戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずにお互いに自分の頭で考えましょう。
昔のVoiceで見た「令和の現実を見よ、平成の失敗を乗り越え「成熟した先進国」になるために」という「ユニクロ」社長の柳井正さんの意見「この七年間でもっとも没落した国は残念ながら日本だ」
確かに新聞では昔は日本でも有数の会社の東芝が外国資本から買収の話。かってはテレビでは独占状態のシャープが台湾の「ほんはい」の傘下入いり。
「何故日本の会社が没落したのか」
一頃は私の表題のように「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の本が出るほど日本にも全盛の時代もあったのです。当時はまだ多くの創業者まだおり、今まで日本を支えてきた「従来の企業活動による社会貢献、技術や従業員や大切にする、そのチームワークと企業への忠誠心による自主管理活動。日本能率協会提案の「全員参加の生産保全」で提案された「自主的な提案、その良いものを製作に取り入れる管理者。当時は日の出の勢いの多くの会社。
「米国の作戦に乗せられ落ち目になった会社」
然し日本の企業の力を恐れた米国は、日本と年次改革要望書を相互に取り交わすことで日本の企業の力を弱めることを計画しました。だから現実は要望書は日本へだけへの一方通行。小泉さんは米国の意向を忖度して、今まで日本を支えてきた前述の「企業活動による社会貢献、技術や従業員や大切にする、そのチームワークと企業への忠誠心による自主改善活動」から「企業や従業員は株主のもの、チームワークより成果主義」の考えを持ち込みました。そして現状を見るように米国の政策は大成功。当面の利益を求める物言う株主に足を引っ張られる会社の幹部たち。企業倫理を忘れた数々の不祥事件の続発、虎の子の技術の流出、貧富の格差増大、貧困者対策のための費用増大、不祥事の続発などなど、それに中国の台頭など日本の経済力も大きく落ちました。
そして起こったのはリーマンショック。大勢の人が解雇され技術者はその技術を下げて韓国などらに移住。彼らが開発したスマートホーンなどが日本の製品を圧迫。
一方、経営者達たちは首になった人達の為にの救済活動を指をくわえて見るだけ。彼らへ援助のための資金を出したなど聞いたことなし。
「人件費より経費の見られた労働者の出現」
さらに状況を悪化させたのは、誰のアイディアかも知れませんが、企業に持ち込んだのか臨時の従業者を経費扱いにする頭の悪い経営者にとっては食いつきそうなアイディアです。それで起こったのは全国的に広がる手抜きによる事故とその隠蔽、その発覚などの不祥事の続発。リーマンショックの時は私の属していた良い意味でも悪い意味でも何事にも慎重な三菱系の会社は無縁でしたが三菱自動車など2社も関与。
当然のように企業への忠誠心による自主管理活動は、私は現役から引退していたので判りませんが、トヨタ以外の多くの企業では沈滞?
「中国の隆盛と日本の貧困化」
日本のとって拙いことに中国共産党の資本主義取り入れです。その後中国の大発展と低賃金をを求めて日本から多くの商工業の会社が中国に進出。最近でも中国の1千人計画に日本の優秀な頭脳の参加。日本にとって拙いことに中国が世界第二位の経済力を持つまでの台頭による日本との格差の増大と、企業の中国進出に伴う日本の貧困化です。
当時の私の意見です。
私は原点に戻って「企業活動による社会貢献、技術や従業員や大切にする、そのチームワークと企業への忠誠心による自主管理活動」に戻るしか日本企業の生きる道は無いと思うのですが。
私が持っている稲森和夫さんの本の「崩れ行く日本への緊急提言」の内私の同感する所を並べて見ました。つまり稲森さんはこの考え方で経営をしているのでしょう。
・経営者の王道を歩め
・官依存体質からの転換
・巨大企業は経済に何をもたらすか
・マネイジメントの革新こそ重要
・今こそ日本に帰るとき
・このままでは世界の孤児になって仕舞う。
・何故経営に哲学が必要か
・社員と共有する哲学が必要
・発展の言動力は倫理観
・才能を私物化してはならない
・企業と社会貢献
・発展する企業の発想
・思いやりにあふれた落ち着いた社会への転換
稲森さんが亡くなられて意外な情報が流れてきました。
中国ではアリババグループ、テンセントなどを初めとして前記のような稲盛さんの経営手法やその前提として基本的な社会への考え方が爆発的に受け入れられておりそれが中国企業の今の発展に繋がっているとの報道。
「私の意見」
日本では稲盛さんの日本航空の支援と担当者の意識改革は知られていますが、その他には小泉さんの郵政改革を始めとする失敗の報告ばかり。今こそ日本企業の提案制度などの良い所、非正規社員の正規化などで会社の体力強化をすべき。その為の多くの稲盛さんの書籍を読むべきと思うのですが、「新資本主義」など明後日のほうを向いている岸田首相には判らないのですかね?
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓