる、原動力や引き金を引く役割に期待するしかない。
 報道によれば、平沼さんは新党についての意欲はまだ持っているようだし、政党横断的な勉強会なども企画しているようだ。
 硬骨の士の平沼さんの活躍を期待したいものだ。

参照:
 カテゴリー → 民主党
 平沼赳夫さんの研究
 

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朝青龍と大相撲

2007-12-03 07:36:57 | 日々雑感

 最初にお断りして置きますが私はブログで書く個人名には全て「さん」つけで書いていますが、力士の場合はなんとなく違和感を感じるので、四股名そのままに書いております。

[朝青龍に期待するもの]
 朝青龍が帰国して謝罪会見をした。
 その中で明らかになったのは、休場届けをしたのにモンゴルでサッカーをしたのは(日本とモンゴル)両国の(国交樹立)35周年で、モンゴル政府、モンゴルサッカー協会と日本大使館に、どうしても出てくれといわれ」からだそうだ。

 これについては当時もほぼ似た報道があったようだが、このこのように改めて、聞いてみると、ついそう考えてしまったのも判るような気がする。

 然し、そのサッカーの映像が日本全国に流れて、日本とモンゴルの親善のためにやったことが、非難の的になるなど考えなかった、かれの考えの甘さと横綱との協会に対する責任感は問われても、致し方ないことだ。

 このさいの記者会見はテレビが壊れていて、見なかったがボクシングの亀田興毅さんの記者会見の時のように非難がましい厳しい質問を浴びたそうだ。
 その後の新聞報道を見ると、「神妙なお詫び」、「ふてぶてしい」、「品格追及に『むっ』」、「逆ギレ」などの非難の言葉が並ぶ。
 そしてこの言葉の裏には、亀田選手と同じように、不祥事を起こす前の彼の言動への批判が混じっているようだ。

 そして批判の矢は彼の謝罪をそのまま受け入れた横綱審議委員、そして誤れば直ぐ受け入れてしまう日本人の気質までまで飛んだ。
 「誤って済めば日本の警察はいらない」と言う訳だ。
 私は、あの様な不祥事を起こした彼としは、このような批判は当然受ければならないと思う。
 然し良い意味でも悪い意味でも、普通の日本人と思っている私としては、大相撲の冬巡業で久しぶりの土俵に登場した朝青龍に歓声を上げた大分の相撲ファンと同じ気持ちだ。

 相撲界から課せられた厳しい罰則の2場所出場停止、減俸30%(4カ月)、九州場所千秋楽までの謹慎を終えた彼の場合は、国の法律で言えば、犯罪に対して課せられた刑期を終えた人の立場と同じだ。
 後は一人の力士として公平な眼で見てやるべきだ。

 彼を見ていると有名な美空ひばりさんを思い出す。
 彼女が現役の頃は、彼女への人気を良いことに、生意気、我が儘な言動などで、マスコミから批判からいつも浴びた。
 私も彼女の演歌からブギ、ポップスまでの巾広い分野でも完璧にこなす歌唱力を認めても、彼女が大嫌いだった。
 現在では、美空ひばりさんは伝説的な歌手として、当時不仲だったNHKさえ何度もとり上げられるほどだ。
 そして彼女の現役時代の悪評など週刊誌さえ出ないほど全く消えている。

 朝青龍は大相撲を小錦、曙などの重量に頼った詰まらない相撲から技とスピードの緊迫感のある面白い相撲に変えた一人だ。
 これは、今まで体力に頼る外国選手に悩まされた日本の柔道やレスリングの選手が、技を磨くことで始めて活路を切り開いたのに似て、相撲界の新しい時代を切り開いた一人と言われるだろう。

 私の嫌いな彼の生意気さとか横着さは彼本来の性質だから直らないと思っている。
 そしてその強さと相まって多くのファンから嫌われ、憎まれる存在であり続けるかもしれない。

 今朝のテレビ朝日でも、いつものメンバーが橋下さんを除を除いて、朝青龍の帰国以後の動きに対して非難の大合唱だった。

   私は、彼がまた何かやらかさないか鵜の目鷹の目で待ち構えているマスコミのなかで、言動に慎み、益々技とスピードに磨きを掛けて、歌謡界の美空ひばりのような存在になって欲しいと思う。

[大相撲に期待するもの]
 朝青龍問題は色々批判をされながらも一応の決着がついた。
 残るは彼に罰を課した方の日本相撲協会の問題だ。
 これについても新弟子入門者の減少や、部屋のあり方とう多くの問題を抱えているようだ。
 ここでは私は、前にも一度書いたが、力士の体重制限を提案したい。
 いま問題になっている朝青龍の対極にいるのが、魁皇だ。
 彼は小錦や曙などの対戦で膝や腰を痛め、今度は本人自身の体重の為に持病化させてしまって休場、角番の繰り返しだ。

 白鵬が出るまで、朝青龍一人を走らせて相撲を詰まらなくさせたのは、休場、故障の多かった魁皇、千代大海、栃東の大関陣の責任だと言われている。
 昔の重量相撲に壊されて引退を余儀なくされたのは、貴の花、若の花、栃東などの横綱、大関の他、幕内力士の舞の海など含めると数えきれないほどだ。
 また太り過ぎや太る為の食べ過ぎとうの不摂生で辞めた人、辞めたあと若くして死んだ人も多いようだ。

 これで思い出すのは、名勝負として再三放送される栃若、柏鵬戦と言われた栃錦(132K)-若乃花105K、柏戸(138K)-大鵬(153K)の戦いの画面だ。
 四人の体型は今で言うと幕下から三段目位の力士のそれだ。
 これくらいだったら、少々激しい相撲をしても身体を痛めることはないと思ううし、今では殆ど見られない「うっちゃり」などの土俵際の攻防戦も見られると思う。

 興行的に言えば、絵になると言う意味から言えば、栃若、柏鵬時代よりもう少し体重があっても良いと思うが、いずれにしても力士生命を長くし、土俵を面白くするためにも、健康面、医療面から考えた体重制限を導入して貰ったらどうだろうか。

参照:大相撲に体重制限を導入しよう

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民主党へ国会議員の定数削減法案を提出して

2007-11-22 10:55:55 | 日々雑感

最近のニュース報道から:

政府税調答申、3年ぶりに消費税率引き上げの必要性指摘 
 
 これに関して読売新聞
10~11日に実施した世論調査で、年金などの社会保障制度を維持するために、消費税率の引き上げをやむを得ないと思う人は、「どちらかといえば」を合わせて50%で、「そうは思わない」の48%を上回った。
ことを報じている。

 政府税調答申に対して福田さんは今は(皆判っているように選挙前は)その時期ではないと見送りを宣言している。
 その理由は消費税アップ反対を唱える民主党も同じだが、歳費節減、政府機関の合理化を挙げている。
 然し
過去の実績から考えるとそのスピードは今後も多分蝸牛(かたつむり)程度。
 しかも民主党の選挙目当てのばら蒔き政策に対抗して、自民も似たような政策を考えている。
 その間に少子高齢化に伴う年金や介護、将来の労働力確保などなど諸問題が悪化し、地方や社会格差の拡大から社会不安の増大、国の借金の増大などが否応なしに進む。
 自民も民主も選挙に消費税アップのような重要で自党でも必要なことが判っていているのに選挙に都合の悪い問題、それをやらない為の対案となる政府機関の合理化などに対する官僚の抵抗の排除など難しい問題の双方に目をつぶっていて日本はどうなるなると思っているのだろうか。

 唯一つだけ簡単に出来ることがある。
 それは民主党のマニフェストにある、国会議員の定数の削減だ。
 これには国会議員を除いては誰も反対する人はいない。
 民主党が選挙公約のこの問題をいまだに提出しないことは、政権与党を狙う党としての本気度を疑わせるものだ。


人の皮膚から万能細胞の発見 
 人間の皮膚細胞から、さまざまな臓器・組織の細胞に成長する能力を秘めた「万能細胞」を作ることに成功したと、京都大学の山中伸弥教授らの研究チームが発表した。
 これの良い所は先発のES細胞と違って拒絶反応のないところと受精卵を使用と言う倫理的な問題をクリアした所だそうだ。

 然しNHKのインタビューに答えた山中さんの話しによると、昨年の8月にその可能性を発表したところ、米国の2大学も彼の理論を応用して、同種の細胞の作成に成功したそうだ。
 同細胞の実用化にはまだ研究の余地があるそうだが、日本の科学者の折角のノーベル賞級の大発見をサポートする態勢が日本に出来ているのだろうか。
 実用化の段階で、米国などからパテントなどで抑えられてしまわないだろうか。

[福田首相の訪米からの連想]
 今度の日本首相の訪米ほどマスミコの関心を引かなかったのは珍しい。
 ブッシュさんとの会見後の記者会見もなし。
 「首相」「訪米」で検索した読売の報道は テロ支援国指定、米大統領「解除せず」を福田首相に語らず
だけだ。
 福田さんの今回の訪問の目的は、表向きは表敬と給油継続の約束だけのように見える。

 訪問と言えば本屋で立ち読みした文藝春秋によると、安倍さんまでの歴代の首相が創価学会の池田大作さんの所へ表敬訪問をしていたそうだ。
 それが事実とすれば、Wikipedia
にあるように、評論家・高瀬広居さんのインタビューにおいて、自らを「私は、日本の国主であり、大統領だと豪語したくなるのも判るような気がする。

 米国の大統領への歴代首相の訪問は日米同盟や残念だが日本が米国の事実上の軍事保護国同様の立場にあることからある程度は理解出来る。
 然し普通の一宗教団体を率いる池田さんや、福田さん擁立や連立問題で動いたとされる読売の渡辺恒雄さんなど政治家でもない人から、隠然とした大きな影響力を受ける日本の政界は果たして健康状態にあると言えるのだろうか。

日本、4大会連続で五輪サッカー出場決定…サウジと分ける 
 五輪出場決定おめでとう !!!!
 この試合をテレビで見たが、稀に見る熱戦だった。
 夏場の試合と違って最後まで走り回る日本の選手。
 ワンタッチの早いパス廻し。
 怒濤の攻撃。
 それに劣らぬサウジの選手の素早い動き。
 鉄壁の堅守。

 今回大健闘した日本チームへの私の唯一の希望はもう少し変化のある攻撃
を展開することだ。
 今のようなやや単調な攻撃では、アジヤでは勝てても、世界では通用するのは難しいかもしれない。
 日本チームの更なる強化とオリンピックでの活躍を祈っている。

NYも円高進む、一時は108円前半まで…2年5か月ぶり
 この原因は勿論サブプライム・ローンの破綻からの米国の経済の悪化によるドル安だ。
 私はこの問題に対するバブルの反省のない日本の金融界もはどうなっているの?と思うが、それより
3月18日のブログでで書いた様に、そろそろその結果がどうであれ米国との関係の見直しを考える必要があると思う。
・経済的に言えば、米国経済を支えてきた、住宅バブルがはじけた後何が米国を支えて行くのかの行く先が全く見えないこと。
・今までのように米国一本槍でなくても、中国、インドなどの大きな経済圏がアジアでも出来始めたことから、米国は依然として重大なお客さんであるのは間違いないが、今は一歩引いた立場で客観的に経済政策や戦略を考えられるようになったためだ。

 その他の日本の防衛問題などの理由について関心のある方は、是非私の米国との関係の見直し
を見て頂きたい。

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おめでとう中村紀洋選手

2007-11-03 07:06:22 | 日々雑感

 日本シリーズ第5戦はローテーションの谷間の投手と見られていた山井大介選手が、あわやパーフェクト試合達成、そして育成選手として入団した中村紀洋(のりひろ)選手がMVP獲得というドラマティツクな盛り上がりで中日が圧勝に終わった。

 私は隠れフォークス・フアン(それも不熱心な)でその試合も他の番組のコマーシャルの合間に覗く程度だったが、最後には離れられなくなって、最後の中村選手のお立ち台での涙のインタビューまで見て仕舞った。

 山井選手はWikipediaによると、2002年から2006年はまでは平凡か鳴かず飛ばずの成績だったようだ。
 2007年山本昌の不調からローテーションの一角を任されるが、援護が少なく長らく勝ち星から見放されていた。8月21日の対巨人戦に登板し、またも初回からピンチを招くが、1失点で切り抜けるとその後は無得点に抑え、2年ぶりとなるシーズン初勝利を挙げた。まれにみる巨人および阪神との優勝争いの中、9月には登板5試合で4勝1敗防御率3.00の好成績を上げ、自身初のセ・リーグの月間MVPを受賞した。
程度の選手だったのが、日本シリーズで8回までパーフェクトの素晴らしいピッチングをしていた。
 それを落合監督が岩瀬投手を交代したのが、マスコミや他の監督やその経験者から非難を浴びる程の活躍だった。

[中村選手の略歴]
 中村選手はネット上の情報を纏めて見ると、山井投手以上の波瀾万丈のプロ野球選手の生活を送ったようだ。
・91年にドラフト4位で近鉄に入団
・その間、本塁打王1回、打点王2回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ5回、オールスター出場7回、オリンピック出場2回という選手として華やかな成績を上げた。
・03年に膝を痛めてから成績が下降気味になる。
・04年ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ。
・05年は開幕直後にメジャー昇格したが、再びマイナー落ち、メジャーに再び上がれなかった。
・同年日本球界に復帰、オリックスバファローズに入団したが打率低迷
・06年球団と交渉決裂し自由契約となるが何処からも受け入れてくれる球団はなかった
・07年落合さんから拾われて、中日のキャンプ中盤にテスト生として若手に交じって汗を流した
・同年かっては年俸5億円の中村選手が400万円の育成選手として中日ドラゴンズに入団した。
・キャンプ後一軍に昇格
・彼の代名詞のフル・スイングから右打ちに徹する「勝利に貢献する野球」に徹してチームとファンの心を掴んだ。
・そのため腰痛や怪我などに悩まされながらも、彼自身も3割近い打率を上げた。
日本シリーズにレギュラーとして出場、チームとしては53年ぶり、本人も始めての全国優勝、しかも、最高殊勲選手(MVP)に輝いた。

[中村選手へ]
 彼は試合後のお立ち台でのインタビューで、涙と共に「いろいろな人に助けて頂いて、有り難うございます」と感謝の言葉を述べたあと両手で顔を覆った。

 報道によると、優勝セレモニーのあとかれは「今のシーズンは本当にきつかった」、そして「一回リストラされた、でも自分を信じて精一杯やれば、結果を出せることを示したかった」、そして落合監督には「勝つ野球をもう一度勉強させて貰った」と感謝の言葉を述べたそうだ。

 不熱心な野球ファンの私、それもフォークス・ファンの私は、スポーツ紙など殆ど見たことがなくて、近鉄、オリックス、中日での彼の言動や、彼に対する周囲の毀誉褒貶の反応など全く知らない。

 然し、プロ野球選手としてどん底から這い上がって、日本シリーズでMVPに輝くまで頑張ってきた彼を素直にまた心から称賛してやりたい。

 彼はもう34歳、故障だらけの体だ。
 公平に言って今以上の成績を上げることはもう難しい事かも知れないし、それより下降線を辿るほうの確率の方が高いかも知れない。

 然し、彼の不遇な時代の経験、そしてそれを克服してきた経験はきっと彼にとって野球以上のプラスになったことと思う。

 本人は勿論、奥さんや3人のお嬢さんたちのためにも、健康に気をつけてこれからの野球生活や人生を楽しんで貰いたいものだ。

「おめでとう、中村紀洋選手」

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戦前派が見たおかしなこと

2007-10-31 10:56:54 | 日々雑感

 千葉にいる娘夫婦に招待されて、一週間ほどブログとは無沙汰していました。
 これはその間大正生まれの私がが世の中の進歩について行けずに戸惑った話です。

[キヤリヤー・ウーマン]
 新大阪からいかにもキャリヤー・ウーマンらしい人が何人かの友達と一緒に新幹線に乗り込んできて通路を隔てて私の隣の席に座った。
 片手に開いたままのノート・パソコン、片手はキャリーケース。
 席につくや否やパソコンを覗き込んでいたが、しばらくして後ろの席からロング・サイズの缶ビールが廻ってきた。
 いつの間にか、パソコンが消え、「のぞみ」が新横浜に付くまで彼女は何処へ行くのか何度も何度も席に立つた。
 彼女は友達と一緒にいたのに、パソコンを覗き込むほど忙しかったのか、それとも?

[閉鎖社会]
 娘夫婦は小さい公園とトレーニング・ジムの四方を囲んだマンションの一室に住んでいる。
 完璧なセキュリティー。
 外部の人は訪問先の棟の名前と部屋番号のキーを押して、部屋主がロックを解除するまで、そのブロック内にさえ入れない。
 その棟のエレベーターに乗る前に同じ手続き、エレベーターは指定の階までしか動かない。
 部屋のドアにまた二重の施錠。
 同じ階段の人達と友達付き合いをしてきた社宅の生活や、一戸建ての団地で向こう三軒両隣の付き合いや、曲がりなりにも町内会活動に参加していた団地の暮らしに比べれば、私たち老夫婦にとっては全くの閉鎖社会だ。
 然もそのマンションの住人は殆どが20~30代の人達ばかり。
 娘のような40代の家庭は殆どいないそうだ。
 お蔭で、高齢化の進む私たちの団地などでは珍しい子供達がブロック内の公園とは言え、小さな子供社会が出来ているのを見るのは頼もしい限りだ。
 然し、その子供達は皆同じような価値観を持った同年代の親達に育てられ、小学校から高校迄の大切な時期を、クラスと言う閉鎖空間で子供にとっては大切な時間を過ごしたらどのような子が出来るのだろうか。

[モンスター・ペアレント]
 娘達の家で見た「たけしのTVタックル」でモンスター・ペアレントの問題が取り上げられていた。
 その例として、子供が絆創膏を貼る程度の軽傷をしたのを学級通信で父兄に知らせたのがおかしいと怒鳴り込んできた親が、担任教諭を校長室で土下座させ、然も校長がそれを全く止めなかったのに精神的ショックを受けて、休んでしまったことを報じていた。
 それに対して、[よのなか]科で有名な杉並区立和田中学校の藤原さん
が、今の校長には世の中のことを知らない人が多いのだと言い、今の学校では、教師と生徒の縦の関係の他に地域の人達も関わった「斜めの関係」が必要だと述べていた。
 私の従兄弟は自身も元教師だったが、学校の教師は物の道理が判らないといっも言って嘆いていた。
 前記の とんでもない校長も受験勉強から大学、教師という世の中から隔絶した社会で、世の中の常識や判断力を付かぬまま今まで来たのかも知れない。
 私の持論だが、教師の教育には何回かの「実社会で研修」を必修として是非とり上げて欲しいものだ。
参照:
 カテゴリー → 教育
            いじめ

[亀田興毅の謝罪会見]
 亀田興毅さんの謝罪会見で一番うんざりさせられたのは、記者達の「俺こそは正義の味方だ」と言わんばかりの彼への非難がましい執拗な質問だった。
 彼を今まで持ち上げて来たのは誰だ。
 その記者達にその自覚があれば質問の仕方も当然変わってくる筈だ。
 亀田さんとマスコミ双方の反省の上に立つ質問であって欲しかった。
 それに対する亀田さんは今までの人を人と思わない様な生意気な態度から一変して、言葉づかいには難があるにしても、その真摯な態度には訴えるものがあった。
 この会見で得をしたのは、亀田さんで、損をしたのはマスコミだど思う。

 フジテレビの「スーパーニュース」で、安藤優子さんが木村太郎さんにコメントを求めた所、木村さんが協栄ジムの金平会長の危機管理の巧みさを褒め始めたので、慌てて取り繕っていたが、今回の会見で次の亀田さんの次の対戦の視聴率が今まで以上に上がるのは間違いないだろう。
 結局一番得をしたのは金平さんだったかも知れない。
 もっとも亀田人気がその後もずっと続くか否かは、次の対戦の時の彼の態度如何にかかっていると思うが。

[工業地帯の偏り]
 娘夫婦に連れられて、房総半島の館山海岸に行った帰り市原SAころから渋滞で動かなくなった。
 大体千葉から神奈川まで、名古屋から静岡、大阪から神戸など日本では有数の地震地帯だ。
 おまけに首都圏や京阪神には人口が集中している。
 このような偏った工業地帯や人口密集地のレイアウトは日本に取って最善だろうか。
 そうかと言って家具の配置のように直ぐレイアウトの変更ない。
 然し、長期計画で今後の工業地帯の全国的な拡散は地方の活性化の見地からも考えるべきだと思う。
 大型の製品などの生産は運送費のことも考え無ければならないが、そのた軽量、小さいサイズの製造やIT関連のサービス産業は地方に展開しても余り支障がないような気がする。
 地方の活性化のための「ふるさと納税」より地方への立地する企業への減税の方が遥かに生産的で然も持続性があると思う。
 その点から言えば、政府機関の地方分散は率先して推進すべきだと思う。
 関東、東海、阪神などの地震災害の復興などより工場や官庁の拡散配置の方が遥かに、経費がかからず然もより効果が大きいと思うのだが。

[守屋武昌前防衛事務次官への証人喚問]
 防衛省の守屋武昌前事務次官に対する証人喚問が29日、衆院テロ防止特別委員会で行われ、守屋氏が妻とともに、防衛商社「山田洋行」の宮崎元伸・元専務の接待にどっぷり漬かっていた実態が明らかになった。
 守屋さんが悪いのは当然だが、報道の様子を見ていると、「李下に冠を正さず」とか「悪者は良く眠る言うが眠れましたか」とか言いながら訊問する議員がいかにも小者にしか見えず、腹を決めて返答する守屋さんの方が大物に見えて仕方がなかった。
 唯一の例外は最初にポイントだけをついた質問をした深谷隆司委員長だけだった。
 彼なら守屋さんなど高級官僚と十分に渡り合って行けるような気がした。

 この報道を見ながら、議員達を「先生」、「先生」と奉りながら、その実は彼らをいいようにあしらっている官僚達の姿が見えてきたのは私だけだろうか。

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頑張れフォークス

2007-10-12 09:48:14 | 日々雑感
  私は隠れフォークス・ファンだ。
 そうは言っても、一度も球場へフォークスの試合を見に行ったことこともないし、テレビだって他の番組のコマーシャルの間にちょっと覗くだけだから、球場を埋めつくす熱心なファンから、そんないい加減なやつからフォークスのことなど言われたくないと言われても当然だ。

 然し、西鉄ライオンズが稲尾さんを擁して、巨人相手に奇跡の逆転劇に興奮した時からの地もとプロ野球のオールド・ファンとして、そしてフォークスを率いる王さんのフアンとして一言書かせて頂きたい。

 なお私は人のことを書くときは必ず「さん」づけで書いているが、スポーツ関係のことを書くのに「さん」付けで書くのは違和感があるのでこれだけは呼び捨てで書いた。

 そんな私だから詳しいことは何も知らないので、インター・ネットから「プロ野球データリーグ」
と言うサイトを見つけ出し、その数字を使わせて貰うことにした。
 これは「みどりび」さんが、各年度毎のセ・パ両リーグの打者、投手の克明なデータの集積されたもので、その努力にはただ感服するばかりだ。
 もし私の書いた数字で間違いがありとすれば、責任は「みどりび」さんに断りもなく使った私にあることを明記して置きたい。
 もっともこの様な駄文に本気になって文句を付ける人など皆無と思うが。

[フォークスの試合の傾向]
 最初に「テレビだって他の番組のコマーシャルの間にちょっと覗くだけだから」と書いたが、その理由は最初の数回を見れば、その試合の傾向は直ぐ判るからだ。
・つまり最初の3回くらいで、フォークスが何点か入れておれば、仮にその回までリードされいても、余程のことの無い限り、フォークスが勝つ可能性が高い。
 その理由はフォークスがパ・リーグ随一のチーム打率と防御率(これは「みどりび」さんのデータでなく、新聞の評による)を持っているからだ。

・その試合が互いにエースの投手を出しての緊迫した試合で3回位の間に互いに0点が並んでいたときは、フォークスが負ける可能性が高い。
 何故なら、フォークスのエース級の防御率は斉藤が 2.74、杉内が2.46、和田が2.82に対して、例えばロッテは成瀬が1.82、渡辺が2.44、日本ハムはダルビッシュが1.82、グリンが2.21と他チームより投手力に劣る上に、重量級の松中、小久保がエースの投手に極端に弱いからだ。

・この傾向がフォークスに取って致命的なのは、短期決戦である決定戦に効いてきてここ数年連敗を喫する原因となっている。
 何故なら、ロッテ、日本ハムとも重要な試合には、防御率1.82の成瀬、同じ数字のダルビッシュを投入すれば絶対に勝てるからだ。

・だから、リーグ戦中はパ・リーグ随一のチーム打率と防御率を持っているのでトップを走れても、(今年は負傷者続出で3位に止まったが)決定戦に負けて仕舞うのだ。

*****************************************
    フォークスへ提案
*****************************************
・エース級の投手を採用し育成する
 特に両リーグで目立つたように、新人のエースの育成だ。
 素人考えだが、この傾向は女子のフィギュアではないが、若い投手が戦力の中心になる傾向は今後も続くと思う。

 こんなことは敢えて言わなくても球団ではとうに判っていることと思うが、前回のドラフト会議でトップに打者を指名したが、投手にすべきだった。
 何故なら野球は投手一人と八人の打者の試合だからだ。

・頑健でガッツのある選手を入れる
 新規採用、トレードでは日本ハムから巨人にに移った小笠原、阪神の金本の様な体が丈夫でガッツのある人を入れる。
 何故なら試合中は何が起こるか判らないが、それでも何とか試合を作って行ける打者も欲しいものだ。
 有力選手が二三人抜けたら試合にならないと言っていたら全国制覇など夢の話しになる。

・練習方法を見直す
 今回のシーズンは松中、小久保、斉藤と言う中心選手の故障に泣かされ、その不調は決定戦まで持ち込まれた。

 3人の名前を並べて気づくのは、皆が責任感が強く、頑張り屋ばかりだ。
 そして故障の原因がみな、試合中に起こった事故とは無関係で、体の酷使とか疲労に基づくものばかりのようだ。
 正式の試合に入って練習の過労が祟って休場と言うのが、今までのパターンのような気がする。

 監督が真面目な王さんとあって、シーズン前の練習で体をいじめ過ぎたのではないだろうか。

 それ以上は素人で判らないが、運動と休養のバランスを取って、試合に100%の力を発揮できるような練習方法とそれを指導するコーチが必要な気がする。

・食らいつき型の選手も養成する
 相手チームのエースが出ても何とか食らいついてヒットが出る選手を選び、打撃練習方法も考えてる。
 小久保を見ていると高めの球はホーム・ランを打てても、今はどの投手も決め球としている、低めの球やフォークには極端に弱いようだ。
 松中の場合はそんな際立った特徴はないがやはりエース投手には際立って弱いようだ。

 勿論このタイプの強打者も必要と思うが、オリックスに移籍した村松のようなタイプも用意して置かないとエース級が出たら、フォークスでもそれ以上の投手が出ない限りお手上げと言うことになる。

 弱小チームならいざ知らず、全国制覇を目指すチームは敵のエースが出ても何とか試合を作れる選手も必要だと思う。

・元気な王さんであって欲しい
 試合に勝つことは勿論大切だが、今まで以上に健康にも留意して欲しい。
 読売新聞の地もと版の川柳で、「スコアより気になる王の頬のこけ」と言う川柳が出てきた。
 フォークスより王さんのフアンである私は、王さんが元気で何時までもフォークスの監督であって欲しいと祈っている。


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橋下弁護士訴えられる

2007-09-06 07:14:56 | 日々雑感

 山口県光市で99年に起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で、殺人、強姦致死、窃盗の罪に問われた当時18歳の元少年の弁護団に加わる弁護士4人が3日、テレビ番組内で懲戒処分を視聴者に呼びかけられて業務を妨害されたとして、大阪弁護士会所属の橋下徹弁護士を相手取り、1人当たり300万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁に起こした。

 9月3日の朝日新聞の「TVで業務妨害」橋下弁護士を提訴 光市事件弁護人

によると、
 訴えたのは、広島弁護士会所属の足立修一、今枝仁の両弁護士ら4人。今枝弁護士によると、橋下弁護士は、5月27日に放映された関西の民放テレビ番組(たかじんのそこまで言って委員会)で、懲戒処分を弁護士会に求めるよう視聴者に呼びかける発言をした。その後、広島弁護士会には4人の弁護士の懲戒処分請求がそれぞれ300通以上届き、対応に追われるなどして業務に支障が出たという。
 この事件で最高裁は06年6月、「特に酌むべき事情がない限り、死刑を選択するほかない」として二審の無期懲役判決を破棄し、広島高裁に差し戻している

そうだ。

 それに対して橋下弁護士は5日、都内で記者会見を開き、「法律家として責任をもって発言した」と反論、全面的に争う方針を明らかにした。
 被告側が差し戻し控訴審で殺意を否認したことについて、橋下弁護士は「なぜ一、二審と大きく主張を変えたのか、社会に説明すべきだ」と持論を展開、改めて弁護団を批判した。

 この問題は最高裁までの自ら罪を認めた被告の陳述が差し戻し審で一転して、被害者の母親に甘えたかったとか、漫画の主人公の気分だったというような、荒唐無稽な陳述を始めて世の中をびっくりさせたので有名だ。
 そして被告の一転した陳述には死刑廃止論者で固められた弁護団の入れ智恵があったのではないかと疑われている。

 私も「たかじんのそこまで言った委員会」で橋下さんの発言やそれに関する他の批評家の発言を聞いて、皆、間違ったことを言っていなかったと思う。

 相手は私のやりたい放題の弁護士 で紹介した死刑反対で有名な、安田弁護士に率いられた率いられた人達だ。

 光市母子殺害事件で安田弁護士達は上告審の口頭弁論で、日弁連の職務などを口実に欠席したが、この為に公判を開くことが出来ずに裁判が遅れる事となった。
 この弁護手法は大きな波紋と批判を呼び、マスコミでは「ドタキャン」と報道された。
 そして裁判所からの彼らに対する懲戒申し入れに対して、弁護士会から何の処分も下されなかった。

 つまり彼らは、裁判所という特殊な場所で何をやっても許される人達だ。
 自分が世の中の常識からかけ離れたことをしても、それについて非難した人達を訴える事も出来る。

 彼らは橋下さんがテレビで国民をアジったと言っているが、各種の彼らが担当する事件で、自らデモ隊を組織して国民に訴えるのはアジテーションではないのか。

 私は上記のブログの<<弁護士も国民の審判を>>で、
 国家の権力構造の中で、国会議員は選挙で国民の審判を受ける。

 また裁判官も代表として、最高裁判所の判事も中途半端ながらも、同様に審判を受ける。

 マスコミもとんでもない誤報をしたり、偏った報道をすれば、販売数の減少という購買者からのシッペ返しを食う。

 然し、弁護士の懲戒については、弁護士会が自治的に行っており、なれ合いではないかという批判がある。
 つまり、現在のところ弁護士は完全に何処の権力(国民を含めて)から隔絶された状態にある。
 法律の隙間をついてのやりたい放題のこと をして、多くの国民に首を捻らせても、弁護士会から完全にその地位が保全されている。

 弁護士だけがその独立を保つ為に、国民の審判を受けずに済むという理屈はない。

 人権派の弁護士は真相の究明より、手練手管を使って顧客である殺人犯でも無罪にしようとする。

 それでも、多くのまっとうな国民は何も出来ない。

と嘆くばかりだ。

 今回の人権派弁護士の訴えは、弁護士問題を国民に考えさせる絶好の機会だ。
 是非、事が大きくなって貰いたいし、マスコミも大々的に取り上げて貰いたい。
 「たかじんのそこまて言って委員会」を出した関西テレビも、責任上橋下さんと彼を訴えを起こした弁護士も読んで討議をして貰いたい。
 同番組の今までの傾向から見れば、おそらく訴えた人は批評家からの袋叩きを恐れて出ないとは思うが。
 いずれにしても、ここで関西テレビがここでビビったら報道機関の鼎の軽重を問われることになるだろう。

 橋下さんによれば、彼の属する大阪弁護士会も安田弁護士と同じような意見を持っているそうなので、心細いかも知れないが、もし仮に負けても彼からすれば1,000万前後のの賠償金も軽いものだと思う。

 是非、同志を糾合して、徹底的に頑張って貰いたい。

 ただ心配なことがある。
 安田グループに対抗して何人の心ある弁護士が橋下さんについてくれるかだ。
 もしかしたら橋下さんの孤軍奮闘になりはしないかだ。

 それと昨夜この問題を放送したテレビ朝日で、安田弁護士とも旧知の中と言う、コメンテーターが、どちらかと言えば橋下さんに非があるようなことを言っていたことだ。
  また知識人ぶったキャスターや解説者がまたこの件についても常識外れのことを言い出さないかだ。


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