私は大統領選で当選した朴槿恵(パク・クネ)さんの「領土・歴史に妥協しない」の発言にに就いて次の様に書いたことがありました。
・日本政府は情報戦の展開を図ること
前安倍内閣時代の安倍さんが約束した情報機関の設置と、それを利用しての反日教育に染まった韓国の住民の間違った日本観の改善を図るこ。
つまり表向きでは日韓友好を進めながら、裏では韓国に情報戦を進めることだ。
「歴史問題はまず英訳書」
読売新が特集した 現代史家の秦郁彦さんの意見。
私は歴史家として日本の情報発信力の弱さを痛感してきた。
その具体策は事実関係を客観的に記述した日本人の著作を英訳すること。
南京事件を詳細に知りたい外国人は中国系米国人の「ザ・レイプ・オブ・南京」という中国側の誇大な主張を読むしかない。
・同書に反論できるのは日本の専門家だが、千点を越える論文は全て「国内消費」。
・慰安婦や領土問題も似た状況だ。
・政府や一部有志は欧米で意見広告など出しているが、一方的な主張と見なされ信頼度が低い。
・だからこそ日本人の書いた総括的な著作を英訳することが必要だ。
・英訳に関しては読みやすく、学術的な著作を選ぶ。
・日本に不利な情報も含め、事実関係や論争が客観的に記述されていることが大事。
・優秀な翻訳者を選び、海外の一流出版社から刊行すること。
・領土や歴史問題はぼやのうちに消し止めることが重用だ。
・南京事件や慰安婦のように大火事になってしまえば消火は大変だ。
(当時の)「私の意見」
私は秦さんの意見に全面的に賛成だ。
これなら話題の韓国問題の解決に関しても、今までの政府の反日教育で育った韓国民の人達も、日本が統治時代からいかに韓国に貢献してきたか、慰安婦問題も残念ながら日本の対応のまずさからいかに曲げられて伝えられてきたのか知るだろう。
そして秦さんの意見を実行するとしたら、いやするべきなのは日本政府の役割だ。
そのためにも第一次内閣の時安倍さんの言う外交のための情報機関の設置、少なくとも秦さんの言う英訳だけでなくて韓国語訳も使った日本が不得意の情報戦の開始は絶対に必要だ。表では手を握り、裏では韓国民に正確な情報を伝える。それが日本政府の対韓国政策の中心となるべきであり、対中国に就いても同じ政策を取るべきだと思う。
然し現状はどうでしょうか。前月号の文藝春秋の「日韓断交完全シュミレーション」に詳細が乗っています。(括弧内は私の意見)
韓国は立て続けに、日本は刺激する行動を取ってきた、日本の最高裁に相当する大法院て徴用工問題で新日鉄住金に賠償を命じる判決、日韓慰安婦合意の基づく財団は一方的に解散、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊にレーダー照射、海上自衛隊の自衛隊旗の使用拒否祖、国会議長の「天皇は戦争犯罪の主犯の子ではないか」と陛下の謝罪要求などやりたい放題。
「それに対する専門家の6人の意見」
・断交は考えにくい。せいぜい大使、総領事の引き上げ。
・経済制裁するにも日本経済にも大きな影響。
・断交にも日本の安全保障上できない。
・韓国の現実、大きい方に着きたがる、虚勢を張りたがる、責任転化、日本には何を言っても許されると考えている。(前記のように日本の足元を見ている。何を言っても日本政府の厳重な抗議だけ)
・大統領府の日本軽視(日本の相対的な経済力の低下、何を言って日本政府の厳重抗議だけ)
・韓国民は日本に占領されたからから発展が遅れたと考えている。(反日教育の成果)
・日本の戦略は言葉に戦いに勝利せよ。(最後で唯一の手段)
日本が苦しめられているのは韓国の宣伝力、安倍政権は対外発信をしているがまだまだだ。特に韓国に対する発信力が弱い。綺麗ごとでは韓国に勝てない。
外務省にいた寺田さんの意見。対外広報を担当していたが日本は韓国の宣伝に負けていた。
「私の意見」
安倍一次内閣の公約の情報機関の設置は日の目を見ないまま。パク・クネさん時代から韓国から情報戦で完敗。考え方が安倍政権に近い読売新聞が紹介した現代史家の秦郁彦さんの意見は全く無視。韓国から何を言われても厳重抗議で終りで、文春の言う「日本の戦略・言葉に戦いに勝利せよ」の動きは全くなし。
政府はそれなりの考えがあって現在の姿勢を貫いているのでしょうが、せめて情報戦の強化に機密費を投じても良いと思うのですが。
今まで経緯から言えば文春の言う「日本の戦略は言葉に戦いに勝利せよ」も不発、政府は動かない。
それで一つの提案です。本屋で「海賊と言われた男」・「日本国紀元」を書かれた百田尚樹さんのユーモアを交えて如何に日本が韓国発展のために貢献したかを書いた「今こそ韓国にあやまろう」の韓国向け部分の韓国語、英語の翻訳版を発行し世界で売りだすこと。特に韓国版を日本の本屋などに置いて日本訪問の多くの韓国の若い人に見て貰うこと。
彼らが本当のことを知り、今までの反日教育と現実の差を知れば長い眼で見れば日韓友好の動きが出ると思うのですが。
一番良いのは発行元の飛鳥新書が出せば良いのですが、出来なければ政府の機密費に頼る。それも出来なければ、版権の問題があるかも知れませんが、出版社が協力。もしもそれが出来なければ著者・発行元のクラウドファンディングなどでと思うのですが。
今本屋で見る多くの言論誌は韓国批判を繰り返していますが、韓国の対しては「井の中の蛙」の状態、いくら叫んでも外には届かない。それで良いのでしょうか。
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戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
私は昨年の8月18日に「何故日本は無謀にも米国に宣戦布告したのか」で次のように書きました。
NHKが15日に、「ノモンハンの真実、暴走を許した無責任体制、自決を迫られた部隊長発見、情報軽視の末に太平洋戦争に突入」の放送が有りました。
長くなりますので「ノモンハンの真実」の詳細は前記の投稿を見て戴くとして結論だけ書きます。
ロシアが日本攻撃の情報の真偽に揺れる参謀陣。現実は大量の戦車投入のロシヤ、それに対して火炎瓶で抵抗するしかないない日本の関東軍。その結果大敗。
以下は投稿の詳細です。
NHKの言う「情報の軽視」ではノモンハンでは同情すべきところも有りますが、米国への宣戦布告に際しては当時少年の私たちでさえそれで良いかと心配したほど。
最近の女性学者の指摘では当時の国民総生産、大砲・砲弾・工場の増産に繋がる粗鋼生産量はともに米国は日本の12倍。車の数、石油の生産量は日本の数百倍。
1937年頃からの中国への戦線の拡大。それを止めよと言うハルノート。などの理由で軍もNHKの言う情報の軽視での米国への宣戦布告。その頃使われた言葉「大東亜共栄圏」「八紘一宇」。当事者も心に引っ掛かりながら国民をその気にさせる標語。
然しその前にも日本が戦争を思いとどまる機会があったのです。
1931年のリットン報告です。
当時は満州での関東軍の暴走に対して国連は反日一辺倒、米国主導のABCDライン(米・英・中・オランダ)による日本への石油封鎖の中で、国連はリットン調査団をアジアに派遣した。その結論は「樺太、朝鮮半島、台湾、満州の既得権益は認めるが、(関東軍主導による)満州国建国などそれ以上の権益拡大は認めない」というもの。当時の世界の考え方はこの程度なら国際法違反にならなかったのでしょう。
今となって見れば当時から軍部は関東軍の暴走に手を焼いていたのです。
その後起こった蘆溝橋事件から中国の戦地の拡大、1939年のノモンハン事件のあとの関東軍幹部の醜態を抑えきれない日本陸軍の幹部。戦線が伸びきった後の1941年のハルノートの要求を期にNHKや女性学者の言うように、情報無視の米国への宣戦布告。
何故日本は10年前の日本にとって最も有利な条件の1931年のリットン報告を受け入れなかったのでしょう。
日本政府の判断を誤らせたのは眼に見えないが圧倒的な力を持つ国中に漲る私の言ういけいけどんどんの「空気」でした。
そして今も空気に流されて国の生存に関わる9条問題にまともに触れない日本。憲法がこれだけ議論されているのに、肝心の憲法学者の意見が全くと言って良いほどでない日本。9条の弱点を補うのが日米同盟という名の米国の保護国化、それでも9条を誇りに思う人。その日本のウイークポイントをさらけ出して見せたのはアメリか第一のトランプさん。それに翻弄される安倍さんを揶揄するマスコミ。元は変えられぬ9条から出ているのに。
温暖化の進行よる大きな自然災害の続出に対する最大で最も有効な手段の一つの原発問題も空気に流されてまともな議論も出来ない日本。風力、太陽光で日本の電力量を満たしているからと反対派の小泉さんは言うが、その停止に備えて火力発電所が温室効果ガスをを排出、そのため温暖化合意の批准が遅れた自然災害対策先進国の日本。
なお福島第一の事故が起きたときに使われた言葉「原子力安全神話」、「原子力村」。先の「大東亜共栄圏」と同じ人を誤られせる使い方。これが保全の専門の私からみれば素人ばかりの政府、国会調査団を産み、その後の反原発裁判で裁判官から、また新潟県知事から事故調査がなされていないと言う評価が出て、その後の原子力政策に大きな影響を与えました。
冒頭に書いていますように、「どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。」と言うのが若い方達へのお迎えを前した私の最後の申し送りです。
皆がそれぞれ良く考えて上での9条遵守、原発反対なら良いのですが、大戦突入以前からの空気に流され挙げ句、無残な敗戦を経験した日本のように、また空気に流されて国の方向を間違えて欲しくないことを祈っています。
その後「 空気に流される日本」に関して次のような次のような資料を見つけました。
「何故必敗の戦争を始めたのか、陸軍エリート将校の反省会議」の文春新書です。括弧内は私の意見です。
・(宣戦布告直前の)作戦会議で担当の私がたった独りて「鉄がない」言えなかった。(会議はそのような空気では無かった。)
・軍事課長の大佐がこんなことでは戦争が出来ないの言ったら第一線に飛ばされた。(軍事会議では初めから結論ありき?)
・戦備課長が国力の判断をして、「これはえらいことになるぞ、(戦争を始めたら)国が半分になるかもと言ったが、最終の決断は統帥部のやることだと言い、まだ国力があるのかもと言った。(戦備課長の言い訳、責任転化、空気への迎合、希望的観測)
・最終的には米国の石油停止が明確になり、それが無いと軍艦を動かせないのを知った海軍が動き出した。
詰まり国民もメディアも、私も知らなかった肝心の防衛が専門のエリート軍人までも皆空気に流されて無謀な戦争に突入したのです。
詰まりハルノートの要求の中国奥地、南方まで広がり過ぎた戦線を撤退する勇気がなかったこと、それに対するマスコミ、国民の批判を恐れたこと、リットン報告の私の言ういけいけいどんどんの空気に流されたのが日本大敗に繋がったのでしょう。
済んだことをいくら言っても何の役にも立ちません。これからこれらの反省に立って日本が道を踏み外さないようするしかないことです。
「どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。」
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私は昨年の8月18日に「何故日本は無謀にも米国に宣戦布告したのか」で次のように書きました。
NHKが15日に、「ノモンハンの真実、暴走を許した無責任体制、自決を迫られた部隊長発見、情報軽視の末に太平洋戦争に突入」の放送が有りました。
長くなりますので「ノモンハンの真実」の詳細は前記の投稿を見て戴くとして結論だけ書きます。
ロシアが日本攻撃の情報の真偽に揺れる参謀陣。現実は大量の戦車投入のロシヤ、それに対して火炎瓶で抵抗するしかないない日本の関東軍。その結果大敗。
以下は投稿の詳細です。
NHKの言う「情報の軽視」ではノモンハンでは同情すべきところも有りますが、米国への宣戦布告に際しては当時少年の私たちでさえそれで良いかと心配したほど。
最近の女性学者の指摘では当時の国民総生産、大砲・砲弾・工場の増産に繋がる粗鋼生産量はともに米国は日本の12倍。車の数、石油の生産量は日本の数百倍。
1937年頃からの中国への戦線の拡大。それを止めよと言うハルノート。などの理由で軍もNHKの言う情報の軽視での米国への宣戦布告。その頃使われた言葉「大東亜共栄圏」「八紘一宇」。当事者も心に引っ掛かりながら国民をその気にさせる標語。
然しその前にも日本が戦争を思いとどまる機会があったのです。
1931年のリットン報告です。
当時は満州での関東軍の暴走に対して国連は反日一辺倒、米国主導のABCDライン(米・英・中・オランダ)による日本への石油封鎖の中で、国連はリットン調査団をアジアに派遣した。その結論は「樺太、朝鮮半島、台湾、満州の既得権益は認めるが、(関東軍主導による)満州国建国などそれ以上の権益拡大は認めない」というもの。当時の世界の考え方はこの程度なら国際法違反にならなかったのでしょう。
今となって見れば当時から軍部は関東軍の暴走に手を焼いていたのです。
その後起こった蘆溝橋事件から中国の戦地の拡大、1939年のノモンハン事件のあとの関東軍幹部の醜態を抑えきれない日本陸軍の幹部。戦線が伸びきった後の1941年のハルノートの要求を期にNHKや女性学者の言うように、情報無視の米国への宣戦布告。
何故日本は10年前の日本にとって最も有利な条件の1931年のリットン報告を受け入れなかったのでしょう。
日本政府の判断を誤らせたのは眼に見えないが圧倒的な力を持つ国中に漲る私の言ういけいけどんどんの「空気」でした。
そして今も空気に流されて国の生存に関わる9条問題にまともに触れない日本。憲法がこれだけ議論されているのに、肝心の憲法学者の意見が全くと言って良いほどでない日本。9条の弱点を補うのが日米同盟という名の米国の保護国化、それでも9条を誇りに思う人。その日本のウイークポイントをさらけ出して見せたのはアメリか第一のトランプさん。それに翻弄される安倍さんを揶揄するマスコミ。元は変えられぬ9条から出ているのに。
温暖化の進行よる大きな自然災害の続出に対する最大で最も有効な手段の一つの原発問題も空気に流されてまともな議論も出来ない日本。風力、太陽光で日本の電力量を満たしているからと反対派の小泉さんは言うが、その停止に備えて火力発電所が温室効果ガスをを排出、そのため温暖化合意の批准が遅れた自然災害対策先進国の日本。
なお福島第一の事故が起きたときに使われた言葉「原子力安全神話」、「原子力村」。先の「大東亜共栄圏」と同じ人を誤られせる使い方。これが保全の専門の私からみれば素人ばかりの政府、国会調査団を産み、その後の反原発裁判で裁判官から、また新潟県知事から事故調査がなされていないと言う評価が出て、その後の原子力政策に大きな影響を与えました。
冒頭に書いていますように、「どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。」と言うのが若い方達へのお迎えを前した私の最後の申し送りです。
皆がそれぞれ良く考えて上での9条遵守、原発反対なら良いのですが、大戦突入以前からの空気に流され挙げ句、無残な敗戦を経験した日本のように、また空気に流されて国の方向を間違えて欲しくないことを祈っています。
その後「 空気に流される日本」に関して次のような次のような資料を見つけました。
「何故必敗の戦争を始めたのか、陸軍エリート将校の反省会議」の文春新書です。括弧内は私の意見です。
・(宣戦布告直前の)作戦会議で担当の私がたった独りて「鉄がない」言えなかった。(会議はそのような空気では無かった。)
・軍事課長の大佐がこんなことでは戦争が出来ないの言ったら第一線に飛ばされた。(軍事会議では初めから結論ありき?)
・戦備課長が国力の判断をして、「これはえらいことになるぞ、(戦争を始めたら)国が半分になるかもと言ったが、最終の決断は統帥部のやることだと言い、まだ国力があるのかもと言った。(戦備課長の言い訳、責任転化、空気への迎合、希望的観測)
・最終的には米国の石油停止が明確になり、それが無いと軍艦を動かせないのを知った海軍が動き出した。
詰まり国民もメディアも、私も知らなかった肝心の防衛が専門のエリート軍人までも皆空気に流されて無謀な戦争に突入したのです。
詰まりハルノートの要求の中国奥地、南方まで広がり過ぎた戦線を撤退する勇気がなかったこと、それに対するマスコミ、国民の批判を恐れたこと、リットン報告の私の言ういけいけいどんどんの空気に流されたのが日本大敗に繋がったのでしょう。
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4月20日朝のテレビで5月のゴールデンタイムに郵便の配達が僅か2回と言うの聴いて驚きました。早速郵便局に電話を入れると職員も知らなかったようで暫くして間違いがないとの返事。私もつい他の輸送機関は殆ど休まないのに郵便局は良かったですねと皮肉を言って仕舞いました。そう言えばいきなりの郵便料金の値上げ。緊急の手紙で局が開くを待って速達にして貰い何時先方に着くかと訊くと同じ市内なのに明日になるとの返事。
自民党をぶっ壊すとまで言って郵政民営化をなし遂げた小泉さんはこの現状をどう思っているのでしょうね。
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「川柳くろがね」4月号より
前月号鑑賞 小川清隆 選評
「ほめられた記憶私の道標」 中川あき子
ほめられて怒る人は少ない。子どもはほめて育てろ、と言う。人間には長所と短所がある。長所をより伸ばすことで短所が小さくなる。短所を伸ばそうとすれば歪になってく
る。ほめられると誰でもうれしい。ほめ殺しだけは勘弁願いたい。
「積みあげた愚かな石が動かない」 松村 華葉
継続は力と言われる。積み上げるものが愚かな石であっても微弱なものであっても、雨降れば地固まる。小は大を成す。盤石な基礎が出来あがる。頑張らないがくじけない人生訓である。
「あけすけな言葉で諭す無二の友」 大串美佐子
美辞麗句、お世辞は度を過ぎなければ軽く耳を通り抜けていく。心に留まることは少ない。面と向かって意見をすることはむづかしい。しかし無二の友、悪友であるから心が傷つくような事も言う。これが真の友。
「こっそりと闇魔に渡す袖の下」 安川 聖
地獄の沙汰も金次第。両肩に乗せた倶生神は闇魔の前で生前の行状を報告する。そして地獄行さか極楽行きかが決められる。袖の下を渡すのは闇魔ではなくて、むしろ倶生神の方だろう。極楽の門はすんなりと開く。
くろがね抄 矢野 隆 選
ライバルに藁一本を与えてる 中間 吉冨 廣
神様は横一列と決めたはず 八幡西 松井 昌子
安売りにワインかわらぬ酔い心地 中間 志岐 けい子
両腕に菜の花抱いて嫁が来た 八幡西 前田 伸江
勝負有り先に笑顔を見せて来る 札幌 桶川 聖柳
かくれんば遠い記憶に在る疼き 糟屋 中村 鈴女
子も孫も顔を見せずに雛しまう 岡垣 広渡 憲峰
糊代をたっぷりとって生き上手 八幡西 時津 みつこ
過去捨てる勇気壊れた腕時計 中間 古野つとむ
包丁の音へ指示出す風邪布団 直方 吉丸 玲子
呼び捨てにするなとばかり出る名刺 水巻 田中 和正
小説が人生に効く薬くれ 宗像 有松 市子
娘の愚痴に聞くだけでいい窓があく 福 岡 杉 ちづ子
晴れやかに全うしたく流し難 荒尾 中山 和
他所の妻ならば出るのに褒め言葉 八幡西 安川 聖
賛成の挙手にも違う手の角度 中間 和田 澄雄
お疲れの天皇五月には背伸び 熊本 黒川 孤遊
苦も楽も全て包んだ笑い皺 愛知 陣内 いっこう
嫌な話ばかりで耳が遠くなる 八幡西 廣永 雅彦
妻とハグ母と同じ匂いる 宗像 安倍 ももこ
第47回句碑まつり川柳大会のご案内
日 時 2019年5月19(日)9時30分開場
出句締切11時30分 開会13時
会場 八幡西生涯学習センタ-折尾分館
北九州市八挿西区北鷹見町13-10
JR折尾駅東口・オリオンプラザ4F
課題と選者(各題2句)
「ときめき」太宰府 小池 一恵 選
「節目」 北九州 安川 聖 選
「スリル」 糟屋 河野 成子 選
「重ねる」 福岡 小川 清隆 選
「限界」 吉野ケ里 真島 久美子 選
「越える」 福岡 石田 酎 選
「ぶらり」 中間 古谷 龍太郎 選
会費 2000円(弁当および発表誌呈)
賞 順位賞・各題秀句賞・投句者賞
欠席投句 4cm×21cmの句箋に各-句・計14句(無記名)
封筒に住所・氏名(ふりなが)を明紀下さい
投句料 1000円、5月10日(金)消印有効
投句先 〒806-0051 北九州市八幡西区東鳴水2-13-20 大塚郁子宛
Tel&Fax 093-645-2898
主催 川柳くろがね吟社
前月号鑑賞 小川清隆 選評
「ほめられた記憶私の道標」 中川あき子
ほめられて怒る人は少ない。子どもはほめて育てろ、と言う。人間には長所と短所がある。長所をより伸ばすことで短所が小さくなる。短所を伸ばそうとすれば歪になってく
る。ほめられると誰でもうれしい。ほめ殺しだけは勘弁願いたい。
「積みあげた愚かな石が動かない」 松村 華葉
継続は力と言われる。積み上げるものが愚かな石であっても微弱なものであっても、雨降れば地固まる。小は大を成す。盤石な基礎が出来あがる。頑張らないがくじけない人生訓である。
「あけすけな言葉で諭す無二の友」 大串美佐子
美辞麗句、お世辞は度を過ぎなければ軽く耳を通り抜けていく。心に留まることは少ない。面と向かって意見をすることはむづかしい。しかし無二の友、悪友であるから心が傷つくような事も言う。これが真の友。
「こっそりと闇魔に渡す袖の下」 安川 聖
地獄の沙汰も金次第。両肩に乗せた倶生神は闇魔の前で生前の行状を報告する。そして地獄行さか極楽行きかが決められる。袖の下を渡すのは闇魔ではなくて、むしろ倶生神の方だろう。極楽の門はすんなりと開く。
くろがね抄 矢野 隆 選
ライバルに藁一本を与えてる 中間 吉冨 廣
神様は横一列と決めたはず 八幡西 松井 昌子
安売りにワインかわらぬ酔い心地 中間 志岐 けい子
両腕に菜の花抱いて嫁が来た 八幡西 前田 伸江
勝負有り先に笑顔を見せて来る 札幌 桶川 聖柳
かくれんば遠い記憶に在る疼き 糟屋 中村 鈴女
子も孫も顔を見せずに雛しまう 岡垣 広渡 憲峰
糊代をたっぷりとって生き上手 八幡西 時津 みつこ
過去捨てる勇気壊れた腕時計 中間 古野つとむ
包丁の音へ指示出す風邪布団 直方 吉丸 玲子
呼び捨てにするなとばかり出る名刺 水巻 田中 和正
小説が人生に効く薬くれ 宗像 有松 市子
娘の愚痴に聞くだけでいい窓があく 福 岡 杉 ちづ子
晴れやかに全うしたく流し難 荒尾 中山 和
他所の妻ならば出るのに褒め言葉 八幡西 安川 聖
賛成の挙手にも違う手の角度 中間 和田 澄雄
お疲れの天皇五月には背伸び 熊本 黒川 孤遊
苦も楽も全て包んだ笑い皺 愛知 陣内 いっこう
嫌な話ばかりで耳が遠くなる 八幡西 廣永 雅彦
妻とハグ母と同じ匂いる 宗像 安倍 ももこ
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日 時 2019年5月19(日)9時30分開場
出句締切11時30分 開会13時
会場 八幡西生涯学習センタ-折尾分館
北九州市八挿西区北鷹見町13-10
JR折尾駅東口・オリオンプラザ4F
課題と選者(各題2句)
「ときめき」太宰府 小池 一恵 選
「節目」 北九州 安川 聖 選
「スリル」 糟屋 河野 成子 選
「重ねる」 福岡 小川 清隆 選
「限界」 吉野ケ里 真島 久美子 選
「越える」 福岡 石田 酎 選
「ぶらり」 中間 古谷 龍太郎 選
会費 2000円(弁当および発表誌呈)
賞 順位賞・各題秀句賞・投句者賞
欠席投句 4cm×21cmの句箋に各-句・計14句(無記名)
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投句料 1000円、5月10日(金)消印有効
投句先 〒806-0051 北九州市八幡西区東鳴水2-13-20 大塚郁子宛
Tel&Fax 093-645-2898
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