晴れた日の朝の散歩は気持ちよい。その日1日が楽しくなる。
散歩の途中に小さな祠がある。大きな銀杏の木が祠を包みこむように立っていて、黄色く色づいた葉が付近の緑を包みこみ、素晴らしい雰囲気を醸し出している。
黄色く色づいたこの銀杏、いつも見慣れた銀杏とは少し趣が違う。銀杏の葉は勢いよく上に向かっていると思っていたが、この銀灘、黄色い葉がしだれのように垂れ下がっている。
銀杏の木にはいくつも種類があるのだろうかと調べてみたがよく分からない。自分なりにこの”年の神さん”の銀杏、しだれ銀杏と呼ぶこととした。
祠のそばには「熊本県平成の名水百選」に選ばれた、”年神さんの湧水”がある。
小さな池だが混混ときれいな水が湧き出ている。飲むこともできる。遊水池から流れ出る小さな川では、夏になるとホタルが舞う。毎年ホタルを見るのを楽しみにしているが、最近は近くに住宅ができたためか、ホタルの数が少なくなった。
熊本市内の水道はすべて地下水で賄われていて、遊水池が市内各地に散在している。熊本の水道は「栓をひねればミネラルウォーター」という。湧水は熊本の誇りでもあるが、最近は、水の使用量が増え、市は節水を呼び掛けている。
朝の散歩は、私に自然の大切さを学ばせてくれる。幸せなことだ。
最近は中国からの、大気汚染によるPM2.5の注意報がたびたびでる。その時は屋外に出ることはできるだけ避けるようにと注意がある。散歩もPM情報でままならなくなりそうだ。