定常的な政権交代を期待している私は、肝心の野党第一党の民進党の公約の新聞報道を待って居ましたが、14日になっても出てきません。
その一方では枝野さんなどの民進党の幹部は自民党は本音の憲法改正を隠して公約にそのことをそっと触れているだけだとテレビに言って居ました。我が党の公約の発表が遅れているのを棚に上て!
「公約発表の遅れの理由」
内情も何となく判るような気もします。
・考え方も政策もまるで違う共産党との共闘のために公約作りにも何らかの配慮がいること
・自民党と似た考えを持つ右派から左派の社民党出身者、「階級闘争を基本的理念とし、資本主義体制の変革を目指す」旧総評系の日教組、自治労、官公労の皆を満足させる公約を作らねばならぬこと
・最大の支持母体の連合の腰が定まらないこと。理由は化学労組総連合4.7万人の脱退に象徴される加盟労組の減少、民進党支持率の低迷、安倍さんの官製春闘による連合の存在感の低下などなど。
その内情はどうであれ、野党第一党の民進党としては国民の期待に応えるためにも公約を早く出さねばならないのは当然です。
特に憲法改正反対、自民党の安全保証政策に反対なら国民の納得のゆく対案を出すべきです。
安保反対なら中国の尖閣を初めとする東シナ海進出にどう対応するかも具体案を出すべきです。
民主党政権時代に時の中国大使の丹羽さんが石原さんの尖閣購入の動きに中国の反日感情を煽るなと国民に警報を出す一方、中国に対しては日本は「個人の土地の購入などについて制限を加えられない」と説得していたのに、何を血迷ったのか丹羽さんを辞めさせてまでして、尖閣を国有化して東シナ海進出を狙う中国にとって良い言いがかりを持たせてしまった責任を持つべきです。
「昔の民主党と岡田さん」
最近の岡田さんの動きを見て、所謂小泉選挙のときの民主党党首の岡田さんの演説を思い出しました。
小泉さんの郵政改革一本槍、反対する自民党の幹部を追放など、まして民主党に対してはボロクソの演説。まるで今の米国のトランプさんのような演説を歓迎する大衆。
小泉さんの戦略に載せられて、選挙中というのに毎日それらの模様ばかりを放送する反自民のテレ朝を含むテレビ。
そんな時に岡田さんは大真面目に大衆受けしない消費税増税など民主党の政策を訴えるばかり。
私はその様子をテレビを見て余りの民主党の選挙戦術の拙さに、地もとの候補者(現在の北九州市長の北橋さん)に岡田さんたちの演説にもっと小泉さん攻撃を増やしたら手紙を書いたほどです。
今の岡田さんは自民党に勝つ為には政策丸反対の共産党と共闘して後記のように民進党の支持率を低迷させています。
私は民進党の支持率の上昇のためには岡田さんは昔の真面目な政策の岡田さんに戻るのが唯一の道だと思うのですが。
テレビでは参院選のための候補者掲示の立て看板を立てていましたが、それでも民進党の公約が発表されないなんて。
「産経の報道」
私は自分の新聞の見落としかもと思って、ネットで調べて見ると産経の報道にありました。9日の記者会見で15日にマニフェストでなく「民進党の重点政策・国民との約束」の形で発表すると言うのです。自民党が4日に発表したのですから野党第一党の民進党は少なくも一週間位で公約を出しても良いのに。
産経も同新聞らしく、「やっぱれ決められない政治」素案を示すも、消費税、TPP、憲法、沖縄への言及なし」との表題で欠席者の多い素案審議の部会など批判。岡田さんは前回の盛り沢山のマニフェスト失敗で、慎重になっているのか?と書いて居ましたが、発表の遅れの主な理由は私の書いたように、共産党との共闘、複雑な党内事情の原因のほうが大きいと思うのですが。
その現れは最近のNHKの世論調査による各党の支持率の変化を見ても判ります。
・自民党38.1(前回37.0)、民進7.6(8.2)共産3.2(4.1)、おおさか1.2(1.3)
明らかに民進党・共産党の連携の一般への反応がここに現れていると思うのですが。
今日発表される公約を見てみたいものですね。(15日午後投稿)
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