国会のどたばた、もう国民は飽き飽きしている。
特定秘密法案の審議。参院で使った時間はわずか22時間。不十分といわれた衆院審議時間の半分。参院特別委員会で審議が続く中で突然、質疑を打ち切り、野党議員が委員長席に詰め寄って強い抗議をする中、与党は採決を強行し可決した。
多くの疑問が指摘される中での法案を、ただ法案の条文をなぞるだけの森担当大臣の答弁で、十分に時間をかけ慎重な審議をおこなったと胸を張る与党。これが審議と呼べるだろうか。
総理は十分な時間をかけて審議したと胸をはる。誰もそれはみとめない。立法府の審議は、提案された法案をより確かな法となすために時間をかけて行うもの。当然、野党の意見も尊重しければならい。与野党が誠意をもって話合うことが大切と思うがいかが。
福島、埼玉の公聴会、出席した参考人全員が反対もしくは拙速な審議に疑問を呈した。にもかかわらずの横暴な強行採決。民主党海江田代表が「おごれる与党の暴走にアクセルがかかった」との怒り、全くその通りと思いませんか。
奢れる自民党。次の衆参同日選挙は3年後、いずれにしてもこの強行採決、国民は忘れていることだろうと国民を甘く見ているのではありませんか。
衆参のねじれが解消されればと、「決められない政治」に懲りて、衆参で多数を与えた。それも衆院の再議決も可能な数を。 その結果がこれでは1票を悔やむ人は多いだろうし、その一票にかかる責任は、国民みんなにあるといっても差支えないだろう。
3年をまたず、1票を行使する機会は必ずある。地方選挙だ。その時こそ「倍返し」を、いや「10倍返し」で、自民党の横暴を戒めよう。