普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

○信じられぬほど高かった太陽光発電の買い取り価格(原発シリーズ4)

2016-10-25 11:02:45 | 電力、原発

 8月29日の読売に「風力も買い取り価格下げ」と経済産業省の動きを伝えています。
・経産省は風力発電の買い取り価格の1キロ・ワット時当たり22円の買い取りを20年間数円さげるようにしている。
・再生エネの買い取りによる電気料金への上乗せ額は標準家庭で年8100円(月額675円とこの制度が始まった12年度の約10倍に膨らんでいる。
・太陽光発電については12年度に1キロ・ワット時当たり40円の買い取り価格を今年度は24円に下げている。

と伝えています。
 それをみて私は12年の価格決定時に書いたことを思い出しました。
 私が首を捻ったのはその価格体系だ。
 太陽光 10KW以上 42円/1KWH 同未満 42円プラス補助金で48円
 風力  20KW以上 23.1円/1KWH 未満 57.75円
 中小水力 1000KW~3万KW 25.2円、(その間の数字省略)200KW未満 35.7円
 風力、水力で見るように小規模になるほど効率が悪いので買い取り価格が上がるのは当然だ。
 それが太陽光だけ何故小規模も大規模も変わらない価格になるのだろう。
 然もネットで見た賃貸住宅新聞では次のように伝えている。
 現在、賃貸住宅で導入が進んでいる太陽光発電システムは、オーナーへの還元率が高い「共用部連系」だ。2011年度の買い取り価格は10kW未満の住宅用は42円、10kW以上になると24円、買い取り価格の固定期間は10年だった。(今回は固定期間20年)
 7月から始まる太陽光発電システムによる全量買い取り制度が委員長案通りの買い取り価格、期間で成立すれば、オーナーの収益は大幅に増加することになると、建築、賃貸の業界ではウハウハの状態だ。
 まして大規模の太陽光発電の計画者にとってはこれほど旨すぎる話しはない。
 住宅、工場、公共施設での空間を利用した太陽光発電の設置を推進するのは当然で、それに対するインセンティブとしての買い取り料金の値上げは、周り回って設置していない家庭の電気料金の値上げの問題はあるにしてもその必要性は判る。
 然し何も無い土地にパネルを並べただけの大規模発電でも、一般住宅並みの買い取り価格で補助しなければならない理由が判らない。

 しかし現実はこの制度はあれよあれよと言う間に進み、これを決めた管首相のあほ笑いと握手をする満面の笑みの孫正義さんの写真とともにテレビに出ていました。
 たぶん馬鹿高い大規模な太陽光発電価格の決定に孫さんが関与していたのでしょう。
 彼としてはいずれ同価格の値下げが始まっても、20年間もその価格が維持され減価償却をしても大きな儲けをえるのは計算済みだったのでしょう。
 問題なのはこの決定にマスコミもろくな批判もなく、ネットでもこの問題を取り上げたのは有名な池田信夫さんや女性の某政治学者だけだったのです。
 つまり反原発と自然エネルギーへの憧れがマスコミも国民もこの分かりきった問題への思考停止に陥っていたのかもわかりません。
 まさに当時は私がいつも書く風に流される日本だったのでしょう。
 そして今笑っているのは20年間の暴利を保証されている孫さん始め一部の目先の効いた業者、泣いているのは最近撤退報道が続いているバスに乗り遅れた太陽光発電の業者、それと高い電力を購入している多くの製造業の人たちです。
 この責任はいったい誰がとってくれるのでしょう。

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7○やっぱり負けた民進党

2016-10-25 10:48:55 | 政策、社会情勢
 私は前回投稿の「どうした蓮舫民進党」で東京都の衆院補選で、天変地異がない限り若狭さんの圧勝は間違いない。民進党の唯一の希望は自民党分裂の福岡県の補選だけ。万一それを落とせば蓮舫さんの人気はがた落ち、また民進党恒例の内紛? と書きました。
 結果は東京は素人の私でも判る若狭さんの勝利。福岡県では自民党分裂の選挙なのに自民党系の鳩山前大川市長が民進党の新井さんの2.5倍の得票数の圧勝。
 しかもNHK福岡の解析では民進支持者の20%が自民党へ投票との解析も。
 私のうがちでは民進党の最大の支持母体で共産党との共闘反対の連合が、民進党員が共産党員との演説をしないとの約束を民進が破ったとの連合幹部激怒の報道も影響しているのかも?
 それで私の予想通り、選挙の顔としての蓮舫さんの人気はがた落ち、党内から「蓮舫が次期衆院選の選挙の顔になりうるのか」との批判が出始めているそうです。
「政策の民進党への変革はできるのか」
 選挙前の議会中継では農相のTPP関係法案の強行採決発言で、民進党員を始め野党の党員の委員長問題のを囲んでの黒山の人だかりと言ういつもの光景。
 最大野党の民進党は相変わらずの対案のないまま。
 蓮舫さんの提案発言は何処へやら。
 福岡の補選の新人の新井さん始め、都知事としては何の権限もない原発反対一本槍の鳥越さを都知事選に担ぐなど民進の人材不足が目立ちます。
 現役の議員のほかこれと言った人材のなくミャンマーで働いている女性を持ち出すしかない民進党。
 それと言うのも反対ばかりで何の対案もなく何を考えているかわからない民進党に入らないか支持も出来ない反自民の有力者。 
 「批判なら皆出来るのだよ民進党
 人材養成のため、民進に協力したい反自民の有力者を求めるために民進党のやるべきことは、素人でも出来る蓮舫さんの言う提案という名の批判でなくて政権与党の政策の対案、また民進独自の政策の立案です。
 立案の際の党内の諤々の意見の交換。民進の国会へ提案に対するベテランの自民、公明の厳しい批判とそれに対する民進の返答。
 それが民進党員を育て地域の有力者の協力を得ることになると思います。
 それが与党の独走を阻む日本のためにもためになるのだと思います。
 これと言った対案もなく委員長問題を囲んでの黒山の人だかりの最大野党の民進党は日本に取っては一銭、一円の価値もありません。
 しかし素人が言うのな安いことです。
 現実は前にも書いたように、民進党員は民主党が自民党の右翼に近い人から反日の丸日教組など左翼との混合、まったまく考え方、当然政策も丸反対の烏合の衆の集まりですから。
 蓮舫さんの言う提案でなくて与党の政策に対する対案を作る前に党のため国のために蓮舫さんのやることは決まっています。
 党内の改革か、なんとしてでも民進独自の対案や新しい政策をてでっちあげるかです。 
 民進党が電力労組を抱える連合に遠慮して中立の立場を取った新潟県知事選挙では反原発の米山さんが民進党の応援なしさんが当選しました。(私は自民党の原発政策を支持していますが、一強他弱の立場に甘えて何故原発政策を推進するのかろくに説明をせずにそれを進めたのが自民党が批判を浴びたのです。この件については後日投稿する予定です。)
一個人が反原発一本で勝利したことは、今の民進党でも政策がよければ共産党と連携しなくても自民党に勝てることを意味しています。
 これが出来なければ民進党は良くて万年野党か、悪ければかって政権を取った社民党のように縮小、消滅の道を辿るのかです。
 国民は共産党など他の党と違う政権を取った民進党に特別の期待し、それに伴う厳しい批判の目で民進党を見ていることに蓮舫さん始め党員が気づくべきです。

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